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大人の本気の文化祭「デザインフェスタ(デザフェス)」へ出展するために必要なこと

2023年4月15日追記

 初めましての方も、いつもご覧いただいている方もこんにちは魔女のレシピという屋号でリアルな角砂糖をモチーフにしたアクセサリーや、今にもとけそうな氷のアクセサリーを魔法で生みだして販売している魔女です。プロフの公式リンクからショップサイトを見てね。

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皆さんは「デザインフェスタ」をご存知ですか?

 ハンドメイド作家の皆さんは、一度は耳にしたことがあるかもしれません。そう、国内最大級のハンドメイドに特化した「大人の本気の文化祭」それがデザインフェスタなのです。

 イベント出展をメインに活動をしている作家さんは、どんなイベントなのかご存知かもしれませんが、知らない方の為に少しだけ説明をします。デザインフェスタはアートの祭典です。オリジナルの作品(二次創作は不可)であればプロアマ問わず、誰でも参加できる日本一のアートフェスティバル。

 アクセサリーはもちろん、アパレル、工芸、インテリア、ライブペイント、イラスト、絵画、書籍、写真、ガレージキット、ぬいぐるみ、雑貨、パフォーマンス、音楽、食べ物…おそらく生き物以外は、ほとんどあるのでは?というジャンルの幅広さは世界一だと思います。国内はもちろん、国外からのお客様も多く来場されるイベントなのです。

 その「デザインフェスタ」へ出店したいと思った時に、何からやればいいのか?を実際に参加した経験からアドバイスを加えつつご紹介いたします。

【注意】ここから凄く長くなりますのでお時間あるときにお読みください。書いている私もびっくりの長さです。


1.デザインフェスタ、ハードル高くないです

 ジャンルの幅が広く、出展者も多いので「なんかすごいイベントだ…」という印象がとても強いためか「私は作家歴が浅いんで…」とか「出展に自信がないので…」という声を聴くことが多いのですが、全然ハードルは高くないです!。むしろ、どのイベントよりも間口が広くて、どんなジャンルでも受け入れてくれる懐の深いイベントなので、初心者にこそおススメしたい。

 地元のイベントから参加をして、徐々に規模を大きくしてイベント自体に慣れていくのもアリですし、いきなり遠方のイベントに出るのもアリです。どのイベントに出ても必ず新しい発見があります。大きなイベントになればなるほど沢山の人が来場するので、自分のブランドを多くの人に知ってもらうチャンスです。※デザインフェスタは完全オリジナルでのみ出展できます。二次創作は不可です。


2.参加する前に一度下見をしよう

 デザインフェスタに出てみたい!と思ったらまずやるべきことは、下見をすること。いきなり出店してしまうのもアリですが、まずは一度デザフェスへお客さんとして参加して実際に目で見て体感することをおススメします。

 お客さん目線で参加することにより、規模感はもちろん、家から会場までの交通ルート、出展者のディスプレイアイデア、どんな接客をしているのか?なども学べるので、自分が出展する時のイメージが湧きやすくなります。

 また、実際にあの空間へ身を置くと何とも言えない高揚感に包まれます。この会場に出展している全員がクリエイターなんだ!と感動します。様々な作品を目で見て、作り手と直にお話ができる機会なんでそうそうありません。とっても刺激をもらえるので、きっと会場を後にする頃には、新しいアイデアや出展の構想で頭がいっぱいになると思います。


3.時系列でみるスケジュール

 デザインフェスタの申し込みから当日までのスケジュールをご紹介。画像はvol.57のものです。その時によって変動がありますがおおよそこんな感じです。

デザインフェスタvol.57のスケジュール

 出展される方はデザインフェスタ公式サイトのマイページから各申請をご覧ください。ここでは簡単に説明をしていきます。デザフェスvol.57のケースで書いていますのでご留意ください。

①申し込み・出店決定 [6ヵ月~]
デザインフェスタは半年前の申し込みです。
11月のデザフェス→6月頭
5月のデザフェス→12月頭
コロナ禍より先着順になっていますが、今後は抽選に戻るかもしれません。抽選に漏れたり満了になった場合はキャンセル待ちになります。キャンセル待ちは空いたところに入るため、希望のエリアを選択できない可能性が高いので要注意です。

②支払い・ブースの確保 [5.5ヵ月前~]
申し込みから1週間or2週間ほどで確約or当落発表となります。当落が出たら支払い完了でブースの正式確保となります。支払方法は、クレジットカード or 銀行振込 となります。

③火気消防申請 [4ヵ月前~3/19]
キャンドル、お香、線香、ガスコンロ、アイロン、レーザープリンター、アルコール、引火性のあるペンキ、クラッカー、水素ガスを使用する展示は事前に申請が必要になります。申請がされていないと当日展示ができないので要注意です。不燃ボードや消火器(10型以上)を当日設備として必ず搬入など、提出書類も必要なので詳しくは公式サイトをご覧ください。(申し込み後にマイページで見れます)

