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【日本のロックバンドを熱く語る】XJAPAN

恐れ多くも今回はXJAPANについて熱く語ってみたいと思う。

Xの歴史はけっこう古いので、わたしはアルバムBLUE BLOODから入った初心者として話をしていきたいと思う。

学生の頃お付き合いしていたドラマーが、YOSHIKIのドラムが叩けるというなかなか気合いの入ったバンド野郎だったので、わたしもアルバムを聴いてみようと初めて聴いたのがBLUE BLOODだった。

あのアルバムは大傑作だったと思っている。
まずは紅とENDRESS RAINを収録。後に受け継がれる代表曲が既に二曲とも入っているのだ。
そして、他には、BLUE BLOODやXオルガズムなど、血が騒がすにはいられないハードな曲が続く。

わたしなどは自分が元気がないときにこのアルバムを聴いて気合いを入れていたものだ。そう、XJAPANは日本一気合いの入ったロックバンドなのである。

そして、そんな中でわたしが一番好きな曲が登場する。こんな曲が一番で大丈夫か、わたし?と思うけど、なんだか、聴くたびに魅了されてしまうのだ。

ROSE OF PAIN

チェンバロで、有名なクラシック音楽のメロディが流れ、やがて静かにヴォーカルが入る。


何を訊いても、城の薔薇は何も言わない。
最後まで…


ここからが激しいパートが始まり、曲は一気に加速していく。
ここからはひたすらに激しい歌に激しい歌詞。
薔薇が見つめる苦しみや恐怖、狂気が描かれていく。

ROSE OF PAINは、歌詞にしろ楽曲にしろ、スケールの大きさが他の曲とは違うように感じる。曲自体の長さも、たしか10分以上あったはずだと思う。
最初がクラシックから入るところもいいし、途中からの残虐な歌詞も楽曲の世界観にマッチしている。

個人的に好きな曲なのだ。昔、聴いていると、自分の中にも隠れた狂気があるのではないかとか感じていた時代もあったけれど、もう、その時代からは卒業した。若さ故の狂気というものだったんだろう。

わたしは、ROSE OF PAINに憧れていたのだ。

さて、アルバムBLUE BLOODを終える前に、やはり紅の話をしておこう。
わたしは今「紅に染まった夜」というバンドTしゃつを着ている。たまたまだけど、嘘みたいな話だ。

以前幕張メッセでのライブで購入したものだが、紅というのはそのくらいXJAPANにとって大事な曲なのだ。未だに紅Tしゃつを販売しているくらいに。
しかし、残念ながら個人的にあまり好きじゃないので、代わりにENDRESS RAINについて少し話そう。

ENDRESS RAINはストリングやピアノ曲でもある。
わたしは一応このピアノが弾けるのだが、YOSHIKIのピアノは弾いていてとても心が揺さぶられるものがあると思っている。ギターソロも優しくていいと思うし、もちろんピアノソロも綺麗な旋律だと思う。
しかし、やはりわたしはこの曲もあまり好きではない。美しい曲だとは思っているが聴き過ぎたかな…

わたしが好きな曲は、あと三曲ある。

silent jelousy。出ました!
出だしのピアノのイントロがなんと物悲しい。
曲を通して、「行かないで」というメッセージが聴こえてくる。
この曲の素晴らしいところは、こんなに激しいのに相反して、とてもメロディアスなところだと思う。
激しさの中にも常に悲しみが聴こえてくるようだ。
この曲のピアノソロも素晴らしい。わたしは途中までしか弾けないのでいつか挑戦したいと思ってる。

ここからは歌詞の世界について。
XJAPANの曲には激しい愛が数多く出てくるが、自分の身が持たないほどに全身全霊を投げ打ってのこの愛し方は、まず憧れてはいけないものだと思う。
しかし美しくも狂気に満ちた世界は非常に魅惑的でもあり、わたしもこんなに激しく誰かを愛してみたいと思ってしまいそうになってしまい、少し考えてしまった経験がある。結局そんな相手がいなかったから大丈夫だったけど、わたしのように歌詞に傾倒する人間にはある意味危ない曲なのかもしれない。

say anything。
siglent jejousyと違って、落ち着いたテンポの曲。
ストリングスで始まる、スローバラードである。
歌詞も激しさより悲しみや切なさを歌っており、このsay anything(何か言って)というタイトルが、何度も歌詞でリフレインされている。
この歌詞は、そこ(タイトルが呼びかけになっているところ)がすごいと思う。


say anything 傷つけあう言葉でも
say anything 断ち切れない心に


こんな気持ちは分かる、という人も多いかと思う。
たとえ傷つけあう言葉であってもいい、何を思ってるのか教えて欲しい、何でもいいから何か言って。

これは、愛が終わっていく心境なのだろうと思う。
自分もそれが分かっていながら貴方しかいないと。
貴方しかいないのならどうしたらよいのだろうと。

わたしは男の人の愛にとても疎いので、まるで見当違いだといけないしお話はこの辺りにしておこう。

rusty nail。
この曲を好きな曲に挙げる人は少なくないだろう。
XJAPAN屈指の名曲である。

まずは歌詞が聴き取りやすい。英語が入っていないため、誰もが親しみを持って聴きやすいのだろう。
メロディも歌詞の意味もシンプルで分かりやすい。

そして、この曲の最大の特徴とわたしが思っているところは、この類のXJAPANの曲にはほとんど無いと言える純粋に明るい歌詞のパートがあることだ。

素顔のままで生きていればきっと
瞳に眠る夜は 輝く夢だけ残して
朝を迎える 孤独を忘れて
赤い手首を抱きしめて泣いた夜を終わらせて

「素顔のままで生きることが大切なんだ。」
XJAPANから、YOSHIKIから、このような真っ直ぐなメッセージは、あまり聴こえてくることがない。
それだけに、rusty nailはわたしの中でもとても特別な曲なのである。気合いじゃなくて気持ちなのだ。

