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なぜ企業はロゴをシンプルにしたがるのか1【海外記事メモ】

本日はこちらの記事を取り上げます。なお、画像も以下から引用しています。

少し長い記事なので2回に分けて書こうと思います。
本日もよろしくお願いいたします。

ロゴのリブランディング

Nokia、Warner Brothers、StarbucksやVolkswagenの共通点がわかりますか?
彼らは世界征服に向けて最近ロゴをリデザインした企業です。(冗談です)

例えばNOKIA。多くの人に親しまれ、愛されているロゴから、それがついているだけで製品を買うかどうか迷ってしまうほどの奇妙な見た目のロゴへ変化しました。

昨年世間を賑わせたロゴのリデザインエピソードとして有名なのはAmazonでしょう。彼らは全プラットフォームのロゴを新しくしましたが、それに対してTwitter上で「まるでヒトラーのようだ」という非難があがり、すぐさまそのデザインを撤退させるまでに至りました。

もう一つはあまりポピュラーな事例ではないものの、効果的なロゴのりデザイン事例として私自身と近しい関係にあるUSTを取り上げたいと思います。
リブランディングのメインは、これまでのグラフィカルで文字の多いロゴから、モノクロの3文字に控えめなデザインエレメントを付したデザインに変えることでした。
この変化は企業が良い方向へ向かう最初のステップとなったのとともに、業界の専門家から多くの称賛を得ることになりました。

なぜブランドはロゴの変更という痛みをしばしば味わおうとするのでしょうか。もっと重要なのは、なぜ企業は個性的で洗練されたデザインの代わりにシンプルなロゴに変更してしまうのでしょうか。

会社のことを思い浮かべた時、私たちは様々なものを想起します。
例えば製品やサービス、そのロゴ、そしてユーザーエクスペリエンスなどです。しかし、会社のロゴは特に私たちの心に最初に想起されるものとなるでしょう。
例えばジュースを飲む時。コカ・コーラのロゴがパッケージングされ、この製品が自分が好きなコーラ会社が作ったものだと気づいた時には手に取ってみたいと思うでしょう。これこそがロゴの力であり、あなたの判断に影響を与えてしまものです。

ロゴは重要です。ロゴはブランド自身が思い描く自身の個性が表現されています。良いロゴは興味をひき、競合と自社との違いを明らかにし、ブランドを通して生み出させる関係性の価値を保証し、その会社についてのあらゆるコミュニケーションの起点となります。

ウェブサイトからパッケージング、仕事着から看板にいたるまで、ロゴはあらゆる場所に存在します。ロゴがユニークであればあるほど、競合他社との違いを明確に示すことができます。ロゴを通じてあなたのブランドについて伝えるほど、顧客獲得のチャンスを得ることができます。

また、説明的なロゴを持つ企業はあまり説明的でないロゴを持つ企業よりも売上が高い傾向にあります。これらのロゴはブランドの美的な見た目を生み出し、売上を向上させるポジティブな側面を引き出します。

なぜ我々が愛する企業は彼らの持つやや複雑で個性的なロゴをシンプルに下がるのでしょうか?なぜ多彩な色彩のロゴはツートンカラーのロゴに置き換わってしまうのでしょうか?なぜロゴはその深みやきめ細やかさをなくしてしまうのでしょうか。

そこには3つの理由があります。

まず1つ目が、企業が伝えたいことを伝えながら現代的な環境の変化に適合し、進化していく必要があるからです。企業はスタートアップから業界のリーダーとなり、彼らはその間に発展を続けます。そしてロゴもその変化を反映し続けます。

Googleの例を上げましょう。このロゴは非常に意味深く、20年前の彼らの姿勢を示すには最も適したものでした。スタートアップは、現状を変革させるほどのモチベーションとアイディアを持った学生がガレージで起業させたものです。
Googleも同様で、ロゴもそういった当時の状況を表しているものになります。しかし現在のように検索への需要が巨大化し、その中で最も影響力を持つ存在となったことで、ロゴに関しても企業の状況に合わせるように変更がなされました。

マンガっぽいロゴは企業として必ずしも正しいものとは限りません。検索界の巨人としては会社っぽいロゴが必要とされています。

したがって、世間的に説明的なロゴが正しいと認識されるという考え方は、小さい新興企業が地位を確立し、注目を集めて市場シェアを取ろうしている時期にのみ有効とされています。一度一定以上の規模を獲得したら、顧客想起と呼ばれる顧客の識別性を高めるためにロゴを簡素化することが必然的になります。
ブランドが認知されればされるほど、ロゴの印象は弱まります。ミニマリズムは現代化です。企業は現代的に自分たちを見せたいと考えた末、ミニマリズムの流行に飛びついていきます。

次回へ続きます→


感想:ちょっとミニマリズムへの見方が偏ってる?

途中までの筆者の主張を見る限り、ミニマリズムに対しておおよそ批判的な意見を持っているようでした。ただ、その批判の根拠が若干薄いようにも感じてしまいます。
筆者の主張をやや乱暴に要約すると、説明的な複雑なロゴはどれも繊細で美しいものであるのに、企業は有名になるに従って、その認知普及率を上げるべくこぞって流行に乗っかって没個性的なロゴにリブランディングしてしまっている、というものでした。
しかし、昔のロゴのどのあたりが美しいのかへの言及であったり、逆にシンプルなロゴはどのように没個性的なのかと言ったことを他社のロゴとの比較をしながら論じるような内容ではありませんでした。

シンプル化されたロゴは単に流行という意味以上に、遠くから見た場合や低品質な印刷やディスプレイの上でも視認性を担保できるという実益的なメリットもあります。

さらに、ロゴをシンプルにしたからと言ってどのロゴも一概に没個性的になってしまっているとも思いません。各企業が膨大なコストと時間をかけて、シンプルながらも企業の独自性やスタンスが表現されたデザインを探求しているようにも思えます。

次回以降筆者の主張内容がどのように展開されるのか。よければ引き続きお付き合いください。


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