④パフォーマンス申請 [4ヵ月前~2/26]
自分のブース内でパフォーマンスをする場合(楽器演奏など)は事前に申請が必要です。使用機材や、1日の公演回数、公演時間、内容などを申請します。ブース配置に影響が出るので必ず申請してください。申請しないでパフォーマンスをされた場合は周りから苦情が出て最悪パフォーマンスが出来なくなってしまう可能性も有ります。

⑤安全対策申請 [4ヵ月前~5/14]
刃物やナイフなどを展示、販売する方は必須になる申請です。刃渡りのサイズや、形状、刃物の種類によっては持ち込みがNGなものもあるのでご注意ください。会場内で刃物を取扱っている出展者さんは、ケースにいれて容易に刃物に触れられないように安全対策を工夫されています。

⑥追加オプション申し込み [4ヵ月前~4/30]
出展者パス
1ブースにつき2枚付いてきます
・2枚以上必要な人は追加パスで申込みをします。
・2日間券 1100円 → 1500円(デザフェス58より値上)
・1日券 550円 → 800円(デザフェス58より値上)
申込締切以降に必要になった場合は、原宿のデザインフェスタ事務局で直接購入が可能。

駐車券
1日 2000円
両日 4000円
車で来場される方は申し込みが必須。
ただし駐車場の場所は東の臨時駐車場になるので注意。すんごい遠いです。南館配置で東の駐車場だと30分は歩きます。南の場合は南の立体駐車場をおススメいたしますが8:00~OPENなので並びます。また台数制限あり。

電源設備
1個 7700円(1日でも両日でも価格変わらず)
コンセント型の電気を使いたい方は申込み。
2個口の500Wが1箇所に用意されます。床からボコッと電源が出るので足を引っかけて転ばないように要注意。500W以上の電源を使用したい方は事務局へ要相談ですが対応してくれます。また、レンタルの照明を借りるとコンセント1口ふさがるので要注意。

⑦出展者紹介の申込 [4ヵ月前~5/1]
デザフェスサイトの出展者紹介に掲載されます。
早く登録すればするほど掲載されている期間が長いので早いほうがいいのですがついつい後回しにしてしまう…。
・写真(4枚)
・私たちについて
・出展内容について
・HPアドレス(任意)
・登録済みSNS1(任意)
・登録済みSNS2(任意)
こちらの情報を登録できます。

出展者紹介のサイト

⑧ブースの発表&レンタル備品の申込 [1.5ヵ月前~]
みんながドキドキするブースの配置発表。
出入りがしやすい角ブースが取れるのか?完全に運です。ドキドキしながらマイページを見ましょう。ブース発表の後、すぐにレンタル備品の申し込みが開始いたします。ここ最近は奥行き45cmの机が早く売り切れてしまうので、早めにレンタル申し込みをした方が安心です。特に真ん中配置の人は幅180cmの机だと出入りができないので要注意。

レンタル備品カタログサイト

⑨出展者案内 [1ヵ月前]
デザフェス開催1か月前になると、出展者案内と出展者パスが届きます。ここ最近は紙の出展者案内が廃止になりWEB上で確認となっています。必ず目を通して熟読してから参加しましょう。とても重要なことが書いてあります。いつも参加している人も必ず目を通しましょう。禁止事項が増えていたりとレギュレーションが細かく変わっていることがあります。また自分の申し込んだブース数の出展者パス(1ブースにつき2枚)と、追加パスの申し込みをしている方には追加パスも一緒に届きます。出展者パス到着後の追加パス購入は別途発送されます。

⑩デザフェス公式アカウントによるRT祭り [2週間前ぐらい]
いよいよイベントが近づいてきたなと実感するTwitterRT祭りとInstagramのストーリー紹介。TwitterのRT祭りは公式アカウントによるランダムRTになります。RTされたらラッキーです。ツイートの仕方は、公式アカウントが案内を出すのでこまめにチェックおススメです。

デザインフェスタ公式アカウント
https://twitter.com/designfesta


4.配置は運&SNSはとても大事!

 デザフェスではジャンルごとにエリアが分かれています。過去、西館のみの開催時には西1.2と西3.4の配置を交互に変えていましたが、西館南館を使用するようになってからは、西館アトリウムがショースペース&Lブース、西1.2がライブペイントやイラストエリア、西3.4が暗いエリアや雑貨に加えてオールジャンルという配置が固定しつつあります(毎回少し入れ替わりがあります)。南館はアクセサリーやファッションといったジャンルがほとんどで過去3回の開催もほぼ同様の配置でした。

 一番人気のエリアは「暗いブース」で、朝から閉会まで常に多くの人で賑わっています。デザフェス常連のお客様は、まず暗いブースから見て回る人も多く、出展されている作家さん作品もレベルが高い世界観がずば抜けているエリアです。

