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第536話 【考え方】【5】何をどう考えれば良いか? その答えは「深掘り」だよ

※kindle本の『挿絵』を描いてくださるイラストレーターさんを募集します
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今日の記事は、kindle出版する『いいかい、タケルくん』
サブタイトル、
『ブサイクで21年間彼女ナシの僕が「彼女なんて簡単にできる!」と、そう言い切れる理由』の、初稿です。

ここに初稿を書き、推敲して、専用ブログサイトへ、
そして、対話形式に加筆修正してkindle出版します。

以下、
【考え方】【5】何をどう考えれば良いか? その答えは「深掘り」だよ 
です。

※54歳のタケル初老がタイムスリップして、高校1年生のタケルくんにアドバイスします
※高校1年生のタケルくんは、いわゆるこじらせ男子です
※タケル初老は、こじらせを完全に克服した【こじらせマスター】です
※固有名詞以外は、実話です(タケルとは、なせじょーじなのです)


◆その考えは浅すぎる

え? ミホちゃんのお母さんに挨拶に行った方がイイかって?

昨日、将を射んと欲すれば先ず馬を射よということわざを知って、さっそく何かアクションを起こしたいんだ?

そのバイタリティーは素晴らしいよ。え? バイタリティーが分からない? 日本語だと活動力かな。その、なんとかしようとするエネルギーは素晴らしい!

ただ、考えが浅すぎる。

ミホちゃんのお母さんに取り入る作戦なら、中止することをオススメする。だって今のタケルくんは、ミホちゃんのお母さんに会ったことないだろ。知り合いでもないのに、どうやって近づく?

お母さんは、まだ、ミホちゃんが遠くに嫁ぐことなんて知らないんだ。それと、その結果は【僕の時空の層】での出来事。【タケルくんの時空の層】では、どうなるかなんて誰も知らない。

下手にまとわり出したら、娘のミホちゃんを守るためにストーカー行為で訴えられちゃうぞ~。

あ、ストーカーって言葉、まだないんだ…。

スキだからという理由でも、追いかけすぎたり近づきすぎると、法律違反になるんだ。メール、あ、ええっと、手紙を送りまくる行為も、それが相手がイヤなら犯罪になるんだ。

今日は、何を、どう、考えれば良いか、それを解説しよう。


◆何を考えるか

何を考えるかは、自由だ。ただ、「健全なこと」を考えた方がイイ。

脳科学者が言うには、どうやら脳には、善悪の判断はできないらしいんだ。例えば『殺人』は悪だよね? でも戦争になったら、敵国の兵士を殺すことは善になる。

いかにして敵兵を殺すかと、そればかりを考えていると、脳は敵兵を殺すために有益な情報を自然にキャッチしだすんだ。『殺人は悪だから考えない』というような、自動制御機能は無いらしいんだ。

つまりね、

「復讐」を考えるのではなく「許してあげること」を考えた方がイイ。
「奪う」ことではなく「与える」ことを、
「求める」よりは「貢献」を、
「欠点」ではなく「長所」を、

健全なことを考えた方がイイ。

【最悪な事態に備える】という思考も必要なんだけどね。これは、考えても大丈夫。「最悪な事態」を考えて、「それよりマシなこと」や「その備え」や「その予防」など、どんどん健全なことを考えることになる。だから大丈夫なんだ。

ただ単に、【最悪な事態】だけを想像するのはやめた方がイイ。脳が、最悪な事態を引き寄せてしまう。


まとめると、何を考えれば良いかというと、

健全なことを考える

と、答えはいたってシンプルだ。

そして、「何」よりも、「どう」考えるかが、何倍も重要なんだ。


◆どう考えるかは「深掘り」

どう考えるかの結論は、「深堀りする」が、結論となる。

こっちの時代(1982年)では、まだ「深掘り」って、ほとんど聞かないよね。

深く深く、思考をどんどん掘り下げて行く行為を、「深掘りする」って言うのだよ~。
「なぜ?」「なぜ?」を繰り返したり、「本当だろうか?」と疑ってみたり、視点を自分から相手に変えてみたり、別な要因や原因を考えてみたり、とにかく1つのことを深く思考するんだよ。

じゃあ、深掘りの実践をやってみようよ。


◆例題:やさしさとは

じゃあ、タケルくん。「やさしさ、って何だろう」って考えてごらん。その思考を言葉に出してみて。

困っている人を、手伝ってあげたり…

おお、なるほど。うん、他には?