今回は、古き良き三曲を選んでみたが、もしもDHALIAなど語らせたら、まーた長くなってしまうので、諦めて、最後のまとめをしようと思います。

わたしは過去二度XJAPANのライブに参戦した。
うち一度はかなり重いうつ状態での参加でもはや会場に到着した時点で気合いでしかなかったのだが、
Xジャンプ(頭の上でバツをしながら、"X"と言われたらその場で飛ぶ)はしない訳にはいかないし、本当はラジオ体操のジャンプも体が重くて全く出来ないコンディションで、かろうじて数回飛んだという…気合いってすごいなと思ったけど、頑張り過ぎはいけないからいざと言うとき使うべきと思った。
気合いの凄さを見せつけてくれたTosh I に感謝!!

二度目は幕張メッセ、YOSHIKIのオペラを流しながらのドラム演奏やSUGIZOのヴァイオリンが生で聴けて良かった。Tosh Iの声が少し無理をしているようで、Forever loveなどはちょっとヒヤヒヤした。
グッズコーナーには相変わらずHIDEグッズもアリ♫

しかし!(たぶん)YOSHIKIは相変わらず遅刻が過ぎる!開演予定時刻より一時間以上待ったけど、その間、ファンの子たちがずっと会場を盛り上げてたのをYOSHIKIは知らないのかな?まぁミュージシャンなりに事情があるにしても、大問題なのは、
終演時刻までいると、終電時刻に間に合わない。
という最悪の事態。途中退場か現地宿泊かの究極の二択である。

開始が遅れたら終了も遅れる。しかし、終了が遅れる理由は、それだけではないのだ。

ライブ終了後のYOSHIKIが、興奮が冷めず、いつまで経っても、ステージから降りようとしないのだ。
YOSHIKIのテンションが落ち着き舞台を去るまでファンを含めた舞台の熱が冷めることは決してない。
ひたすらに、YOSHIKI YOSHIKIの大合唱である。

しかし、わたしのように、そこまで付き合わずに電車があるうちに帰る人たちも一定数はいるだろう。わたしもやはり、後ろ髪引かれる思いで、最後までYOSHIKIを見守っていたかったと思った。何が彼をあれほど熱くさせているのか、自分でも抑えきれない熱いものが彼を突き動かしているようだ。メンバーもファンもスタッフたちも、自分よりYOSHIKIの想いを尊重し感銘を受けている。客席の去り際に見たその光景は、YOSHIKIへの愛情にあふれていた。

しかし、終電逃したら千葉県で宿探しやもん!
YOSHIKI、また会おうね!先帰るけどごめん…

最後にこんな逸話を。

XJAPAN幕張メッセ3DAYSわたしは初日に行った。
ところが三日目に大きな台風が幕張に接近したのだ。
続行か、中止か、延期か?答えはどれでもなかった。
メンバーのみがステージに上がり、ライブ配信で無観客ライブを行ったのだ。

これは観客(ファン)を大事にするXJAPANならではの選択だったと思う。
あのファンたちなら台風が来ていてもライブに参戦することは目に見える。
XJAPANはそんなファンたちを、自宅からライブに参戦させたのだ。
もちろんその後三日目のチケット代は返金された。

このライブ配信無観客ライブは有名な話だから、ご存知の方も多いだろう。

中止だ延期だと言う中ファンたちはその日をずっと楽しみにしてきたのだ。
その想いに応え無観客ライブを遂行したメンバーにはそこが分かっていた。
XJAPANはメンバーとファンが相思相愛の、日本ロックバンドだと思う。

XJAPANのこれからはどうなるのだろう?

わたしはだんだんとYOSHIKIはピアニストとして生きた方が良いのではないかという気がしてきた。
ピアニストに限らず、日本のクラシック界に貢献していけるような存在になってもらえないかな、と。あれだけ世界で著名なピアニストのYOSHIKIが国内ではなんだかあんまり…なのは、日本にクラシックが普及していないからだと思う。嘆かわしい事だ。

Tosh Iはやりたいことを自由にやる姿がいいと思う。いつでも穏やかで、才能豊かなシンガーだ。
あんなに面白い人だとは知らなかったけれど、バラエティに出演しても全然品格を落とすことがない。
赤いスイトピーのカバーを聴いてとても感動した。
あれで、XJAPANのMCもきちんとやるスゴい方。

後の方はそれぞれのバンド活動を頑張って欲しい。

(あまり知らない)


いつか再び号令がかかるとき、
XJAPANは集結するであろう。


いつになるかは不明だけど、またライブに気合い全開で参戦出来る日が来ることを、期待しています。

たまにはアルバムも出して欲しいなと思ってます。

このバンドにかつてTAIJIやHIDEがいたことを、誰一人忘れてはいない。XJAPANはそういう業を背負ってきた、特別な日本のロックバンドです。ファンの愛もとても深い。素敵なバンドだと思っています。

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