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グロリオサという花


グロリオサという花。
お花屋さんでよく見かけるお花のひとつですよね。

お花屋さんと話をしていて
お祝いのお花としてもよく用いられる種類なんだそうです。


ユリ系のお花は結構大人になってから良さを知ったといいますか
どちらかというと格式高く難しい。とか。
バラ科に比べてすらっとした鋭いデザインに恐い印象を抱いていたのか
私にとって、なかなか手が出しにくいタイプの種類だったんです。

しかし最近は
蘭もそうなんですけど、“選ばれし者”や“TPO”ではなく
もっとフラットに、決まり事が先行せずに純粋にお花を楽しめるようになったことでその種類へのハードルもなくなったのかもしれません。


それはひとえに、私だけが感じる印象に過ぎないかもしれません。



そんな心境や環境の変化もあり
なんだかピンときて買って帰ったその時にこの花について少し調べてみたところ“熱帯アジア及びアフリカ原産の花”であることを初めて知りました。


確かに、そもそもユリ系の花は大概暖かいところで咲く花ではありますが
英語で「Glory lily」や「Fire lily」と呼ばれるように
燃える炎のような姿とじりじりとした乾いた陽射しは想像するだけでもよく似合う。

花言葉はその名の通り「栄光」や「燃える情熱」等。

ルーツを紐解くとまた別の印象や、なぜ気になる存在なのかが理解できるのです。

和名では「狐百合」と呼ばれておりどことなく妖艶な印象も感じるのは
その言葉からの連想なのでしょう。

ゆらりゆらりとしたシルエットを
華やかさと見るのか、艶かしくミステリアスだと見るのか
“対極であり同じである”というところがこの花の魅力なんだろうと思います。

この花に対して、人の経験してきた記憶がどちらの印象と共鳴しているかということですよね。
ただそこに存在して美しいことには変わりないのです。

そんな一連のことを紡いで描き起こしたグロリオサの図案です。


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