 出展者が一番多いエリアは「アクセサリー」で南館のほぼ全部がアクセサリーブランドと言っても過言ではないほどで、1日では見て回れないほどで2日に分けてじっくりとお買い物を楽しむお客様が多いエリアです。アクセサリーの他にアパレル関係も多く、お目当て作家のガチ買い物のお客様が多いエリアでもあります。

 エリア内での配置については完全に運ですのでコレばかりは神に祈るしかありません。出展される作家さんであれば、だれもが角ブース(一番端の出入りが楽な場所に配置されるブースのこと)になってくれ!と強く思っていると思います。運よく角ブースが取れたら喜びましょう。

 前回、私は南2エリアの西から一番遠い最果てに配置されたのですが、人が奥まで流れてくるのに時間がかかるため、開始から1時間ぐらいの売れ行きが悪く焦りました。入口に近いブースなどは人の出入りも多いので賑わいやすいのですが、会場が広すぎる故、奥まで人が流れてこないというデメリットもあります。この時に効力を発揮したのがSNSです。SNSで事前に宣伝を沢山していたので、それを見て一目散にブースまで来てくれたお客様や、当日会場でSNSを見てきてくれたというお客様もいて、本当にSNSって大事だなと感じました。会場で多くのお客様で溢れているブースは、SNSでしっかりと投稿している方が多い印象です。

 もちろん会場での一目惚れによる出会いもありますが、日ごろからコツコツとSNSでしっかりと発信をしてアピールをすることにより、当日、不利な場所でもお客様が自分のブースにめがけて来てくれるのでしっかりSNSでの発信をしていこうと再確認しました。


5.何個ぐらい作って搬入すればいいの?

 展示する方法や広さにもよります。またSNSのフォロワー数などでも大きく変わってくるので何とも言えないです。作品によっては大量に生産することが困難な物もあります、作品自体の大きさから展示数が限られる場合もあります、こればかりはそれぞれの数をご用意しましょうとしか言えません。

 私はアクセサリーを制作しているので、自分の例でご紹介します。あくまで私の場合であり、皆さんに当てはまるわけでは無いのでご注意ください。参考程度に流し見してください。

デザインフェスタvol.56のケース
・Sブースx1
・180cmの机(角ブースだったため)
・2日間出展
・搬入数トータル400個超ぐらい
(土曜日250個、日曜日150個の計算で多めに制作)

 定番商品はピアスとイヤリングでそれぞれ最低5個~10個。新作はTwitterやInstagramの反応をみて数量調整をしていますが毎回数を読むのを失敗しています・・・。
 イヤリングとピアスの比率ですが7:3ぐらいでイヤリングが圧倒的に多いです。20代の方はピアスホールが開いていなくてイヤリングが多いです。30代のミドル世代より上の方は圧倒的にピアスが多いので、ご自身のブランドのターゲット層の年齢で用意する数を調整するといいかもしれません。

 私はその場で金具交換をするので、イヤリングとピアスとアレルギー対応パーツを持っていき都度対応しています。


6.意外と狭いデザフェスのSブース

 デザフェスのブースは全部でS、M、Lと3サイズの展開です。Sブース2つで横に広げたり、Lで大きく展示を見せたいなど様々な組み合わせができますが、おそらく最初はSブース1個で出展する方が多いと思いますがSブースは本当に狭いです

 どのぐらい狭いかというと、レンタル什器で借りた机を入れるとパイプ椅子が横向きにしか置けないのです。縦に置くと後ろにはみ出すので無理です。壁を借りたらパイプ椅子を置くことが難しくなるので丸椅子しか選択できないのです。ちょっと恰幅の良いムキムキの男性だと狭すぎて無理!となる狭さです。

 このSブースの狭さから、デザフェスで一番多いトラブル「はみ出し問題」と「自分のブースを通路にされた問題」が起こります。過去に私もトラブルになり嫌な思いをしましたので、楽しくイベントに参加するためにもここは一番気を付けたいところです。

デザフェスの自分の場所を上から見た図
一見広そうに見えるスペースですが机や椅子など陳列什器を置くとあっという間に狭くなります。
自分のスペースから荷物や体がはみ出すのはNGです。
また混雑時にお客さんが両隣の方のスペースに被らないようにする。

 特に、壁を借りない場合は後ろが作家さんのブースになり、気を付けていてもぶつかってしまうことがあります。お互い譲り合う精神で和やかに過ごせればいいのですが、うまくいかない場合もあります。なるべく平和に過ごしたい私は、朝一で後ろの作家さんを含め周りの方へご挨拶をさせていただき(ちょっとした差入れもお渡ししています。)イベント開催中は接客の邪魔にならない程度のコミュニケーションを取って楽しく過ごすようにしています。

 またSサイズのブースで180cmの机を借りてしまうとブース内からの出入りが困難になります。机の下から出入りをするか、人のスペースを横切って出入りする羽目になりトラブルの元となります。必ず出入り口を含めて自分のスペースを構築するようにしてください。また自分のブース前に出て接客するのはよろしくないです(借りているブース内ならばOK)。通路で接客はせず自分のブース内で完結するようにしましょう。

