あなたは、お金の信用、どうやって築きますか?


信用、信頼は、短期間で築けないからこそ、
愚直でもコツコツと継続して
積み上げていくしか方法はない
と私は思います。


いきなり急上昇みたいな
魔法とは、なかなか
巡り合えるものではありません。


だからこそ、
特に独立、自営をしている方に
とっては、
地道に人間関係を築き上げていく
ことこそが、仕事をしていく上で、
何よりも大切なこと、
身に染みて感じているのでは?
と思います。


さて、
そんな信用や信頼に関して、
この時期になると
意識することがあります。


それは「確定申告」です。


会社勤めの方だと、
意識することは
少ないかもしれません。


経営者や私のような個人事業主に
とっては、確定申告は、
お金の面での信用、信頼を
見てもらうのに、
大切な書類の1つです。


そこを評価の起点として、
金融機関は、お金の信用の
判断をすることになります。


お金を人間で例えると、
血液のような存在。


どんなにしっかりした体格を
していたとしても、
血液が流れなくなれば、
死に至ります。


経営におけるお金も、
それと同じ。


どれだけ経営状態が
良いように見えても、
お金が底を尽きれば、
倒産に至ります。


だからこそ、
仕事での信用と合わせて、
お金が尽きることがないように
コントロールする。
そして、必要に応じて、
金融機関から、融資という
輸血のような力を借りることも、
時と場合によっては
必要になってくる。


確定申告は、
必要に応じてお金を借りられる
健康状態であることを、
客観的に示すための
1つの大切な資料。


そして、毎年増益を
続けなくても、借りたお金を
返しながら、
経営が行えていることを示す
ための書類。


その書類の毎年の積み重ねが、
金融機関などから得られる
信用にもつながる。


だからこそ、
私は、ある程度の所得(利益)は
残せるように気を付け、
経費として認められるもので
あっても、信用を積み重ねるため、
と感じれば、経費に入れない
という判断もしています。


確定申告は、毎年2月16日からが
受付開始と言われていますが、
私はそれを待たずに、
いつも終わらせています。


今年のも先日終わらせて提出し、
納税まで早々に済ませました。


そんな私は、
今回の申告をまとめていたら、
不動産所得が赤字に
なってしまいました。


本業が黒字なので良いといえば
良いのですが、気分的に
嫌だったので、少し工夫をしました。


不動産所得が赤字になった原因は、
昨年購入した物件の諸費用が
かかったから。


しかも、決済引き渡しが
11月と年末近かったので、
その2物件からの賃料収入は
1か月ちょっとだけと少なく、
収入を上回る経費がかかったので、
結果的に赤字だった
というのが、正直な話です。


もちろん、その説明をすれば、
お金を借りたい時、
分かってはもらえるとは思いますが、
説明せずとも良いように
しておきたかった。


そこで行ったことは、


「経費を土地、建物に按分すること」


です。


経費に入れても問題ない支出であっても、
あえて減価償却の対象に入れ込むことで、
2023年の経費を減らし、
結果的に不動産所得を黒字にした、
という方法です。


私の場合、運転資金のようなお金の工面は、
あまり勘案せずで良いので、
対金融機関という意味では、
「購入したい物件と出会った時に
 借りられる状態を保っておくこと」
が目的です。


ただでさえ、自営業で信用が薄い立場
なので、不動産経営のために
お金を借りたいのに、
その不動産経営が赤字に陥っていると
表面上見える事態は避けたい、
という判断から行いました。


所得(利益)を減らして、
納税額を減らすことには税務署も
敏感ですが、反対に関しては、
税金を払ってもらえることになるので、
お咎めは受けにくいと私は考えています。


だからこそ、経費を減らしてでも、
納税をすることで、お金の面の
信用を築くことを、毎年コツコツと
継続しているのです。


必要な時に、機動的に動いて、
金融機関のサポートを受けて、
物件の購入ができるように。


節税も必要な範囲で行ってはいますが、
お金の信用につながる部分に
影響が出ないような
部分で行うようにしています。


不動産投資は節税になると
言われたりもします。
会社勤めで、安定した給与を
得ている人にとっては
その選択もありかと思います。


ただ、どこまで賃貸業の規模を
膨らませたいかにもよりますが、
ある程度の部屋数を
保有したいと思うのであれば、
いずれ給与の信用だけでは、
借りられなくなる限界がきます。


その時こそ、確定申告書の威力が
発揮されてくるのです。


節税は、
目先のお金を得るための投資。


納税は、
長期的な信用を得るための投資。


私はそのように考えて、
節税よりも納税をして、
お金の信用を積み重ねることを
意識しています。


ちょうど確定申告シーズンが
始まりました。


あなたは、
節税を目的に申告しますか?
納税を目的に申告しますか?


作成、提出する前に、
一度考えてみるのも
良いのではないでしょうか?

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