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【詩】わたしの夢

ある方の記事に「自分の夢を詩にしよう。」という項目があったので早速書いてみようと思います。
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わたしの夢はお嫁さん
小さな頃からお嫁さん
この夢のためわたしはけっこう努力した
だけど
あるときわたしは悟ってしまった
『恋をするとわたしの病が悪化する』

過去二人もそのことが原因で
とても悲しい別れをしてきた

「お互い愛し合っているけど
今の自分の仕事を考えると
君の病まで背負いきれない 」

「とても愛していたけれど
発病したときの君の姿は
手に負えないものだった」
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嫌われて別れた方が割り切れるような、そんな別れ方。
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私は恋を諦めて思い出と生きるしかもう道がなかった。
こうしてわたしはお嫁さんという当たり前に叶いそうなありふれた夢をついに諦めた。46歳になっていた。
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そして、わたしは一冊の絵本を描いた。
夢に向かって頑張った現実の自分と、その夢を叶えた架空の自分の物語。ハッピーエンドなストーリー。
悲しくはないけれど、あまりにも切ない話だと思った。
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夢を失うことは、生き甲斐を失うことと似ている。
わたしはこれからどこを目指してこれから生きるのか?
目的地のない旅は宛のない旅よりさらに不確かだった。
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新しい夢を探さねば。
.そう思いながら三年の月日が流れた。
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わたしの仲間に夢しか見ていないような男性がいる。
彼は夢を叶えては次の夢に向かって走り続けている。
ある日わたしは彼の夢に便乗することを思いついた。
何らかの形でその夢を助けたり貢献したり出来たら、同じ夢に向かって一緒に歩いていけるのではと考えたのだ。
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彼は生粋のONE PEACE愛読者で、新しい夢への冒険、そのための航海、その土台は船といった表現を愛用していた。
わたしはその彼の夢を初めて知ったとき、相変わらずとんでもない発想をするなと少し呆れるくらい驚いた。
しかし、その夢にはわたしが参加出来る余地があった。
『航海士』そのポジションならわたしが担当出来る。
彼が実務に追われるときでも、わたしが目指す方向をしっかりと把握していれば確実に夢に向かって旅が出来る。彼は、「そのときが来たら一緒に冒険しよう、頼むぜ、航海士さん。」と快諾してくれた。
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その夢は彼の夢ではあるけれど、わたしにはそれが遠くにチカチカ光る何かのように見えた。
『希望』
わたしは夢に便乗することで、未来に希望を取り戻すことが出来たのだ。とても嬉しかった。ありがたかった。
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いずれはわたしも自分の夢を見つけて新しい旅に出るだろう。
だけど彼の夢も同じくらい大事にしたいと思っている。
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夢見ることの素晴らしさ
それは、未来に希望を見い出すことだと思っている。
わたしがいつか見るであろう新しい夢は、願わくば誰かのためにあって欲しい。
わたしが彼から夢を分けてもらったように、わたしの夢が誰かの希望に繋がるように。
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わたしは今、そんなことを考えている。

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