真ん中の配置で180cmの机をレンタルすると出入りが机の下のみになるので厳しい…
短い机をレンタルすれば、出入り口が確保できる

Sブースのレンタル注意事項は下記のレンタル備品カタログサイトを見ていただけるとわかりやすいです。


7.ディスプレイどうする? 2023,4,15追記

 出店が決定した時点で作品作りと並行して「ディスプレイどうしよう問題」が出現します。特に一番最初の出展では什器を一から揃える為、時間もお金もかかります。まずは無理なく出来る範囲で始める事からスタートしましょう。どんなにこの什器素敵!と思って購入しても無駄になってしまう事も結構あります。素敵だけれど重すぎるとか、作る作品の傾向が変わって合わなくなってしまったなどはあるあるです。

 ディスプレイは世界観を出すことも重要ですが、視線の誘導が一番大事です。デザフェスの机は床から73cmと一般女性の身長でいうと腰より低い位置になるため、机の上に平置きだとお客様が下を向く形になります。首が疲れるんですよね・・・。また会場内は人が多いので歩いていると目に留まりません。なので什器などで高さを出して陳列してあげると歩いている人からも目に留まりやすく、お客様の視線の誘導もしやすくなります。

 具体的に視線の誘導ってどうやるの?ですが、皆さんが買い物に行って何気なくディスプレイを見ている時を思い出してみてください。おそらく無意識でZのように視線を動かしていると思います。左上から右上に移動して斜め下の左下から右下にとZの文字のように視線の誘導をすることは売れる陳列として販売員を経験している人なら知っている手法です。

 目玉商品(目立つ商品)で視線を引き付けて、定番商品から売りたい商品、価格帯の安い物やカラバリや種類が豊富な物を手前に陳列する事でお客様は選ぶ楽しさを体感して購買欲があがります。

↓ 売場づくり虎の巻:「Zの法則」でお客様の視線を狙い撃ち! 

■敷布について
 デザフェスでの敷布は床まで垂らす場合は防炎加工の物を使用しなければいけません。机の上から10cm以内であれば防炎加工でなくともOKとのことです(vol.56までのレギュレーションですがvol.57でも適用です)。テーブルから10cmだけというと足元丸見えになるんですよ・・・。在庫とか荷物が見えまくってちょっと・・・となるので床まで垂らした方が見栄えはいいです。防炎加工がされている布でも防炎タグが付いていないとアウトなので、必ず防炎タグが付いているものを購入した方が良いです。

■卓上什器
 DIYが苦手な方はササガワさんがとても素晴らしい木製の組み立て什器を販売してくださっているので買ってしまうのも手です。またvol.57より卓上什器に限り紙製の什器がOKとなりました。 但し、机の上以外で使用する場合(床に直において使用など)は引き続き難燃性の素材である防炎素材を利用とのことです。同じササガワさんで販売されている紙の什器はデザフェスでは防火対策の面から使用NGとなっておりますのでご注意ください。難燃性(燃えにくい素材)の什器使用をするようにと出展者案内にも記載があります。

 世界観を出すために自分で展示の什器を作りたい!市販品は嫌だ!という方は什器を作ってくださる作家さんもいるので、そちらも検索してみるといいです。

minneでオーダー什器を販売されている作家さん

 ちなみに私はDIYがとても苦手なので、売っている物を購入して什器は揃えています。AmazonやAliExppressで購入できるケーキ台セットがなかなか良いのでお勧めです。全部セットで1万円ぐらいでした。

他の方からアラブ什器と呼ばれています

ハンドメイド作家さんご用達のSalut!などは可愛くて什器に使用できるものが安価で手に入るのでおススメです。他にはナチュラルキッチンや、ダイソーの手掛けるStandard Productsや、フライングタイガーなどもおススメです。実店舗ではeast side Tokyoなどがおススメです。


8.レンタル什器は何を借りる?

 デザフェスは申込時に確約されるのは「場所」だけです。つまり何もない空間と床だけが与えられます。そこに商品を陳列する台や、座る椅子など「什器」が必要となります。

 デザインフェスタ公式指定業者から借りる現地設置型の参加日限定の大型什器は、配置発表の後にレンタル什器申し込みがスタートします。ここ最近では机や椅子が売り切れることがあるので、早めに申し込みがおススメです。

 自分のブースのサイズ内に収まる机レイアウトを考えますが、一番大事なのは「どういう展示をしたいのか」です。7.ディスプレイどうする?で考えた案を元に、必要な什器をレンタルしていく方が分かりやすくて良いかと思いますが、予算などの兼ね合いもあるのでレンタル什器の机のサイズを選んでからレイアウト構築を考えていく方法でもOKです。

■レンタルする場合の注意点
・必ずスペース内に収まるものをチョイスする
・180cmのスペースに180cmの机は置けない(角配置は例外あり)
・余裕を持たせた幅で計算をする

