真昼野ゆず子♯通信

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逝ったお友達たちへのお手紙。つまり、ラブレター。

お元気ですか?わたしは仕事の帰りに公園でこのノートを書いてます。生きてるひとたちへの言葉も大切ですが、逝った皆さんに今日は手紙を書いてみようと思います。これに意味があるのか?なんてわかりません。ただ、なんとなく、友達にも読んでほしくて、というエゴもあるかもしれないけど、とにかく書きたい。 逝ったあなた一人目は、あなたです。あなたは、昭和生まれで昭和男児ってかんじでした。ちょっぴり昭和らしすぎる言動もあったけど、いつもわたしにチャンスを与えようとしてくれて、わたしの過去にも興

    • メンヘランド(小説

      「あみちゃんはリスカ中毒、さなちゃんはPMSなのにふたりとも正社員で頑張ってるんだよ。ゆずも、正社員なりなよ。意外といいらしいよ。」 けいこが言ってきた。 無職実家住まいになってからは、障がい年金だけで生活してるので、実家が毎日荒れ果ててるけいこは、わたしが働きもせず実家のごはんを食べながら、男に送り迎えしてもらいながらお金のかからない生活をして田舎に住んでて車持ってなくて、なんかとにかくちゃんとしてないって思って、それときどき説教してくるんだけど、 わたしは、けいこみた

      • 田舎在住のアラサー女だが、いまいちど男尊と女尊について考えてみた

        知り合いのおじさんから、結婚しないの?パートナー見つけたほうがいいよ、と言われた。中華屋でチャーハン食べてたときだった。 まず、余計なお世話だし、あんたこそ結婚してろくに奥さんも大切にしてないくせに幸せにできてないくせに結婚しないの?とかよく言えたもんだね!つーかそれ、セクハラだからな?? と、言い返すことが出来なかったから、ずっとわたしはそのことをモヤモヤしながらも、そのおじさんは悪気がないから、いまさら言い返すこともできず、掘り返すこともなく、何事もなかったかのように

        • 29歳歌い手フリーター女と36歳の役者兼旅人女性は親友です(tel友)

          ひょんなことから地元で出会った7歳差の女友だちを持っているわたし。 前まではおなじ富山県に住んでいたのだが、37歳のNちゃんが北海道に数ヶ月ほど旅立つというのでいまは遠距離恋愛ならぬ遠距離友達となったが、週1以上の長電話は欠かさず続いている。 そんなふたり、年齢は7つほど離れているがこんなに長電話できるのにはいくつかの共通点なあることが理由かもしれない。 ・地元が富山県で、お互いに進学や仕事のためなどの理由で上京したことがある ・お互いに演劇や音楽が好きでカラオケも大好き

        逝ったお友達たちへのお手紙。つまり、ラブレター。

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        • ゆず子の小説くらぶ
          15本
        • ゆず子の詩たち
          7本

        記事

          29歳おんなの焦ってるだけのひとりごと(恥ずかしいので有料です)

          (もがくアラサー女の焦ってるだけの独り言です。537文字だけです。恥ずかしいので有料にします。)

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          29歳おんなの焦ってるだけのひとりごと(恥ずかしいので有…

          【アラサー小説】のえる、わたしを嫁にしませんか?

          のえるくんへ。 久しぶりにお手紙をしたためます。 わたしね、のえるくん、大変なことになっちゃったの。 そしたらね、とっても暇になっちゃったの。 暇で、お金がない。暇すぎてつらいぐらい暇になると、人間って、手紙を書いちゃうのかしら。 わたしって、もともとはお嬢様だったじゃない?それで、中学生のときは、のえるくんと結婚するんじゃないか?とか、学校中で噂になったじゃない?それで、いま、30歳を越えて、わたしはのえるくんに手紙を書いてます。お嬢様だったのだけど、父親の会社の経営

          【アラサー小説】のえる、わたしを嫁にしませんか?

          北陸と関東に知り合いが増えたなぁとしみじみ。

          ときどき都会に行きたくなる。都会の人混みにいると落ち着く。というより、知らない町に行きたくなる。知らない町なら、田舎でもいいから。地元には知り合いが増えた。親友は北海道に行った。LINEで逐一連絡をくれる。わたしは石川県が好きだ。でも来週、東京さに予定があって行ってくる。石川県にもいつの間にか知り合いが増えた。昔は知り合うなんて予想もしてなかったひとたちとたくさん出会った。そのひとたちの安否を気にしながらも、自分の可能性を試しに行ってくる。東京にいくのに、行きたい町が思い浮か

          北陸と関東に知り合いが増えたなぁとしみじみ。

          大切な二十代の時間を

          大切にできていなかった方だと思ってる。 かといって、どうするのがよかったのかなんてわからない。そしていまもわからない。残りの二十代なんてあと半年。これまでよりギアをあげて、流されながらも、やりたいことをやるのみ。そのために、やりたくないことや、一緒にいたくないひとといる時間は無駄。やりたいことにはなかなかチャレンジ出来ずにいたが、そう言っている場合でもない。だってあと半年だぞ。お金や距離はなんとかなる。健康と時間と勇気との戦いだ。

