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反省は無駄な作業なのか、考察する。

 先日エッセイを読んでいると「反省なんてムダ!」と書いてあった。
 そうかな? と疑問に思ったから考察。

「反省は無駄な作業なのか」
●結論:無駄ではない。
●理由:結論を出す事に意味があるから
●説明

 まず、反省という行為の定義付けから。
 反省は「自分の行いを振り返る事」。

無駄な反省

 無駄な反省は、解決策がない事
 例えば、もうずっと過去の事。とか、もうやってしまってどうしようもない事。

 頭の中で「どうしてあんなことをしてしまったんだ!」と何度も何度も思い出す。

 この事を少し難しい言葉で反芻思考はんすうしこう)という。

 反芻思考はとても危険
 なぜなら、脳みそは思い出した回数の分だけ、重要な情報だと判断してより鮮明に思い出そうとするという、高機能なのかポンコツなのかわからない機能を持っている。

 こういうのはまさに〝無駄な反省〟。
 誰も得をしない。

 これの解決策はまず、思考を止める
 脳みそに「その重要じゃないから、思い出さなくていいよ」と教えてあげる必要がある。

 例えば、瞑想。
 興味がある方はこちらを。

 後は、紙に書きだしてとにかく向き合う事。
 あんなことをしてしまった。こんなことをしてしまった、って反省内容をまず書く。

 そして自分に問いかける。

 「じゃあ、次はどうするの?」

 思いついた解決策を、紙にどんどん書いていく。
 解決策が思い浮かんだから、それ以上は考えない。

 もう少し詳しく知りたい方はこちらもどうぞ。


 でもどれだけやっても、またふいにその反省内容を思い出す。
 そんな時は「でも次からはこうするしな」と他人事みたいに考える。

 そうしたら脳みそはいつの間にか重要じゃない情報と判断して、思い出す回数が減ってくるはず。

 間違っても、でも……だって……と考えない。

 脳みそは自分の頭に乗っている、自分の所有物。
 だけど、自分の思い通りになると思ったら大間違い。

 脳が思い通りになるんだったら「やらないといけないのにやる気が出ない……」なんて悩みは発生しようがない。

 だから、うまく脳みそを騙そう。

無駄じゃない反省


 これは仕事上の自分のミスとか。
 というと、「いやそれはもうやってしまってどうしようもない事」の無駄な反省には入らないのか、と言われてしまいそう。

 そう。それが言いたい。

 無駄じゃない反省を、無駄な反省にしている人が凄く多い。

 酒で記憶を飛ばして迷惑をかけた。
 「どうして飲んじゃったんだ……。俺は何てダメな奴なんだ……」は無駄な反省。

 じゃあ次からどうしたらいいの? と考える事で、反省は深まって無駄じゃなくなる。

 だから結論、ほとんどの反省は無駄じゃない

 最近の私の反省は、本を買い過ぎて積読本棚に入りきらない事。
 「なんで入らないのかなー?」って思ってる。
 いつも繰り返してる。
 これは典型的な無駄な反省です。

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