↑ hammyちゃんのデザフェススペース図案
図にすることでイメージがしやすいのでおススメ。

わたしのはこれ、手書きがひどすぎる。
魔女のレシピデザフェスvol57のレイアウト案

レンタルする物を大きく分けると
・パネル(壁)
・机
・椅子
・アパレル什器
・照明
・防炎製品
となります。
今回は一番借りる人が多い、パネル、机、椅子をクローズアップします。

■壁について
メリット:簡単に世界観が出せる、後ろの人との境界を悩まなくていい
デメリット:値段が高い
使用できる塗料:水性塗料
使用できない塗料:スプレー塗料、樹脂系塗料(有機溶剤)

 私も初めて借りる前は「高いな~」と思っていたのですが、一度借りると壁の魅力に取り憑かれます。というかもう壁を借りないという選択が無くなります。次はどんな壁にしようかな?とか妄想が広がります。
 また1枚で自立する高さのある壁を自力で用意するのが難しいため、搬入の手間などを考えた場合にはレンタルしてしまった方が良いなと思います。壁は色を塗ることが出来るので、好きなカラーで全面を塗るとめちゃくちゃ目立ちます。可愛い壁紙を貼って防炎の布でデコレーションしている方もいます。壁自体に商品を展示することも出来るので、より多くの商品をディスプレイすることも可能です。

↓ 壁マスターhammy先生によるおススメの壁塗りの道具

 また、壁を借りたいけれど高いな・・・という方は自分で作るという選択もありますが、Sブースは足の部分が相手のブースに入らないようにご注意ください。持ち運びが軽く、組み立ても簡単で、自立する足の背景をSブースサイズで制作するってかなりハードルが高いです。Sブースで壁を自作されている方は什器と一体型で作られている人が多いです。Mブースは奥行きが広いので、撮影用のスクリーンなども置けます。

 壁の背面ですが、べニア板丸出しになります。
後ろの人も壁を借りれば壁と壁が背中合わせになり問題がありませんが、後ろの人が壁を借りて自分が借りない場合はベニヤの板丸出し状態が背景になると頭に入れておいた方が良いです。
 また、後ろの人が借りている壁の裏面に勝手に装飾することは絶対にNGです。使っていいですよ~と言って下さる方もいるので、その場合は軽く布や紙を貼らせてもらうと自分の作品の世界観も出せると思います。後ろの人次第になります。

■壁を使わない展示で壁のような効果を出す方法
壁は高くて・・・という方は、スチレンボードを用意する方法で壁を借りなくともアクセサリーを目立たせるディスプレイが出来ます。ダイソーなどで販売されているスチレンボードを何枚か購入して、机の奥側に立てることによってまるで壁のような効果が出来上がります。

奥にボードを立てると、視線をアクセサリーに集中させることが出来るので、より展示に視線が集中します。ボードが無いと机の先の背景が丸見えになる為、後ろの方のバックヤードや自分に視線がいってしまいアクセサリーに集中できないという事になります。

■机について
メリット:設置と撤去は業者がやってくれる
デメリット:机の大きさの分でしか陳列が出来ない

 スペースのサイズを見誤った机を借りるとスペースから出れなくなるので要注意。詳しくは 6.意外と狭いデザフェスのSブース の項目をご覧ください。

注意したいこと
展示の高さを上げるために「机の脚に何かを入れて高さを上げるのはNGです」これはデザインフェスタ公式からも禁止されていますが、いまだにやっている方がいますのでご注意ください。特に100円ショップなどのプラスチックのごみ箱などでかさ上げしている方を見ると、危なすぎてヒヤヒヤします。いつ重さに耐えられなくて足が抜けるか・・・考えただけでゾっとします。ダメ底上げ絶対です。

■椅子
メリット:設置と撤去は業者がやってくれる
デメリット:パイプ椅子は机を入れたら正面を向いで座れない(Sブース)

 狭い空間に横向きで座っているのが地味に疲れます。足を思いっきり延ばしたい人はMブース検討するといいかもしれません。椅子も正面を向いて置けるし、畳をレンタルして後ろの空いたスペースで仮眠することも出来る広さです。またキャンプ用の机や椅子を持ち込んで販売されている方もいます。デザインフェスタは場所だけを借りる形のイベントなので、背景や机、椅子を持ち込む事も可能なので色々と試してみるのもアリだと思います。


9.印刷物どこまでお金かける?

