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ヒヤリハットのシェアリング.#20~私物の紛失から学ぶこと~

私物の把握ってどのように行っていますか?
あれ⁉
今日なかった??
なんてこと、(あったらダメですが)ありませんか?

  

※弊社で行っているヒヤリハット(インシデント報告書)の活動内容をそのままシェアする回となっています。  

※弊社のヒヤリハットの活動は、インシデントのみならず、気づいたことや良かったこともシェアする内容となっております。  

※弊社のヒヤリハットの活動については、 

https://note.com/magokoro_kaigo/n/nec32e3369fa4?sub_rt=share_pw


1.原文

Aさんの左補聴器がないことに入浴時に気づく。
どの時点からなかったのかがわからない。
Bさんも同様のことがあった後なので、来所時or送迎時と帰宅前には必ず複数人で所在の確認を徹底していきましょう!! 


2.コメント

利用者さんの私物がなくなった場合、ご家庭で紛失したとしても、まず無くなったと思われる場所はサービス事業所になります。
これは、外出する場所がサービス利用以外にない場合は特に顕著に見られます。

私たちは、来たままの姿、持ち物の状態でお帰りいただく義務がありますが、同時に自分たちを守るために行わなければならないこともあります。

その一つが、持ち物の確認です。

来所時点で気づいていれば、ご家庭で無くなったであろうことが、
私たちもご家族さんも疑うことなく認識できますが、
気づくまでの時間が長いほど、事業所での紛失した可能性は高くなります。

そうなると、ご家族心理としては、
「家ではあったんだけど・・・」と、
この
 “ ・・・ ” 
に、複雑な感情をいただきます。

ここから先が、
今までの信頼の構築によって結果が左右されて行きます。

日ごろから不信感が強いと、
「お宅で紛失したのに弁償もないの‼」

日ごろから信頼が積み重なっていると、
「(疑いの気持ちがあっても)家かもしれないですから」と、なります。

一番大事なことは、単純に利用者の持ち物把握をすること。
特に紛失しやすいと認識されている物であれば、
特に気を付けなければならないと思います。

そして、
ご家族さんに変な不信感を与えないこと‼
これは、ご家族さんからすると、
いらない猜疑心の感情を抱かされていることになりますよね。

与えられるのであれば、猜疑心ではなく、嬉しい感情を与えて差し上げられるように心がけましょう‼ 


3.詳細補足

Aさんは両耳に耳掛け式の補聴器をされている方で、髪の毛が肩まであり耳元は意識しないと見えない方。

以前Bさんも入浴時に片方の補聴器(両耳、耳穴式)がないことに気づいています。この時は自宅で見つかっています。

※つけていないことを確認後、早急に座っていた場所、移動した場所、ゴミ箱内、送迎車内、外(雪を払って)を確認しました。


4.シェアリングタイム

「私物の確認をしっかりしましょう」という事例なのですが、
ポイントは2つあると思っていて、

1つは、
自分たちの義務であるが、自分たちを守ることにもなるということ。
そして、
もう1つが、
確認を怠ることでご家族さんに本来感じなくてもいい、ネガティブな感情や思考の機会を与えてしまうこと。

どうしても、
自分たちの責任じゃないことの証明に視点が向いてしまいがちですが、
後者が見落としがちでありながら、非常に重要なポイントです!!

たとえ信頼関係が構築できていて、
疑われることがなかったにしても、
疑惑の感情は少なくとも感じているはずです。

きっと、
信頼関係が構築できていれば尚のこと、
「事業所を疑いたくないのに…」という、
ネガティブな感情を与えてしまっていることだと思います。

何かを与えられることができるなら、

嬉しい感情をプレゼントできる
事業所、介護員、関係でありたいですね‼


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