励まし? 落ち込んでいる人を励ますとか…

イイねぇ。じゃあ、視線を変えてみようか。タケルくんは落ち込んでいるとき励まして欲しいかい?

え? ええっと~、僕なら、、、放っといて欲しいかも…

ほう。ということは、「そっとしてあげる」や「見守る」も、やさしさかもしれないねぇ。叱られるのは?

叱られる…、う~ん…、やさしさが足りないような…

なるほど。

でも、やさしさのような…

ほう。頑張って言語化してみようか。

落ち込んでいるのを叱るのは、なんか、やさしくはないんだけど~

うんうん。

でも、本気で叱ってくれている場合もありそうで…

うん。

落ち込んでいるのが気になって叱るのは、叱る人の都合で~、
でも、落ち込んでいる人のことだけを真剣に考えていて、つい叱るのは、それとは違ってて~

ほう~、なるほど~。

誰のために叱っているか? が、違うのかな?
自分のためか、相手のためか?
あ、やさしさは【相手のための行為】なのかもしれない。

イイねぇ。
かなり深く考えたね。

どう?

でも、まだまだ深く考えること、できそうでしょ。

深く考えるには、
①思考を簡単には止めない
②なぜ?を繰り返す
③他には?ともっと案や仮説を求める
④視点を変える
⑤ふと浮かんだキーワードと絡めて考える
⑥「ということは?」と、それまでの思考を整理、分析してみる
⑦第三者の意見も聞き、検討に加えてみる

などなど、手法だってまだまだたくさんある。


◆深く考えない大人

深く考えるか、浅い考えしかできないかは、年齢ではないんだ。大人になっても、中年になっても、浅い考えしかできない人もたくさんいるんだ。

40代、50代のオッサンでも、思考の浅い人は浅い。

例えば、自慢話をするオッサンがいる。タケルくんは、自慢話って、聞いていてどう思う?

話の内容による。なるほど。凄い話はスゴイし、そうでもない自慢話ならつまらない、と。なるほどなるほど。

もう少し、他人の自慢話を色々と聞き、経験を重ねるとね、

自慢話をする→凄い!という称賛が得られる

というパターンが見えてきて、誰かが自慢話を始めると、その内容を聞く前から(ああ、この人は「凄い」って思わせたいんだ~)って、その人の狙いが分かっちゃったりするようになるものなんだよ~。

すると、(この先輩、また自慢話している)つまり、(また、称賛して欲しがっている)(カッコ悪いなあ)って、学習するもんなんだ。

「あの人は決して自慢話をしない、素敵な先輩なの」という意見も耳にしたりもするようになる。だから、当然だけど、自分も自慢話をするのは恥ずかしい行為だと考えるように変わるんだ。

なんとなく分かってもらえたかい。

こんな経験は、大抵20代で経験できる。なのに何故か、30代、40代、50代になっても、ごく少数だけど自慢話をするオッサンはいるんだよ。

考えが浅いままなんだ。

第一段階の、「オレの凄い経験を話したから、オレを凄いと思うだろう」という、単純計算のまま進化していないのさ。


◆使ったところが鍛えられ、使わないところは衰える

いいかい、タケルくん。

人間にはね、【使ったところが鍛えられ、使わないところは衰える】という原則があるんだ。

筋肉でもそうだ。

まだ、この時代では目にしないと思うけど、車椅子バスケという障がい者のスポーツがある。病気やケガで下半身にハンディキャップがあり、走る行為もボールを扱うのも【腕】だ。