■ショップカード(名刺)
 デザフェスに来場されるお客様は、良いなと思った作品のショップカードを必ず持っていきます。人によっては何枚も持っていく方もいますので、多めに用意しておいて損はないです。ショップカード(名刺)は特に大量に持っていかないと途中でなくなってしまうなんてことが多く100枚だとあっという間になくなります。私はいつも最低500枚は用意をしています。

 とはいえ、こだわりの紙やインク、デザインにすると印刷代が跳ね上がりますのでそこは自身の財布と相談すると良いかなと思います。ラクスルなどの格安印刷会社に印刷を出すとリーズナブルに綺麗な名刺が出来るのでおススメです。

 flowさんはデザイン違いのショップカードを100枚x5パターン制作してトレーディングカードのように配布していました。ちょっとしたお楽しみ要素にもなるのでおススメです。

 ちなみに私は500枚を自作しましたが、1枚1枚を台紙から剥がしていく作業が地味に大変だったので、次回からは大人しくラクスルに印刷だそうと思います。

 お金かけられない!という方はダイソーの名刺用紙がおススメです。ミシン目が入ってしまいますが、1シート10面x10枚入りで110円という安さが素晴らしい!私はMAP入りのデザフェス限定ショップカードはダイソーの名刺用紙を使っています。

裏表で必要な情報を最小限で入れました
ダイソーの名刺用紙です。10面10枚入り110円とかなり安い。

■取扱注意の紙
 意外と出展者さんで取扱注意の紙を付けている人が居ないので是非おススメしたい!基本的なことしか書いていないのですが、よかったら真似してみてください。アクセサリーは取扱いの内容やアレルギーに関する注意を、洋服やバッグなどもお手入れ方法などを記載すると良いかなと思います。

A4のコピー用紙に4枚印刷されるようにレイアウトしています。
モノクロ印刷ならコンビニでも格安です。

■カタログ or チラシ
 商品を購入してくれたお客様にお品と一緒にちょっとした商品カタログをいれるとリピート購入に繋がると思います(私は出来ていないけれど)。三つ折りの両面フルカラー印刷だと折加工が入っても印刷代はそこまで高くなりませんのでプリントパックあたりに出すといいです。印刷にこだわりたい方はグラフィックがおススメです。
 NOMOAYAちゃんが三つ折りのパンフレットを作っていて素敵だなと思いました。妹さんの力作らしいですよ!すごい!


10.キャッシュレス決済導入がおススメな理由 2023,3,29追記

 キャッシュレス決済がイベントでも大分浸透しています。クレジット決済はもちろん、電子マネーでお支払いするお客様も多く、キャッシュレス決済端末は1個持っていると便利です。

 キャッシュレス決済を導入してよかった事は、お客様が決済方法を自由に選べることができる、手持ちの現金がなくとも買い物ができることです。デザフェスには沢山の魅力的な作品が集まるため、予算オーバーでもう現金がない!なんていうお客様も多いです。その時にキャッシュレス決済があると購入してくださるお客様が増えます。売り時を逃さないのが最大のメリットです。そう、最後の一押しができるのがキャッシュレス決済です。

 逆にデメリットとしては、決済手数料がかかること、3%前後かかるので現金で販売するより入ってくるお金が少し減ります。それでも私は導入するメリットの方が大きいと感じて、Square、STORES、AirPayを導入しました。

 また端末を0円でゲットできるキャンペーンなども行っていることがあるので、できればその時に取得するのがお勧めです。紹介キャッシュバックなどもありますので、周りに使っている人がいたら聞いてみるといいかもしれません。キャッシュレス端末3社の特徴をまとめてみました。

■Square

・対応OSが幅広い
・売上の振り込みが手数料無料!
・指定銀行なら翌営業日に振り込まれる
・個人でも審査が通りやすい
・決済案内のPOPが無料
↓ カード取扱加盟店キットが無料

■STORES

・決済手数料がSquareより安い
・管理画面が分かりやすい
・ネットショップも開設できる
・電子マネーの決済種類が多い
↓アクリルPOPスタンドが無料(送料¥400)でゲットできます

■AirPay

・審査が厳しめ
・決済の種類が一番多い
・サポートがしっかりしている
・iOSのみ
・売上の振込手数料が無料
・中国系決済に強い
・一定期間の使用が無いと解約される
・ハンドメイドイベントはマルシェ扱いとなり使用できる決済の種類が減る

 個人的にはSquareが一番いいかなと思いますが、決済の種類で選ぶならAirPayかなと思います。ここはご自身の使用環境で使いやすそうな物をチョイスするといいかもしれません。

(2023,3,29追記)
 デザフェス会場内などで「1万円以上のお買い上げからカードご利用いただけます」というようなご案内をしている出展者も居ますが、金額制限は加盟店規約違反となりますのでご注意ください。手数料の関係である程度の金額でのお支払いが望ましいのは出展者側の本音ではありますが、加盟店規約違反になりますと、最悪利用停止なんてこともありますのでご注意ください。

 また、お客さんにカード利用手数料を上乗せして請求も違反となります。クレジットカード以外にも電子決済でも同様ですのでご注意ください


11.人気作家さんは混雑対策を!

