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もずくもずくもずくもずく! ー沖縄の「へそ」うるま市石川のローカル生活(12)

全国を営業で飛び回っていた会社の先輩が「いいか、沖縄で一番うまいのは、シャコ貝だ。二番が、もずくだ」と酔っ払って力説していたことがありました。いやいやいやいや、さすがにそりゃないっしょ、と思いますよね。よーし、沖縄に住んでいた僕だからこそ反論しましょう。「一番うまいのは、もずくです!

笑ってるかもしれませんけど、僕が今でもふと食べたくなる沖縄食材ナンバーワンは、ゴーヤを抑えて、もずくなんで! ゴーヤはこっちでも買えるけど、新鮮なもずくはなかなか手に入らないから!!!

というわけで今回は、沖縄のもずくの世界をご紹介です。
まずは、カップ入りもずく。これは内地でも見かけるタイプですよね。


味付けがされており、カップから1食分をズズズッと食べられるので食器いらずで重宝します。かつおだしやシークワーサー味などタイプがあって、これも十分美味しいです。ちなみに僕は、アボカドやトマトのざく切りに、ドレッシング代わりにぶっかけて食べたりしていました。アボカドと意外にマッチします。 

つづいてパック詰めのもずく。

お土産に買って帰るのに便利な形態です。ニンニクやシークワーサーなど特徴のある味付けをしているものが多く、これはこれで美味!なのですが、人によって好みが分かれるかもしれません。

最後に、これがうまい。これが県外では手に入らない。トレー載せもずく。

これは地元のスーパーに売っている、加工前のいわば生もずくです。沖縄で、本当に食べるべきもずくは、これ!!!と声を大にして言いたい。太くて歯ごたえがあり、磯の香りが立ち上り、とにかくうまい! 

もずく酢(酢や醤油、砂糖を合えて簡単に作れます)にしてもいいですし、個人的オススメは、大葉の上にもずくを載せ、生姜をおろして、ポン酢をかけて食べるというレシピです。沖縄に遊びに来た友人に振る舞ったところ、一瞬で胃に吸い込まれ、瞬時におかわりを要求されました。

また生もずくがちょっと古くなったときは、ささみと一緒に天ぷら衣にまぶし、もずくの天ぷらにしていました。これがまたふわふわと柔らかくもずくの風味が効き、美味しくいただけるんですよね。自分で調理するのが面倒なときは、沖縄の居酒屋や天ぷら屋でも食べることができます。

もずくの旬(3~6月)はこのトレー載せの「生もずく」が買え、ずば抜けて美味しいですが、それ以外の季節でもトレーで「もずく(解凍)」や「塩もずく」として売っています。「塩もずく」は保存のために塩漬けにしており、食べる前に流水で塩分を十分洗い流さなければなりません。最初「塩味のもずくなのかな?」と思ってそのまま食べ、舌がとんでもないことになったことがあります。

空港で売っているお土産のもずくは、だいたいがパック詰めか、乾燥したもずくスープの元ですよね。僕は、夏に九州の実家に帰省する際、なんとかこのトレー載せもずくを親に食べさせたいと思い、保冷剤を詰め込んで持って帰ったことがあるくらいハマっておりました。今思い返してもああ食べたくなる。

あれ、今回もずく愛の勢いで書き上げましたが、うるま市石川関係なくない? あ、とってつけたように言いますが、うるま市は、もずくの生産量、県内一ですから! 

うるま市の海中道路周辺の浅瀬の海は、天然のもずくか、流されてきた養殖のもずくか不明ですが、シーズンになると収穫できるらしく、地元の人が海に入ってもずく獲りをしているのを見かけます。初夏の風物詩……?


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