絶対正義

絶対は絶対にない、という真理

いろんな場面で当てはまると思うのですが、僕は「絶対は絶対にない」と思っていて、それが間違いないことだと思っています。

これだけ聞いたら「そりゃそーでしょうね」と思われる方も多いと思うんですが、意外と多くの人がこの「100%」という言葉に惑わされて、不利な買い物をしてしまったり、守れない約束をしてしまったり、やらなくていい喧嘩をしてしまっているように感じます。

なーんでそんなことになるのかな。。というのをあらゆる方向から考えつつ、「大事なのはバランスじゃないだろうか」という話をしてみたいと思います。

ちなみにこの話、裏を返せば大衆をコントロールできるロジックにもなりますので、用法容量を守りただしくお使いください(コワイ)

あと、サムネは本文とは。。関係ありますね、気になる人は見てみてください。

声が大きいと空気が引っ張られる

先日、こんなTwitterを見かけました。

論理的エビデンスがないことだったとしても言い切る人っているんですが、フツーに考えてると「それってどうなん?」って言いたくなるところはあります。

しかし不思議なもんで、とにかく「絶対こうなんだよ!!」って言いきられてしまうと、何となく「そうだよねえ。。」と、空気が持っていかれます。
ミーティングとかのときに正しいかどうかは置いといて発言しまくる人に議論が引っ張られる感じですね。

要は「言ったもん勝ちや!」という話にはなるんですが、、これって長期的に考えてどうなんだろう?と思うところはあります。

あなたが分からないと分かりません

たとえば僕の仕事で言うと、よく「オススメの保険教えてください」と言われるんですが、かならず「状況を聞かないとわかりません」と答えてます。

ある程度状況が分かってるのならばいいのですが、保険って基本オーダーメイドで作るものなので、この商品がオススメ!ってのは正直よくわかりません。

僕が受けた相談の中で、「がん保険に入りたい」というニーズからスタートして、話をした結果「何かのときにちゃんとしたお金を手元に持っておきたい」という話が引き出され、まず転職した、という人も実際にいます(笑)
(さらにそのあと保険に入ったけど、この人は結局がん保険には入らなかった)

逆に言うと、「絶対これがおすすめですよ!」って言ってくる人がもしいたら、その絶対の根拠って何なの?とは聞いた方がいいです。(状況を分析したうえで間違いない、って場合もあるのですが)

信用を落としどちらも不幸になる具体例

ここで、もし「絶対これがいいですよ!」と声高々にセールスし、実際にその保険に入ったとします。

そうすると、状況がよく分かっていないのに「ネットで人気だから」「みんな入っているから」という理由で入った場合、その人にはフィットしないことが多いです。(というか保険会社や保険金額の設定があるため、フィットするケースが稀です)

そうすると、いざ本当に何かあったときにその人の役に立たない可能性は十分あり得ます。

そうなると、「役に立たなかったじゃないか!騙された!」というクレームのもとになるため、保険はおそらく解約されますし、その営業さんの悪いうわさがその人から発信されることになります。

結果、その営業さんは評判が悪くなり、結果としてどこに行っても売れなくなってしまい、おそらく廃業すると思います。

主語が「あなた」じゃなく「私」

ちょっと極端な例ではあったのですが、「絶対こうだ!」「間違いない!」って言ってくる人の主語って、だいたい「私は絶対こうだと思う!」「私は間違いないと思う!」というように”私”であって、それを押し付けてきているだけじゃないかなと思います。

もっと言うと、その主張のどこかに何かしらの感情がこびりついていて、少し歪んだ意見になっていることが多いと思います。

100%の正義もまた存在しない

例えばよく「浮気をした芸能人は悪だ!!」とか「ア○が悪い!!」とか主張する人をネットでよく見かけますし、言いたい気持ちは分かるところはあります。

ただ、冷静に考えたとき、「浮気してしまった背景には過酷な労働状況や辛い環境があって。。」とか、「○ベを選んだのはそもそも選挙権を保有してる国民じゃねーか」という意見があったりします。

それに対する反論もいくらでも出てきそうではあるのですが、ここで泥仕合をしたいわけではなく、「何事もメリットとデメリットがある」と言いたいのです。

夫婦ゲンカがあったときに「お前が悪い!」「あんたが分かってくれないからだ!」といいあうのは簡単なのですが、お互い一歩引いて冷静に考えたとき、それぞれに非があることって多いと思います。

そのとき、そのちょっとでもの非をお互いに認め合うのって勇気がいると思うんですが、「ちょっとこれはこっちが悪かった。。」って言えば「いやいや、こっちだって。。」という話になり、生産性のある謝り方が出来るんじゃないか?と思います。

結局はバランスを考えるしかない

100%、というのはなかなかない話だと肝に銘じ、エッジが効いたロジックには基本的に「それのデメリットは?メリットと比較すると?」と考えることが重要になるかと思います。

もちろんそれで人を疑い過ぎるのはとってもよくないんですけど。。(笑)

要はバランス。状況をキチンと見極めて、まず「100%ということは原則ないはずだ」と考えておけば、色んな不幸は一つ減るんじゃないかなと思います。

働きづらさや男女の問題など、生きづらさを解決する糸口を一緒になって考える「パパFP」。公務員からフルコミの営業にトライし、2年で業界トップ1%のMDRTに。夢は社交ダンスで世界大会に行くこと。