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「商売っ気ない」って言われた話

「前田さん、商売っ気ないよね」と言われたのは、あるイベントでのことだ。会場の責任者からも「せっかく講師として登壇するんだから、もっと宣伝しなきゃ!」という声があがった。

確かに、僕の宣伝でイベントそのものは盛り上がるかもしれない。ただ、僕にはちょっとしたトラウマとジレンマがあって、自身のコンテンツをあまり宣伝したくないのである。

商売なのに宣伝しないというのはおかしな話だが、その理由は、昨年ある女性の裏切りにあっているからだ。彼女は40代の会社員女性で、7つの集客術をつかって理想の収入を得たい!ということだった。

僕たちは連絡を密にして、彼女の得意分野を徹底的に分析した。そして、方向性や失敗リスクへの対策もぬかりなく考察。きちんとテストも重ねたので手応えも感じていた。

ところが、3ヶ月間コツコツと一緒につくりあげたコンテンツをリリースしようというとき、彼女から辞めたいと言われた。

理由は2度のドタキャンを責め立てた僕の言い方が気に入らないというもの。

僕は正直、愕然とした。

夫婦や兄弟、親子だっていざこざはあるだろう。それをたった一度の叱責で「あなたとはやっていけない」と言われたのはショックだった。

僕は、こんなにもビジネスへの考えが甘すぎる相手を選んだのかと思うと、自分に腹が立った。それに、彼女は初期費用をかけられないというので、僕はその分も負担していて経済的な損害も発生した。

ビジネスが頓挫するリスクを考えれば、成功報酬は甘いと思われるかもしれない。しかし、7つの集客術は、ほぼ確実に大きな売上が立つ。

そのため、成功報酬については今でも問題ないと考えている。ただ、お伝えした女性のような人だと途中で頓挫したときに、そもそも財産がないので違約金が取れない。

だから、いくら人の夢を叶えるノウハウでも、ビジネスに対するマインドがしっかりしていない人と仕事をしてはいけない。このことは、僕の中で大きな勉強になった。

こうしたトラウマから、僕は自身のコンテンツをあまり宣伝をしたくないのだ。だから、僕はそのとき、本気の人とだけ組んでビジネスを進めることを自分自身に誓った。

とはいえ、世の中には本気じゃない人の方が圧倒的に多い。そのため、宣伝をしなければ、イベントの主催側としては人数が少なくなってしまうので困るのだろう。

しかし、宣伝しすぎると簡単に稼げるという浅はかな人たちが集まるといったジレンマが生まれるのだ。

ビジネスをしていると、本当いろいろと問題が出てくる。それも含めて楽しむことが大切なんだろうけど、、、

まぁ、そういうわけでセールスしない僕は、商売っ気がないと言われてしまうのである。

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