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『創作劇』(上演可能)

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愛知県、主に三河地方の昔話や歴史、出来事を題材にしています。 「三河一向一揆」「岡崎空襲」「奥殿の陣屋替え騒動」「オヤケアカハチの乱」「甲山焼き」「吉良の忠臣蔵」「ヌタ―バックス… もっと読む
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記事一覧

三河ひじり/定基と力寿

三河ひじり/定基と力寿

⚫️あらすじ
平安時代中期。京から三河守に赴任してきた大江定基。彼は京の都を出立する折、長年連れ添った妻を離縁してきた。
三河国府に近い赤坂の宿で、力寿という年若い女に会い、その美しさに定基は運命の電撃を受け、恋に落ちる。しかし、めでたく結ばれたのもわずか、力寿は流行り病の天然痘にかかってしまう。定基はそれを受け入れることができずに治療も祈とうもせずに見守っている。
息をしなくなって七日。額田荘に

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『偽史和棉伝・ジャズのまち岡崎』

『偽史和棉伝・ジャズのまち岡崎』

◎あらすじ
岡崎ジャズフェスに遊びに来た子どもたち。一人の老婆に「なぜ岡崎がジャズの町なのか知っているか?」と問われる。「ドクタージャズのおかげだろ?」と答えるが「それだけじゃない、岡崎でジャズは生まれたからだ。」という。
江戸時代中期。
1692年、元禄五年、町人文化の台頭のころ、生類憐みの令がでてしばらくのころ。
東海道本宿の綿ばたけでオランダ商館のカピタンが子どもたちの綿摘み歌を聴く。
オラ

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『急急如律令/はよやりん』

『急急如律令/はよやりん』

◉あらすじ
平安時代中期、のちに天下に知られる安倍晴明なる陰陽師が、諸国修業時代に三河の荘の官吏の屋敷に逗留していた。ある日、屋敷の雑色の女が高熱を発して斃れ、次々と病(天然痘)が村に広まってゆく。困ってしまう官吏は晴明に助けを求める。晴明は加持祈祷やお札を使って鎮静化に努めるが効果を表さない。これは何者かの呪ではないかとと「長屋王」の祟りを疑い、術をなすと、痘瘡神があらわれ、その背後にむスサノオ

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『ちがう!そうじゃない!』

『ちがう!そうじゃない!』

テーマ
西三河市の丙沼の辺りに計画されていたコンベンション施設とホテル建設をめぐる2つの賛成派。

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『鉈上人・円空』

『鉈上人・円空』

あらすじ

江戸初期に諸国を旅して作仏を続けた円空は寛文六年蝦夷地にわたった。吹雪に巻かれて救いを求めた民家に二体の如来像と観音像を残した。その家は和人とアイヌの間に位置する潜伏キリシタンの村だった。円空は彼等のためにデウスとマリアの像を刻んだ。
延宝二年。円空は伊勢志摩を訪れた。志摩半島の片田の村人に大般若経の修復を頼まれて滞在する。その別れに樫の巨木に観音を掘る。

一九〇年後、北海道を探検し

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スーパーガンジー

スーパーガンジー

あらすじ

転校生の冴。中学生三年生。
都会の学校で熱血漢。
地方にやってきて、遅れている社会意識の現場に触れて衝撃。
正義の心がそれらを許せなくなり、憧れの映画のスーパーヒーローになりたいと念じていた。
その力を身につけることができた。
その日から冴の大活躍が始まり、学校は冴の活躍の話題で大盛り上がり。
でもスーパーヒーローに変身した自分の姿をみてしまう。
なんと、痩せてヒョロヒョロで粗い目の太

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岡崎宿BAKENEKO白之介

岡崎宿BAKENEKO白之介

あらすじ

終戦のひと月前、愛知県の岡崎市はB二九の空襲を受け、中心市街地が灰燼に帰しました。
その夜、勤労動員で紡績工場で働いていた本多民子は工場で友人二人が焼夷弾の直撃で死亡するのを見てしまいます。
震え上がっている彼女を助けにきたのは家で飼っていた白猫でした。
白猫は民子を家に送り届けてくれると言いました。白之介に手を引かれて、民子は明大寺から菅生川沿いに明神橋付近まで下り伊賀川を伝わって甲