          大切な二十代の時間を

          「女の子」には終わりがあるから、焦りまくってなにかが始まる

          終わりがあるから、始まる。 ゴールがあるから、もう出来なくなっちゃうかもしれないから、もう会えなくなっちゃうかもしれないから、同じことは実現しないかもしもしれないから。 でも、それが終わると、またなにかが始まるかもしれない。それが階段を上がることになるかはわからないけど。 29歳の終わりが見えてきて、わたしがオバチャンに近づいても、わたしはずっと童顔でビッグベイビーのまままかもしれないけど、もう20代には戻れない。そのかわり、新しい30代の、お姉さんで、オバチャンになって

          「女の子」には終わりがあるから、焦りまくってなにかが始まる

          ライブをすると、生きてることを思い出す。そして、また会える。

          気付けば、今年は色んなライブをしていた。 わたしはライブが好きなのだ。 そんなライブをしたときの手応えが変わってきた。 色んなライブをしてきたなかで、ライブをするときに大事だと思ったことは、相手を楽しませるまえに、自分が楽しむ、自分がやりたいことをする、という意識。そして、魂をこめたライブをすること。もう二度と会えないかもしれないその場にいるひと全員に、まずは自分を見せること。 なにより大切なのは自分のやりたいことをやるという自分軸、と思っているけど、ライブは相手がい

          ライブをすると、生きてることを思い出す。そして、また会える。

          敵は時間だ、29歳だ、風邪ひいた。

          29歳はたしかにわかいけど、30歳からは別世界ってイメージがやっぱりあって、 実際、シワが増えるというわかりやすい変化はないものの、あどけなさとかは少しずつ減るのは感じてるわけよ。 といいつつ、98でコロリと穏やかに亡くなった父方のおばあちゃんの生きざまを見届けた経験もあるから、うちの先祖の傾向から考えると、わたしも若々しい遺伝子を受け継いでるのかもしれないなと思うわけですよ。 そんなわたし。なによりも、暇よりも、忙しいのが苦手なのを忘れてた。健康だと、すぐに予定を入れ

          敵は時間だ、29歳だ、風邪ひいた。

          愛の懺悔(小説)

          アイノがまた同級生を裏切ったらしい。 アイノの野郎のやったことは許せない。 美人で、勉強もほどほどで、運動神経もいいアイノは、家も広くて、あたしみたいに欲張らなくていい育ちなんだね。 だから、わたしはアイノに報復として男たちからひどいことをさせるように仕向けた。 すっきりした。そして、わたしはアイノに顔向け出来なくなった。 アイノと同じ町にいるのが苦しくて、関東に逃げたよ。それでもすれ違うミディアムヘアの女たちがアイノに見えたり、ぶっきらぼうで足も大根みたいだった頃

          恋愛してる自分が好きな訳じゃない獣の叫び

          つねに恋愛してるとか、小学生のときは好きなひとに告白してふられまくっていた話をすると、「恋愛したいのかもね」「恋愛してないとだめなのかもね」だったかなんだったか、言われたのだが、そんな計算するまもなく本能のまま告白していたので、なんだかよくわからない気持ちになった。いわゆる、彼氏や彼女がいないときは、そこらじゅうに獲物がいるような飢えた獣みたいな気持ちになって、でも別に恋人がほしいわけじゃなくて、でも本能ではそういう存在を求めているのだろうか、なんでか探しているというかそうい

          恋愛してる自分が好きな訳じゃない獣の叫び

          小説「文通の宇宙に行きたいの。」

          「ごめんなさい。 恋愛中毒から抜けたアカネは、新しい中毒の矛先を見つけられずにいた。 恋愛には、お金もかかるし、脳ミソも体力を使うし、周りも巻き込んで、てんやわんやで、男を忘れたくて、茜は、明日から、男らしく生きたくて、茜は、起業して髪も坊主にしてあらゆる男との連絡網を断って、同じく男前になりたそうなつまり男のことを一周回って嫌いになりすぎている女たちと渡航するかのように一緒に、詳しいことはよくわかんないけど起業することにした」 「という噂を俺は今日、聞いた。 なんだ、

          小説「文通の宇宙に行きたいの。」

          ぼやき日記:友達のブログが好き。

          聞いてください! とある友達のブログに沼ってます! でも、最近、わたしの文章を褒めてくれたり待ってくれててるひともいるのか!と驚くと共に、嬉しさが爆発してまして、 ブログ沼になり困らされている(?)友達と電話を最近よくしていたのだが、 その友達もどうやら忙しそうで今日は電話が出来ず、 電話出来ないけどなにか言葉にしたいとなったらやっぱりわたしも文章かな。。と思いいま指を走らせて書いてます(スマホ❤️) その友達は、常に、やりたいことを自問しながら仕事、演劇、イベント、農

          ぼやき日記:友達のブログが好き。

          妄想初恋レター

          斉藤くんはいきなりわたしの世界に潤いと彩りを与えた。 たまたまおなじクラスで、たまたま同じ高校で、たまたま同級生だっただけの斉藤くんが、ついに、わたしの世界からいなくなった。 Twitterにも、LINEにも、Instagramでも、消えた。どうしてるんだろう斉藤くん。 高校時代、なんとなく吹奏楽部に入り、なんとなく学校を休みがちになっていたわたしには、顔がとっってもタイプで、なぜか帰宅部で、わりと大人しくて、でも体育大会で太鼓を叩いてる斉藤くんが、なんだかいきなりかっこ