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「大人とは何か」を、いわさきちひろさんが教えてくれました

今日は杉並区を散歩してきました。西武新宿線の上井草、井荻、下井草らへんです。炎天下を7時間くらい歩いたので、アイスボックスを3回くらい買っちゃいました。腹壊すよ!って言われそう。でもね、氷バクバク食べるよりも中本の蒙古タンメン食べる方が腹壊すんですよ。辛いもの好きなんですけど、お腹的には耐性がないらしいです。

歩きすぎ

今日これくらい歩いてました。20キロ近く歩いたの久しぶりです。電車に乗った時、こんなに速く移動できるなんてすごいなあと感動してしまいました。文明に感謝です。

杉並区と練馬区は隣接しているので、ちょっと練馬区の方にも足を運んでみました。

練馬区

じゃん!!!練馬区です!!!

ここは青梅(おうめ)街道です。写真、半分空ですけど。この先にちひろ美術館という美術館があるらしく、急遽そこに行ってみることにしました。

わたしはいわさきちひろさんの絵が大好きです。ちひろさんとの出会いは、青い鳥文庫の『窓ぎわのトットちゃん』でした。

窓ぎわのトットちゃん

おそらく、小2だか小3だかに読んだと思います。もちろん徹子さんの文体も好きだったんですが、ちひろさんの挿絵が好きすぎて、この本は何度もなんども読んだものです。

「ちひろさんは10ヶ月と1歳の子どもを描きわけられる」というのは有名な話です。それくらい、子どもが生き生きとしたタッチで描かれている、ということを言っているんですが、ちひろさんは本当に微妙な違いを描きあらわしてしまうんですよ。

そして、ちひろさんの絵には、水彩絵の具のやさしい滲みがあります。実はわたし、水彩絵の具をこよなく愛する女です。中学生になってアクリルガッシュを授業で使うようになったとき、めちゃくちゃがっかりした思い出があります。そんなわたしにとって、水彩絵の具で可憐な色づけがされているちひろさんの絵は、本当に魅力的なんです。

すみません、ちひろさんの絵に対する愛が溢れてしまって、前置きが長くなってしまいました。こんなにもちひろさんの絵が好きだから、ちひろ美術館にはずっとずーっと行ってみたい、そう思っていたんです。そのチャンスが今日でした。

外観

館内は写真が撮れないので、外の写真です。

パンフレット

こちらがパンフレットです。今回は展示室1.2は別の方の展示会がされていたんですが、それはあまりわたしの感性には響きませんでした。

いろんな作品を見ました。素敵だと思った作品をメモに残しておこう、と思ったんですが、多くなりすぎてしまいました。

春の野原
春の花と子どもたち
海とふたりの子ども
傘と子どもたち
緑の幻想
まきばのうし
ゆびきりをする子ども
たてひざの少年
ロンドン橋がおちる

スマホのメモよりコピペしました。多い多い。このあたりがすごく好きだなあと思いました。

海とふたりの子ども

『海とふたりの子ども』の絵です。これを見て、ちょっと泣きました。感動の涙です。絵を見て泣いたのは久しぶりかもしれないです。ポストカードがあったので買ってきてしまいました。これでいつでも見られます。

こんな感じで、たくさんの絵を見て、たくさん感動しました。

だけどその中でも、いちばんわたしの心を動かしたものがあったんです。

それは、ちひろさんの言葉。

この、「大人になること」という言葉です。

最初から最後まで、ぜんぶ心にがーんと響いたので、ぜひリンクから全文をご覧いただきたいです。noteには最後の一文だけ、引用しますね。

大人というものはどんなに苦労が多くても、自分のほうから人を愛していける人間になることなんだと思います。

大人になること

この言葉を見たとき、自分の心に問いかけました。わたし、大人になれているかなって。

自分のほうから人を愛していける人間に、わたしはなれているかなって考えたとき、ああなれていないなって思ったんです。わたしはいつも、愛されたいだけだなって。

わたしは21歳で、立派に成人しているけれど、全然大人になれてなかったんです。まあ21歳でそんな境地にまで辿り着けていたら逆に怖いですよね。

だからこれから、ゆっくり成長していけばいいんだと思います。

大切なことを、いわさきちひろさんが教えてくれました。

たくさんの人から助けてもらえることに感謝して、それが愛なんだと理解して、そしていずれは自分が人に愛を与えられるような、そんな人間になりたいです。

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