 人気作家さんは販売開始前に、ブース前に人だかりが出来てしまったり、販売中も多くの人がブースの前に集まります。近隣ブースの迷惑にならないように混雑対策をしてください。
 自分のブース前のだけに人がいる状態(ブースの広さにもよるが1ブース5名ぐらいまで)にして、左右のブースに人が被らないようにしましょう。また人が増えてきたらブース前には2~3名のお客様を誘導するように離れた邪魔にならない場所に列形成をするようにしましょう。人があふれてしまうと、通行の妨げにもなるので向かいのブースにも迷惑をかけてしまいます。
 イベント中はテンションが上がってしまい、周りのことが見えなくなりがちなので本当に気を付けたい部分です。人が溢れてしまうブースの隣は人の影になり死角となるため人目に触れなくなるんですよ、隣の人の販売機会を奪うことになりますのでクレームを入れられてトラブルに発展する事もありますので細心の注意をお願いします。

 列形成は、事務局スタッフは手助けしてくれません。すべて自分でやらなければなりません。あらかじめ並ばれる可能性がある人は、どこに列をつくるか?どのように誘導するか?などをMAPを見ながら考えておいたほうが良いです。また「最後尾札」と「最後尾ではございませんの札(ブースNoとブランド名が入ったもの)」を用意しておくと安心です。

 列を作らせないために、整理券アプリなどを利用するのも混雑対応にはとても良いです。コロナ禍より無料の良いシステムやアプリがあります。

MATENE

Airウェイト


12.盗難対策について

 ここ最近、デザフェス会場で商品の盗難被害にあっている作家さんが増えています。混雑しているすきに商品を持ち逃げされてしまうようで、こればかりは監視カメラを入れるか、人の目を増やすしか対応のしようが無い頭の痛い問題です。人気作家さんが被害にあわれていることが多く、バッグのような大きな物も被害にあっているので、気を付けたいところです。
 実際に被害にあわれている作家さんの中には、監視カメラをつけている方もいます。単価が高い方は狙われやすいので導入を検討をしてみるといいかと思います。電池式のSDカード記録タイプのものもあり、デザフェス2日間ぐらいであれば余裕で電池も持ちます。

 カメラ代が痛い出費ですが、盗まれるよりはマシと思い私も今回から導入予定です。壁に分かりやすい防犯カメラを取り付けて(抑止力目的)、死角に小さいカメラを置いておくと完璧かな?と思います。


13.配送搬入の注意点

 遠方の方は配送搬入になります。
デザフェスの指定運送業者は「佐川急便」のみです。それ以外の業者では会場に直接配送搬入は出来ません。往路も復路もオンラインでのみ申し込みが可能です。申し込みをしていないと荷物が送れないので要注意です。
 各エリアに佐川急便の窓口があります。荷物の引き取りと発送手続きはすべてそこで行います。復路は最悪会場からオンラインで申し込みが可能ですが、支払いは現金が使えませんのでご注意ください。クレジットカードor電子マネーオンリーで電子マネーはチャージ不可です。

・往路申し込み期間 イベント2週間前~5日前ぐらいまで
・復路申し込み期間  イベント2週間前~デザフェス2日目20時まで

 また配送の荷物は往路に限り「保管料」がかかります。荷物の大きさによっても金額が変わります。

 配送時に注意するべき点としては、使いまわした段ボールを使わないということ(新しい段ボールを使うこと)とAmazonなどのペラペラの段ボールは使用しない事です。下積み厳禁指定で発送をしても会場で自分の荷物の上に段ボールを何個も置かれることがあります。下記のようなダブルフルートといわれる、二重になった丈夫な段ボールを使い発送をすることをおススメします。段ボール屋さんで普通に買えます。

■梱包で注意すべきこと
・段ボールは使いまわさない
・Amazonなどの薄い段ボールは使わない
・段ボールの底と封をする際にテープをH貼りする
・割れ物は極力手で運ぶ、無理なら荷物の真ん中に入れる
・緩衝材として新聞紙や紙をくしゃくしゃにしたものは使わない

 おすすめの梱包方法としては、大きめの段ボールの中にマトリョーシカ人形のように小さい段ボールを幾つも入れてガチガチに荷物が動かないように固定すると良いです。割れ物などは柔らかい布で巻いてからエアー緩衝材でくるみ、お菓子の缶か丈夫なタッパーなどに入れて荷物の真ん中に入れるようにすると、上から潰されたり落とされても割と大丈夫です。

■梱包に自信がない人は試してみるといいこと
・自身の胸の高さから床に落として中身の状態を見てみる
・梱包して荷物を思いっきり振ってみる、ガサガサと音が出て動くようであれば梱包が甘い可能性がある

 梱包とはいかに空気の層を無くすかが重要なので、エアーパッキンなどのプチプチをぐしゃっと入れても効果は薄いです。梱包に自信がない人はエアピローなどを入れて隙間を埋めるように梱包をしてください。


14.当日の車による搬入の注意点

 それぞれのエリアのごとに車の搬入口が違います。搬入用の一時駐車エリアには30分だけ駐車ができますが、早くいかないとめちゃくちゃ並びます。特に南の1Fはものすごく並ぶので要注意です。7時から搬入開始ですが、1時間以上前から並んでいる方が多いので時間ギリギリに行くと間に合わないなんてこともあるので時間に余裕をもって搬入するようにしましょう。搬入待ちの列に入るには一度海のほうへ向かってぐるっと回ってこないと入口側へ行けないため(反対路線の為)近隣の方で行ったことがない人は、一度車で下見に行くことをおススメします。