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『天まつりちまつり鬼祭』

『天まつりちまつり鬼祭』

あらすじ
岡崎市の北部の滝町の滝山寺の境内。鬼の伝説のあるお寺で毎年節分には鬼祭と呼ばれる祭りが開催されている。
三人の子どもが遊んでいる。そこにふたりの老婆と老爺が現れ、鬼祭のはじまりを話しはじまる。
時は室町時代・応永27年、外国からの侵入や飢饉にあえいでいた。そんな滝村にふたりの修験者が現れ、平安と豊穣の祭りを催したいと村人に申し出る。
村で意見は分かれたものの、滝山寺に伝わる鬼面を使って祭

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『真宮地帯/ジョーとヤヨイ』

『真宮地帯/ジョーとヤヨイ』

◉あらすじ
郷土史研究会に所属する縄文好きの男子高校生・縄一郎と、弥生好きの女子高生・弥生が、岡崎市で始まった第三次真宮遺跡の発掘の手伝いに参加。それぞれ遺物の土器片を内緒でポケットに入れて水でこすり洗しているうちに縄一郎は縄文村にタイムスリップする。
その当時は縄文の村に弥生人が侵入しつつあった。縄文と弥生の村が争いに。
どうなる真宮。
◉登場人物
郷土史研究会
   縄文の縄一郎(高校三年男子

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『信用de金庫』

『信用de金庫』

あらすじ
1973(昭和43)年12月。
愛知県豊川市の信用金庫の小坂井支店で起こった取り付け騒ぎ事件。
その出来事を題材に信用とはなんだろうという視点からお子さんでもわかるように作劇しました。
少し難しい話ですが、わかりやすく楽しく書いてみたので読んでください。
これで創作劇シリーズは9作目となります。❤️✌️

登場人登物
高校生三人組
 飯田ギンコ
 桐杉トヨアキ
 矢作ナルミ

古渡支店

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『餅田家の団子』

『餅田家の団子』

あらすじ
岡崎市の八丁味噌2社がGI認定(地理的表示)の関係で「八丁味噌」の名前が使えなくなり、他の愛知県内お味噌屋さんが八丁味噌の名前が使えるようになるということを伺い、その説明会でお話しを聞きながら考えついた劇です。
ある日、中学生の餅田団子さんの名前が奪われて皆に配られることに。
名前って一体なんだろう。
あり得ない話のドタバタ劇です。
気楽によんでみてください。

⚫︎登場人物
本物餅田団

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『ヌターバックス宣言』

『ヌターバックス宣言』

⚫️あらすじ
いなーきーとてるりんが借りた豊田の山の畑。一生懸命耕して綿の種や藍の種を蒔いた。芽が出てきたけど、ある日訪ねてみたら芽はみんなむしられて、畝は動物の足跡だらけ。「えらいことだ、誰がこんな酷いことを」。
それは、山から里山に降りてきた猪の親子や鹿たちの仕業。猪の親子は泥浴びののヌタ場をヌターバックスと呼んで畑を楽しい外食の場にしていた。
さあ、人間と山の動物たちの激しい戦いが始まります

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『吉良り⭐️忠臣蔵』

『吉良り⭐️忠臣蔵』

登場人物

 清水三角
 大江健兵衛
 小田実郎
 島田雅二郎
 平野啓伍
 吉良大殿(上野介義央)
 清水一角
 浅野内匠頭長矩
 徳川綱吉
 柳沢吉保 
 大石内蔵助
 堀部安兵衛
 江戸の民

○シーン①江戸城松の廊下(幕前)
⚫︎舞台前の幕に松の絵が貼ってある。そこに逃げ込んでくる吉良上野介。おでこを切られ、背中へもひと太刀。(このパートは全て登場人物が首から名札をさげている)

⚫︎浅野

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