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100分de名著:ミヒャエル・エンデ『モモ』第二回

灰色の男たちの、「『無駄をなくして』できた時間を貯めよう」というロジック。

昨今のテクノロジーによって、「『無駄をなくして』もっと人間らしい活動に時間を使おう」という風潮。

灰色の男たちは時間泥棒だからいただけないんですけども、構造としては似ている。

まるで現代のこと言ってるやん?!と思った。

司会の安部さんの「子どもに動画見せとけばいいやん、となってしまっている」という旨のコメントがまた刺さる。

将来自分に子どもができたら、完成されたおもちゃを与えるじゃなくて、イマジネーションを掻き立てる遊びを一緒にしてあげたいと思うけど、そんな時間作れるかなぁ。。

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トップ画像に載せた以下の言葉はまるで四六時中スマホを凝視する現代人の様子でしかない。

たしかに、時間貯蓄家たちは、(略)
いい服装はしていました。
お金もよけいにかせぎましたし、つかうのもよけいです。
けれども、ふきげんな、くたびれた、
おこりっぽい顔をして、とげとげしい目つきでした。

インターネットが普及したり、交通インフラが発展したりして、はるかに便利になった現代で、どうもくたびれた人が多いのなんでやろね。

しかも最近はオンライン会議ができるから、余計にミーティングが絶え間なく連続するのがしんどい、みたいな声も聞こえる。

でも最近はリモートワークがそこそこ広がってるから、電車にいる人の疲れ度合いが軽減されてる気がしなくもない。
(もっとも、私がラッシュの時間帯に電車に乗らなくなったから見かけないだけなのかもしれないが。)

ところでリモートワークするようになってから労働時間伸びてるのはなんでなんやろな?

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