【将来、結婚して子どもがほしいと思っているすべての女性へ -私に不妊の可能性があると分かるまで②/2】
ついに医師からブライダルチェックの結果詳細が…
ピンク色でマーカーをつけられた箇所は、
AMH(アンチミューラリアンホルモン)検査の結果でした。
AMH検査は、卵巣予備能検査とも言われ、身体の中に卵子のもととなる原子卵胞がどれくらい残っているかを血液検査で測るものです。
「あなたの卵子の数は、少なすぎる。今29歳だっけ?でも、卵巣年齢は41歳相当だよ」
…言っている意味が良く理解できませんでしたが、『41歳』という言葉だけはやけに耳に残りました。
真っ先に心を突いた感情は、『罪悪感』でした。
「私、今まで何か悪いことしちゃったんでしょうか…?あんまり運動してなかったから…?ラーメンばっかり食べてたから…?」
震えながら医師に聞きました。
「違う。もう、運命で決められているんだよ。卵子の数というのは、女の子が母親のお腹の中にいるときに決められて、出生と同時にガクンと数が減る。そしてさらに、毎日毎日数は減って、生理と共にどんどん在庫がなくなっていくの」
医師によると、女性の卵子の数は運命で決められており、
運動しても食生活を改善しても、その数は増えることも減ることもない。
たまたま普通の人よりも卵を少なく持って生まれた女性の中には、
20代や30代で閉経してしまう人もいるそう。
「そっか…。卵子の数が少ないのは自分のせいじゃないんだ」
心の中で少しだけホッとしましたが、医師はさらに残酷なことを告げました。
「とにかく、あなたに残っている卵は、もうこれだけしかない。もしも子どもが欲しいなら、とにかく急ぐ必要がある。あなたの卵は、41歳の人が落ちていくスピードと同じスピードで減っていってるんだから」
なんだか煽るように言われて、私はもうどうしたら良いか分からなくなってしまいました。
罪悪感の次にやってきたのは、『絶望』です。
「じゃあ、私、どうしたらいいんでしょうか…?このまま自然に妊娠はできないんでしょうか…?」
医師の後ろにいた女性の看護師さんは、哀れむように私を見つめていました。
「できないとは言わないけど、可能性は低いと思う。2〜3ヶ月自然妊娠にチャレンジしてみて、ダメならすぐにでも不妊治療をした方がいい。不妊治療クリニックはどこも混んでいて予約が取りづらいから、予約だけでも今すぐに取った方がいい」
煽られまくり、もう私は半ばパニック。
今まで人ごととしか思っていなかった、不妊治療。
「お金がかかる」「つらい」「こわい」「痛い」「報われない」。
知っていたけど、まさか自分が当事者になるなんて、思いもしなかった。
子どもなんて、作ろうと思えば簡単に作れるものだと思ってた。
婚活をあれだけ苦労して乗り越えたと思ったら、今度は不妊治療かよ・・・・
幸せな結婚生活はほんの一瞬、
婚活の次に立ちはだかった不妊治療という高い高い壁を前に、
私の心はへなへなと弱々しく崩れていきました……
夫への罪悪感
その場で泣き喚きたい気持ちでしたが、ひとまずクリニックを出て近くのベンチに腰掛けながら、夫にLINE。
「まぁ、可能性はゼロじゃないんだし、大丈夫だよ!」
と明るく言ってくれましたが、今の私には突然響きません。
妊娠できないかもしれない私と結婚した夫に対しても、罪悪感が込み上げてきます。
ちなみに、夫の検査結果はというと、
「問題なし」。
なぜか身体に大量の鉛が蓄積されているようですが、妊活には影響なく、
精液検査の結果は医師も仰天するほどのハイスコア……
夫には何の異常もないのです。
夫はあんなに子どもを欲しがっていたのに、私は期待に応えることができないかもしれない。
きちんと子どもを産める女性と結婚した方が、夫は幸せだったのではないか。
夫がそんなふうに思うはずがないと分かっていても、それすら信じられなくなってしまいます。
不妊治療クリニックの予約を決断
「とにかく、この不安を少しでも軽くしたい…」
「子どもを授かる最短の方法があるなら、不妊治療でもいい…」
夫に自分の全ての気持ちを打ち明けると、
終始、「きっと大丈夫だよ!」と明るく励ましてくれながら、不妊治療クリニックへ一緒に行くことに賛成してくれました。
こうして私たち夫婦は、
医師の言う通り、不妊治療クリニックの予約を取ることになったのです。
次回へ続く!
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