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初めての海外1人旅 カンボジア旅行記

私の初めての海外ひとり旅はカンボジア。
英語も全然話せないし、ろくに海外に行ったこともないくせに、
飛行機もホテルも個人手配でいってきました。

ホテルのドアの下から次から次へと入ってくる
沢山のゴキ達を、備え付けの薄いスリッパで半泣きで倒しまくったのが
一番の思い出。笑

海外にろくに行ったことがない私が、なぜカンボジアを選択したかというと
色々わけがありました。

①婚約破断

もうしばらく私は結婚しないと拗ねて、10年パスポートを取得。

そして、結婚も破断したし、
これから31歳で見知らぬ大阪へひとりで引っ越し、
経験をしたこともない美容クリニックに勤め始める前に
どこか海外に行っておこう。と思った時に、自分を変えるためにも
今までの自分が選択しないであろう、価値観を壊せる場所にいってみようと思ったのです。

(結局美容クリニックは3ヶ月で辞めさせられました。笑)
詳しい話はこちら↓


②価値観を変えないと

それまでの私はどちらかというと、
汚なかったり、ごちゃごちゃしてるところは無理。
人が多いところは疲れる。っていう感じの、ワガママデリケートな人間。

でも、私は変わらないといけないんだ。
人はいつからでも変わることができる。
これから大阪に引っ越したら
今までより狭い部屋になるし、車も持って行かないから
満員電車にも乗らないといけない。
これまでの基準をぶっ壊さないといけないんだ!!!
という思いが炸裂。

③カンボジアの実際は?

そして、よく募金で「恵まれないカンボジアの子ども達に学校を」
というのをずっとやっているけど
「カンボジアの子ども達」の今の現状はどうなの?
どれくらい学校が足りないの?
いろんな企業やNPOがカンボジア支援を掲げているけど
実際は?カンボジアって今どんな状況なの?支援するなら、募金するなら
この目で見に行きたい。知りたい。聞きたい。って思っていたんです。

↑には、結婚破断して、「もう私がこどもを産まなくても、世界中ではたくさんの人が子どもをポンポン産んでいる。原っぱでも産んでいる。
私が産まなくても、誰かが産んだ子を支援したらいいじゃん。地球レベルから見たら変わらないよ」っていう
開き直り悟りがありました。

そして最後は、なんもできない私が、ひとりでカンボジアにいっちゃうとか
面白いよねーっていう投げやりな気持ちでした。


私はシンガポールで乗り継いでいきましたが
すでにシンガポールの空港でコーヒでも買おうと思ったら
私の英語が全然通じなくて、ビビりまくり。笑
シンガポールのスタバの店員さん怖かったーーーー。

シンガポール→カンボジアへの機内では
機内アナウンス何言ってるかわからない。
機内食配ってるけど、何言ってるかわかんない。
どうしよう。どうしよう。の連続。

そして無事到着したカンボジアのシェリムアップ空港では
初めて滑走路で降機して歩いてゲートまでいく経験を。

入国審査でも、どきどき。(めっちゃ手作業ですんなり入れた)

ホテルまでは、ホテルの送迎の人が来てくれていたので
スイスイと車で移動。

初めてひとりで見た、異国はこれまで見たことない景色が溢れていました。

予約したホテルは綺麗なものを選びましたが
冒頭にもお伝えしたように、夜中になると大量のゴキブリたちの大群に襲われました。。(詳しくは下に記載)



ホテル以外は現地で調達しようと考えていた私(英語全く話せないのに)

とりあえず、お土産のアンコールワットのクッキーと石鹸でも買いにいこうと、ホテルの前にいたトゥクトゥクのおじさんに声をかけたら
アンコールワットやタプトームを回るプランもあるらしく
2日目も迎えに来てくれることになりました。


そして、郊外のベンメリア遺跡にどうしてもいきたかった私は
車と通訳を予約したいと伝えたら
(どうやって伝えたんだろう。
トゥクトゥクのおじさんが相当頑張って理解してくれようとしたんだと思う。笑)
ツアー会社に連れていってくれて、代わりに予約の交渉してくれて
英語話せない私はめちゃくちゃ助かりました。
そんなこんなで3日目はベンメリア遺跡にいけることに。

ゴキブリ大量発生

あーよかったと思いながら
早めにホテルに帰って、ホテルでゆっくり過ごしていたところ
入口のドアの隙間から黒い物体が、次から次へと入ってくるのを目撃しました。

あいにくホテルのフロントに電話しても、私の言語レベルでは
ヘルプミーしか言えない。もうここは、私は腹を括るしかない。
カンボジアを選んだのは私だ!決めたのは私だ!と
備え付けのスリッパで1匹ずつ退治していくことに決めました。

