見出し画像

祖父が入院した…それは突然

数年前祖父が脚の激痛で入院したと病院から連絡が入りました。当時は祖母がいたはずですが、説明しても話が通じないとのことで私が呼ばれたのです。

真面目で家事が出来てお洒落な祖父。料理は上手なのに、洗濯機すら回せない祖母。二人で1つのような夫婦でした。

後遺症が残るかも、ということで、祖父の退院までの段取りを決めるためにソーシャルワーカーさんに呼び出されることになるわけです。

病院としては保証人が必要…となりますよね。

正直保証人になるのには凄く抵抗がありました。本人が払えない場合は保証人には弁済の義務が伴います。

祖父母のことは大好きでしたが、二人とも人任せな性格の部分もあり、信用がなかったのです。

祖父母はこのあと入退院を二人とも繰り返すわけですが、私は祖父から厚生年金の入る通帳を預かり、入院中の金銭管理は一任してくれることを条件に保証人になりました。電気ガス水道、入院費、家賃、やりくりが始まります。祖母は国民年金でしたので、祖母の分も預かって、色々総動員です。

ちなみにお年寄りを1ヶ月入院させるといくらかかるのか?という質問を以前知人から受けたのですが、後期高齢者1割負担でだいたい11〜13万(食費込み)くらいかかっていたと思います。パジャマなどは別料金なので、出来れば持ち込みが良いです。オムツも必要な入院時は安いのを沢山買って持ち込んでましたね。

病院によっては保証金を入れれば保証人を立てなくても良いとしてくれるところもあるので、要相談です。強制されそうな場合は一旦持ち帰っても大丈夫だと思いますので、ゆっくり休んでから考えてみてください。何個目かの病院(急性期で非常に高圧的)で理不尽に色々迫られた時は、地域包括センターに相談したりもしました。その後は気のせいかもしれませんが、病院側の態度が軟化したようにも思えました。

今だから言えますが、最悪の事態が起これば祖父母の金銭的援助も視野に入れていました。しかし営業マン生活に染まっている私には、受け身=自分の意図しない方向に進むという考えがあり、まずは自分がサポートできるラインとそうでない事は明確かつ強く説明していました。

A病院のソーシャルワーカーさんはとても良い方で、私の自宅に祖父を引き取るのは難しいことは理解してくださり、在宅ケアができるように色々と制度を紹介してくれました。この病院では、継続的な入院に加えてリハビリもできたのでこの入院は非常に恵まれていたと思います。

平日は半休で面談に行って、週末は祖父母宅に行って洗濯と掃除をして、祖母を祖父のところへ連れて行く。入院中は、この繰り返しでした。病院やお役所からは、毎回平日に呼び出されるので、会社を首になるかも…と思ったことは一度や二度では…。

区役所、介護認定、地域包括センター、ケアマネージャーさんの選定までトントンと話が進むわけです。介護認定については、親族ができるだけ立ち会ったほうが良いとされますが、難しい時は相談できました。

入院から介護の流れになった場合はソーシャルワーカーさんに、そうでない場合は市役所の福祉課にまずは相談してみてください。

一度目の入院では、祖父はリハビリも頑張り、元気になりました。結果、自宅戻りましたが、その後前述の通り、入退院を繰り返すようになります。ケアマネージャーさんには大変長らくお世話になり、今も感謝しかないわけです。

別居している親族がケアラーになる場合、働き盛りの人間が家族の支援なしにケアラーになる場合、色々と公共サービスでカバーできる部分は沢山あります。

別居→同居と献身度をあげることで首を締めることにもなりかねないので、そこは慎重に。お金の支援もまずは出来るだけしないで、本人たちの自助の範囲で対応させるのが大事です。

私と親については追々ご紹介しますので、あしからず。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?