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【詩】やれやれだわ

今までの形からようやく抜け出し始めたわたしの詩。
みなさんの詩に憧れて真似したとて、自分のものには到底ならず、自然体で産まれて初めて、自分を装いカッコつけたりしてしていた。本当に、初めてのことだった。
それに気が付いたのは、どうしても素直に書くことが出来なかったから。素直に書けばいいと誰もが言うのに。

わたしはこの形では詩を書くことが出来ないと思った。
潔いカッコよさを求めても、駄作しか生まれてこない。
悩んだ末、形を変えて自分らしい詩を書くことにした。
おそらく型破りな詩として評価もされないものになる。
わたしが選んだのは「優しい詩」という形の詩だった。

いろいろと読んできたけれどこの形で書く人はいない。
そういう意味で私の詩はかなり型破りなものに見えた。

そこからずっと、まるでノルマがあるような数のこなし方をしながら優しい詩とは何か?を探究し続けてきた。
一つか二つ、優しさを感じるようなものが出来たけど、それ以外は従来の形を抜け出せない詩ばかりになった。

わたしが書く文章の裏には常に愛情というものがある。
自分が愛情を持てない対象について書いてみようとすると、それまで自然と文章が降りてきていたあの感覚が捉えられなくなる。頭で考えて書くのは非常に難しく、むしろほとんど何も考えていない方が自然と筆が進んだ。
優しさと愛情は外せない、つまり優しさと愛情で綴る。

それにしても今日はよく頑張ったと思う。よほど探し当てたかったのだろう、わたしの優しい詩というものを。
「やれやれだわ」
今日見つからないなら明日も探せばいいのだから。
そんな簡単な世界ではないのはもう分かっている。
ボチボチ、コツコツ続けていくしかないのだろう。
しかしこの詩という世界は本当に不思議なものだ。
わたしから自分らしさを奪ったのらこの世界だけ。
自由に自分のために素直に、これがたぶん詩の世界だ。
自分らしく誰かのために素直に、これがわたしの世界。
.
まぁまぁ、とにかく楽しくおやりなさいな。
真面目すぎるのもたまには傷になるのよね。
わたしの優しい詩はいつか必ず完成させる。
優しくなければ生きる価値がない。それが
九州男児たるもの。わたしは女児ですけど。


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