鍛え上げられた腕の太さと、鍛えることのできない脚の細さ。特に、その脚の細さは、これほどにまで細くなるのか?と驚愕するほどだ。

ハンディキャップのある方を例えに持ち出して申し訳ないのだが、原則の【使ったところが鍛えられ、使わないところは衰える】が、視覚で確認できるから記憶へのインパクトが大きいだろう。

同じなんだ。

思考の深掘りも、同じなんだ。使わなかったなら、極限まで衰えるんだ。現状維持じゃなく衰えてしまうんだ。

深掘りするクセを、今のうちにつけるんだ。


◆タケル初老、19才の思い出

タケルくん。なんか(僕は大丈夫)って言いたげな顔しているねぇ。

ははは、そうなんだよ。大丈夫じゃないんだよ。

僕は19才のときに、モモちゃんをデートに誘う。そう! 今の君の、脳内ランキング2位のモモちゃんだ。

東京でのことだよ。モモちゃんには何度もデートに誘って、何度もスッポかされた。5回中4回はスッポかされるんだ。あれは、遠回しに振られていたんだが、当時僕は鈍くて気がつかなかったんだ。

5回中1回は、待ち合わせ場所に来てくれて、ドライブや映画に行ったんだよ。

その映画は、『潮騒』だった。ヒロインが堀ちえみさんだ。

僕は、原作の小説を読んで凄く感動したんだ。だから映画が楽しみだった。
ただ、楽しみだったんだ。

だが僕は、深く考えることをしてこなかった。

だから、

映画鑑賞中に、隣で観ているモモちゃんに何度も、

「今度、こうなるんだ」
「おかしいなあ、原作ではこうなんだ」

と、本当に何度も話しかけたんだ。

僕は、ウンチクが語りたくてしょうがない性質たちなんだ。


そしてね、タケルくん。

この性質は、54歳になっても直っていないんだ。いまだにウンチクが言いたくて仕方のないオッサンなんだよ。

さすがに、映画鑑賞中は、もう話しかけたりはしないよ。でも、ウンチク言いたい病は、なかなか治らないでいる。


タケルくん。

映画鑑賞中は、お静かに、、、だ。


◆深掘りして考える、副産物的メリット

深掘りして考える重要さが、分かってもらえたと思う。
そして、具体的に「何」を「どう」考えれば良いのかも解説した。

健全なことを、深く深く考えれば良い。

単純だ。

使ったところが鍛えられるという原則があるから、【深掘り】すれば【深掘り】が鍛えられている。より良い深掘りができるようになる。

なにも難しく考えなくても、深掘りを繰り返すだけで、自然に深掘りは上手くなる。


さて、タケルくん。

深掘りすることの、副産物を教えよう。「えっ? そんな付録が付いてくるの!」という、そんな話だよ。

いいかい、タケルくん。

深掘りすると、それだけで「思慮深い人」という印象を抱いてもらえる。

タケルくんは、ただ単に、いつも通りに深掘りしているだけなのに、周りの1~2割の人は、「タケルくって思慮深いなあ」って、勝手に好印象を抱いてくれるんだよ~。

ありがたいよね。


そして僕は今後、【行動】や【会話】についても、タケルくんにアドバイスを行なうのだけど、

【深く考える】✕【行動】
【深く考える】✕【会話】

という、掛け算が成り立つんだ。

掛け算効果で急成長できる。そんな副産物もあるんだよ。


あ、言っとくけど、深く考えていることを、
①他人に自慢したり
②他人にも強要したり
③他人に、このメリットを説明したり

って、絶対にしちゃダメだからね。

それは、ウンチク語りたい病だよ。全ての良さを帳消しにしちゃう破壊力があるから、気をつけなよ。

そうならないように、僕が53歳で得た”おまじない”を授けよう。

「求めていないアドバイスはゴミ」

知ったかぶりしたくなったり、ウンチクを言いたくなったなら、このおまじないを唱えるとイイよ。

じゃあな。


=== ここまでを、コピペ&推敲しサイトに投稿します ===

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