倒しても倒しても、入口の隙間から入ってくる奴ら。
私は部屋にあるありとあらゆるものを使用して、バリケードを作成。
入口を封鎖しました。これでもう倒すだけ。


倒し切った後、怯えながらさっさとお風呂に入り、ベッドの上に避難したところ、カーテンの上の方に1匹生存しているのを発見。

このままだと、寝た後に顔の上に飛んできたら私は発狂するかもしれない。
ここは、しとめておかないと。。。と再度腹を括り
厳戒態勢でカーテンを揺らし、落下に成功。
飛ぶという威嚇(私にとってはね。飛ばれるの本当に怖い)を受けたけど、
安眠のためにはここで負けるわけにはいかない、
踏ん張れ!負けるな!と自分を鼓舞して、なんとか退治に成功。
1日目は私は勝利しました(まだまだ続きがあるのよ)


2日目 アンコールワット・タプトーム・アンコールトゥム遺跡

ゴキブリとの攻防戦に勝利して、なんだか格段に強くなった気持ちの私。
2日目は昨日のトゥクトゥクのおじさんがホテルまで迎えにきてくれました。


そして、朝イチにアンコールワットへ。

トゥクトゥクのおじさんは、あくまでトゥクトゥクのおじさんなので
現地の近くまで連れていってくれてあそこから入るんだ、ほらいけ!
みたいな感じで、私が観光してくれている間は勝手に暇つぶして待っていてくれるんですが
ひとりでじっくり遺跡を見たい私にとってすごく心地がよかったです。

好きなだけ、好きなペースで遺跡の中を探検できて
地図もないので、RPGのダンジョンみたいに冒険を楽しみました。

あ、行き止まり。みたいな。

詳しい方にガイドをしてもらうのもいいけど
自分がいいなーと思った場所のエネルギーを
ひたすら感じとるのが私は好きです。

タプトーム遺跡は、アンジェリーナジョリーの映画(トゥームレーダー)のロケ地。

一番期待してなかったけど、すごくよかったのが
アンコールトゥム。

優しい場所で
「微笑みを絶やさないで」っていうメッセージが聞こえてきました。

途中でレストランに寄ってくれたので
ココナツカレーを食べました。

帰りにスコールは始まってきたら、おじさんはビニール袋を被り始めました。

2日目 ゴキブリ対策

昨日の教訓を生かして、フロントへいき
Google翻訳で、「ゴキブリが出るからバリケードを作ってほしい」と依頼。
翻訳機能に疎い私はめちゃくちゃ丁寧な日本語を翻訳にかけていて
全然伝わらず。笑

何度か、身振り手振りで訴えてようやくなんとなく伝わったのか
お兄さんがタオルを大量に持ってきてくれて
ドアの下に敷き詰めてくれました。

その後、「これから部屋から出られないけど、夕食はいいのか?」って聞かれたけど、最初なんて言ってるかわからなかった私。
そして、ようやく意味がわかり、
「私は夜ご飯はいつも食べないから問題ない」って言いたいけど、
なんて言ったらいいかわからない段階へ。
最後は、「OK」だけ伝えて難を逃れました。

何言ってるかわからないし、単語で返したらめっちゃ長い文章で返ってくるから本当にチンプンカンプン。それは今と変わらないけど(笑)
単語で会話できるのって日本語の利点だったって、最近ようやく理解できました。笑

カンボジアの人達、英語ペラペラで
私がイメージするより新しい多くのビルやホテルが建設されていて
遥かに発展していました。当時建設中のところが沢山あったので
今はもっと開発されているでしょう。

ホテルの女の子に、トリップアドバイザーに口コミしてと頼まれたり
マッサージの人に宣伝してって頼まれたりして
日本より士気が高いなって感じました。
私の関わる人から、「なんとか上にいく、よくしてみせる」そんな向上の気持ちが沢山伝わってきました。

カンボジアは紛争で50代以上の男性の方はほとんど亡くなっていて
若い人の割合がとても多い国です。

私が行った時は、現地の方から大学にいけることは
とてもすごいことで名誉なことであって、ほとんどの人は生まれた場所で
義務教育まで学び、生まれ育った場所で働いていると聞きました。

私は、その時、日本は自由で、生まれた場所にも縛られず
その人の力次第でどこにでもいけて、仕事も何でも選べて
なんだってできる。たくさんの可能性を与えられている。
なんて恵まれた国なんだろう。って思い知りました。

