「話を聞いてもらって元気が出た」ときに起きていること

※ZIZOの広報とはまったく関係のない話です※

最近ちょっとしんどいことがあり、なんだか元気が出なかったので、友だちのたんくんに連絡して、コーヒーやらお菓子やらを各々用意してパソコンの前に集合。テレビ電話をつないだ。

すっぴんパジャマのまんま2時間ぐらいゆるゆるとしゃべっていると、案の定元気が出てきた。
相手が誰であれ、どんな会話であれ、話したあとに元気が出るわけではもちろんない。なおさら萎えたり凹んだりすることは、ままあることだ。

この感覚を忘れないうちに、癒やしにつながる会話のポイントをまとめてみます。(なんとなく③つにしたかったけど、②までしか思いつかなかった。笑)

①相手の感情・考え・行動に対する肯定

たんくんは基本的に、私の行動や考えを肯定してくれる。共感や賛成までいかなくても、「まいちんはそう思うんだね」ということを、受け止めてくれる。凹んでいるときは、自分のいろいろを肯定できなくなっているので、辛い、腹が立つ、やる気が出ない、悲しい、などそういう感情を持つこと自体ダメなことではないのかなどと、自分の力ではどうしようもないことまで悩んでいたりする。感情を肯定してもらえるだけで、まず「あぁ、そういう風に感じることは、許されることなんだな」と確認できる。

肯定されて、優しくしてもらえたと感じて、優しくしてもらえた自分自身のことが、悪くないように思えてくる。そうして元気がちょっとずつ出てくる。

また、肯定されていると安心するので、「話してもいい」と思える話題の範囲が広がっていく。そうすると共有するファクトが増えていくので、お互いへの理解がさらに深まり、安心が深まり、安心させてくれる相手を優しいと感じて、優しくされている自分がマシに思えてくる、という循環が生まれていく。

②材料をテーブルに出して、一緒に眺める

「元気が出ない」「凹んでいる」状態の原因のひとつに、「悩んでしまっている」というのがあると思う。「悩む」と「考える」は違うとよく言われるけど、悩むっていうのは、感じている不安や不満を、そのまんまにしてただ見つめている状態に近いのかな〜と思う。(例:「◯◯した方がいいのはわかってるけど、なんかやる気でないな〜」)

その不安や不満に対して、具体的にどう解決していくのかを「考え」はじめて、「こうこうこういう行動によって、こういう風に解決できそうだ」と思えたとき、不安や不満が消える兆しを感じて、元気が出てくる。

私が思ういい会話は、こちらが悩んでしまっている状態から、2人で「考える」状態に近づける作業。(悩んでいる状態に拘泥していたい、という場合もあるような気がするけど・・・これについてはちょっと置いておく)

考える状態に近づけるには、きちんと全部見える形で不安や不満を会話のテーブルに出して、2人でそれを見られる状態にしないといけない。自分の気持ちをテーブルに置いてもいい、と思えるようにするために、①が必須になってくる。

そうして出てきた気持ちたちを見て、どういう風に解決するかを考えるために、
・どうなっていきたいかという理想
・これは嫌、苦手、やりたくない
・それならできそう、好き、やりたい
・あきらめてもいいと思える部分

などなどの材料をさらにテーブルの上にそろえていく。そうすると、「次はこうしてみるのがいいかもな〜」という具体的な行動が、自分の中から出てきたり、相手が案として示してくれたりする。
気づけば、なんとなくすっきりした気持ちになっている。

これらの材料を聞き出したり、具体的な行動に落とし込むときに、知識や経験が生きてくるんだろうなぁ。枠組みを取っ払って考える、ブレストのスキルも活きそう。


アドバイスは取扱い注意

ちなみに、相手に「もっとこうしてみたら?」というアドバイスをしていいのは、その会話が「相談」であるときだけだよな〜というのは、最近自戒の意味でもよく思う。ただ話を聞いてほしいだけの場合もあるし、自分の気持ちの整理を手伝ってほしいだけのこともあるから。自分で答えを出せたほうが、やる気も起きるだろうし。

よく聞くカップルのケンカの例として、「女性の不満に対して男性がアドバイスしたら、怒られた」というのがある。

これは、詳しく言うなら
「不満を言いたくなるくらい自分の価値観を揺るがすようなことが起きたから、まずは自分の感情を肯定するなりして『君の味方だよ』という①のスタンスを示して安心させてほしいのに、それをすっ飛ばしていきなりアドバイスするとか、周囲は悪くなくて私だけが変わるべきって言われているみたい。ひどい。なんか優しくない。あなたにまずしてほしいのは、アドバイスではないの!私への理解なの!なんで分かんないの!!」

ということなのではないかなぁ?

相手に自分のしてほしいことを察してもらえるのってうれしいから、つい「感想の共有」なのか「相談」なのかはっきりさせずに話し始めちゃう、というのもあるかもしれないな〜。(何かを思い出した)


今日のたんくんとの会話の時の私は、「私なりに今後やるべきことは見えているけど、なんだか自信がない。やる元気が出ない。」という状態だったので、①を徹底的にしてもらえた感じで、すごーく癒やされ、元気づけられたのでした。ごちゃごちゃ書いたけど、要はなにかあっても味方になってくれそうだと思える人がいるのって、心強いよねっていう話でした。

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