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行事に求めること

鬼は外
福はうち
昨日は豆まきをされましたか?



1.行事

今日は福祉施設で働かれている方の内容となってしまうのですが、
皆さんの職場ではイベント・いわゆる行事はどれくらいの頻度で開催していますか?
どのような目的で開催されていますか?
私の働かせていただいている施設では、
認知症対応型ということもあり、
日々のレクはある程度の流れや種目は決まっていて、
新しい変化やレクは意図的に多くしていません。
そこに、
季節行事を取り入れています。
まずは節句行事を軸にして、
七草、
節分、
ひな祭り、
七夕、
重陽の節句、
ハロウィン、
クリスマスを主に行っています。
今年度は1月1行事を目標に行っているので、
月1回の開催となっております。

2.行事に求めること


行事に求めることは何か。
それは、

非日常の演出です。

普段はできるだけ変化を少なく、
いつ利用しても大きな流れは変わらず、
変わらない環境に安心を心がけていますが、
イベントは真逆で“変化”を心がけています。
刺激ですよね。

私たちも同じように、
日々の生活の中に時折刺激があってメリハリが生まれ、
楽しみが生まれています。
大げさには、それが生きる目的や活力、希望に。

毎日の生活の中で、
大好きな人とのデートであったり、旅行であったり、
憧れの歌手のライブであったり。
平穏な普段があって、特別なイベントが生きてきます。

逆に言えば、
特別なイベントがあるから、平穏な普段が生きます。

例えば、本当に毎日が同じ。
同じ時間に起床し、
同じ工程で動き、
同じ行動をして、
同じ時間に就寝する。
365日ずっと、
何年も何年も続くと、
日々の生活が苦痛に感じられることもあるかもしれません。

人によっては、
毎日刺激的でドキドキわくわくする日々を求めていることもあるかもしれません。
ですが、
ちょっとホッとしたい日も欲しくなりますよね?

それが
“平穏な普段=安心”
と、考えています。

そんな普段の中に、
“刺激的な変化=楽しみ”
を、演出するのがイベントだと捉えています。

3.込められた想い


ちょうど、先日の節分イベントでは、
その日の朝に嫌なことがあったと、
ご自分で今日は機嫌が悪いとおっしゃり、
レクの参加も、休憩中の会話や雑談も参加したがらず。
塞ぎがちな過ごされ方をしておりました。

そこに、鬼の登場です。
豆まきの後には1人ひとり鬼との記念写真を撮るのですが、
その前にご自分から鬼に近寄り、
鬼を退治するさまを写真に収めてほしいとおっしゃります。

心が動いたのです。
塞ぎがちだった気持ちが、
ほんの一瞬でも楽しいと。

これが、行事やイベント、非日常の強みでもあり、目的ですよね。

“不快”が少しでも“楽”に
ほんのひと時でも“楽しく”
1日の中で、一瞬でも“笑顔”を

そんな想いを込めて、
日々の中に、非日常の演出を心がけています。

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