ヨーロッパの各国も、もう高校や大学の時点で専門を決め、
そのインターンを経てから就職しないといけないので
途中で職種を変更するのはとても難しいと聞きます。

日本にいる時は、良さは当たり前になっていて
日本の悪さや文句が出てきますが
外に出てみるとありがたいこと、すごいことって沢山あります。

そんなこんなで、バリケードを作成してもらった私は
隙間から入ってくる数匹のゴキちゃんはもう「はいはい」という感じて
無感情で倒せるまでになりながら、2日目終了です。

3日目 郊外 ベンメリア遺跡その他へ

3日目は車の運転手さんと通訳の方がホテルまで迎えにきてくれました。
ベンメリア遺跡は郊外にあり、その周辺にはまだ地雷が残っていた為、
通訳のガイドさんと一緒に行きたいなと思いお願いしました。

ラピュタのような瓦礫が沢山ある場所です。




途中で、学校に言っている子どもたちがいました。

遠い場所にある学校へ、自転車で通っていました。もちろん日本みたいに送り迎えなんてありません。

道路の途中のお宅にご挨拶したら、お邪魔させていただきました。

とっても字の上手な女の子でした。


自転車が壊れていたので、直してあげた男の子と
(直したのはもちろんガイドさん。私が直せるはずがない)


そして周辺の遺跡群にも行きました。
このあたりはいく予定はなかったけど、ツアーに組まれていたみたいで
全然私の事前情報では知らない場所でしたが
とってもいい場所でした。

人のおすすめは素直に聞いた方がいいことってありますね。

そしてこの日もプチ事件が

ガイドさんに、おすすめのマッサージ店を聞いたら
「僕が知っているところでいいところがあるよ、連れて行ってあげる」と
言われ
ホテル到着後、まさかのガイドさんバイクで迎えにきてくれました。

バイタクシーという移動手段があること(バイクの二人乗り)
は知ってましたが、私は絶対に使わない、トゥクトゥクか車のみ。
って決めてたのに、デビューすることに。笑

そしてつれて行ってくれたマッサージ屋さん。
日本で平和ぼけしている私は、紙パンツを探したけどない。
まさかの全裸。

そしてパーテーションで区切られてるけど、
ほとんど開いてて他のスペースからスケスケ。
異国の地で身の危険を感じた瞬間でした。笑

マッサージしてくれた女の子は途中でトイレに行ってきていい?
って確認してすぐ横のトイレに行って帰ってきてから
マッサージ再開したけど、音全部聞こえてたけど、手洗ってないよね?笑
という色々初体験の経験は、旅の思い出話の一つとなりました。

4日目 マッサージ三昧

ホテルの朝食をゆっくり食べて
昨日のマッサージに懲りず、再びマッサージへ。

こちらは日本人の方が紹介していたところで
向井理くんの写真集もありました。



そして帰国に備えて早く寝ようと思っていたら

再び事件が発生。

部屋にトカゲがいたのです。
別に床にいるくらいならいいんだけど、生息していたのはベッドの真横。
顔の上に乗ってこられたら、発狂どころじゃすまない。

さすがにトカゲは倒せない私はフロントに電話しました。
「リザード、リザード、ヘルプミー カムヒアープリーズ」と。笑

そしたらホテルのお兄さんが飛んできて、
優雅にシャーって部屋の外に追い出してくれました。

ああ助かった。安心してバリケード突破してきたけど
倒された数匹のゴキブリの死骸とともに眠りにつきました。


帰国日

帰国当日。最初のトゥクトゥクのおじさんが
予定時間の1時間も早く迎えにきてくれているのを目撃。

最初、帰る時間を聞かれていたので答えたけど
ホテルの人に確認したら、その時間より
1時間はやめに空港に行った方がいいって言われていたんです。
だからあのおじさんに悪いことしたなー
挨拶できないなーって思ってたから、笑っちゃいました。

スコールがきそうな中、超特急で飛ばしてくれて、何とか雨に打たれず
空港到着。持ってるカンボジア紙幣、全部おじさんにあげました。

そして空港で久しぶりに食べたパニーニが
涙が出そうなくらい美味しかった。

合わなかったの、カンボジアのご飯。


そして搭乗開始。土砂降りの中、傘もささずに歩いて飛行機の階段まで行って搭乗。びしょびしょになりました。


そして行きと同じく、シンガポールで乗り継ぎ関空へ帰国。
シンガポールでセブンイレブン見たらホッとした。

こんな感じで、私の初めての一人海外旅行・カンボジアは終了しました。


帰国後はゴキブリに悲鳴をあげることもなく、
無言で倒せる女となりましたとさ。


長文、読んでいただきありがとうございました。



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