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Vol.62 「日本人を支える美味しいお米を作り続ける」そう決めた美唄の若手農家

ささはら農SUN 笹原我斗(ささはらかいと)さん

様々な困難が予想される2040年の美唄を見据え、まちの若者が中心となり制作した新しいシンボル『 Be Beautiful 美しくあれ。』
「美しさ」とは、外見や見た目のことではなく、風土や文化に根ざし、協働して逆境に立ち向かう精神である。
それを体現するヒト・モノ・コトを通して、美唄の魅力を再発見し、未来の美唄をつくっていく。




◆農業の近くで育ちながらも、ギャップからのスタート

農家の息子として育ったが、手伝いそっちのけで楽器をやっていて、音楽の道やさらに違う道も考えた。それでも進路選択のときに農業をやろうと決めた。

その後農業大学校を経て、現在は両親と農業を経営している。米と麦と大豆を育て、お米の品種は「ゆめぴりか」と「きらら397」。

ギャップもあったし、3年目でもわからないことだらけ。学校で学んでいないことも自分で考えてどうにかしていくしかない。一つずつ任せてもらいながら学んでいる。


◆米作りの繊細さと喜び

今年挑戦したのは、田んぼの水の量を調整する作業。数センチでお米の出来が変わるためシビアだが、育っていくのを見るのは楽しい。

また田植えの前後の時期に水が張っている田園は、何回見ても美しい。これが原風景であり、お気に入りの景色だ。

少しずつ自分”が”作っているんだという実感することが増えてきた。新米が穫れると、お米屋さんに卸しているほか、普段お世話になっている周りの人にも配る。「美味しい」といってもらえるとシンプルに嬉しい。


◆「うまいのは俺の米コンテスト」で腕試し

そんなお米を持って出場するのが、「びばい新米収穫祭」の中で行われる「うまいのは俺の米コンテスト」。所属しているJAびばい青年部と、ほか2つのJAが共同で企画をした。

運営側で行われた予選では、農家仲間からかなり好評だったので、地域の人にこそ”俺の米”の美味しさを知ってもらい、たくさん食べてもらいたい。

当日は新米の無料配布や、美唄名物「とりめし」と美唄から始まる29.2kmの日本一長い直線道路にかけた「29.2m とりめし海苔巻きづくり」などを予定している。キッチンカーを呼んで、新米に合うおかずも揃えている。


◆日本人の食を支える米作りに真剣に向き合う

学校の志望動機を見返すと、そこにはお米を主にしたいと書かかれていた。すべての活動の源になる食事、そして日本人の主食であるお米からみんなを支えたい。それは今でも変わらない。

その姿に向かって今は進んでいる途中。まずは農家として一人前になるために、真剣に農業と向き合い続けたい。




社会が1ミリメートルでも良くなると信じることに使わせていただきます。一緒に今と未来を創っていけたら最高に嬉しいです!