南1.2&南立体駐車場待ちの列
毎回こんなかんじです

 搬入口で警備員さんによるデザフェスの出店パスの確認があります。見せると西館なら西館のトラックヤード、南館は南館のトラックヤードへと誘導されます。南館の1Fが混む理由は、南館の立体駐車場入り口が同じなのでどうしても車が集中してしまいます。南の駐車場は8:00~OPENです。


15.交通手段

 東京ビッグサイトへ行ったことが無い人で出展が決まった人は行き方をよく調べておいた方が良いです。どの交通手段で行くかにもよりますが手段別で注意点をお伝えいたします。

■ゆりかもめで行く
ビッグサイトへもっとも近い公共交通手段です。
それでも駅のホームから西の入口まで15分は歩きます。時間に余裕をもって移動してください。またエレベーターが1個しかないため、大荷物の方は降りるのに時間がかかる点も注意です。

■りんかい線で行く
ゆりかもめの駅よりも遠いです。歩きます。
駅のホームから南館へたどり着くのに30分はみておいたほうがいいです。
埼京線と連絡しているので埼玉方面や品川方面からの人はりんかい線のほうがアクセスがしやすいです。

■タクシーで行く
西のタクシープールでの降車となります。一番入口近くまで乗り入れが出来るのが実はタクシーです。

■バスで行く
都バスは「東京駅」か「門前仲町」「錦糸町」方面からの乗り入れになります。また高速バスも乗り入れありますので、詳しくは各バス会社のサイトをご覧ください。


16.お昼ご飯どうしてる?

 デザフェスはキッチンカーやカフェエリアの出店者も多く、食の面でも楽しいのですが、自分が出展者となるとゆっくりとご飯を味わう時間が無いという方が多いと思います。売り子さんを入れて数名で接客しているブースではない限り、一人参加の作家さんも多いのでブースを離れられない方はコンビニ飯になることが多いです。
 東京ビッグサイトにはいくつかのコンビニがありますが、来場者数が多いので現地調達は避けた方が無難です。南館にローソンが1軒、エントランスにローソンが1軒、ビッグサイト正面入り口近くイベントプラザにセブンイレブンが1軒と合計3軒ありますが、来場者が多いので水が売り切れて甘い飲み物しかないという事も多くあります。館内の自販機も同様です。朝、地元で食料と飲み物は確保してから来場するか、現地調達の場合は朝一で購入することをお勧めします。特に水は多めに持ってきた方がいいです。私は500mlの水を4本とか持っていきます。

手軽に食べられて手を汚さない物を用意すると良いです
甘いものは疲れた時に口に入れると癒されます


17.オシャレをしすぎると足が死に館内は暑い

 デザフェスの会場は東京ビッグサイトという場所で行われます。会場へ来たことがある方は分かると思いますが、とにかく歩きます。

 地方からくる方は特に注意をしてほしいのですが、東京は乗り換えでの駅構内は勿論、街中も結構歩きます。普段、車移動が多い方は特に注意をしてください…想像の10倍以上は歩くと思ってください。

 まず駅での乗り換えで歩きます。ビッグサイトまで最短の最寄りの駅である、ゆりかもめの駅「国際展示場正門前」でも西のアトリウムに着くまで早歩きで10分です。ゆっくり歩いたらもっとかかります。南館へはさらに歩きます。30分ぐらいかかります。会場内もとにかく歩くので履きなれない靴で来ると足が死にます。ただでさえ接客で1日中立っていることが多いデザフェス、足元は普段から履きなれている靴で参加することを非常に強くおススメします。どうしてもお洒落がしたい人はブースでのみ履き替えた方がいいと思います。荷物増えるしどうせ足元は見えないけれどね。

 それと思いのほか館内が暑いです。
特に南館は暑いです。5月も11月も暑いです。半袖でちょうどいいかな?ぐらいでした。11月下旬なのにも関わらず設営時は汗だくでした、5月にいたっては開場まえにOS-1を1本飲み切ってしまうほどでした。西館はそこまで南館ほどは暑くないのですが場所によってはやはり暑いとのことでした。


18.取り入れて良かったこと

 過去のイベント参加から改良に改良を重ねてやってきたことの中でみんなの「よかった事」をご紹介いたします。

1)配置MAPの図を分かりやすく作った
 
パッと見た時にわかりやすいMAPでなければいけないので、どの辺でかつ1枚で情報が完結する物を作ることが重要だと思い、対面イベントの際には必ず作っています。

イベント前にはこの画像をこまめにSNSへ投稿しました。

↓これは作家仲間のbeebirdさんへ勝手に作って送りつけたやつ
デニム作家さんなのでデニムっぽいデザインにしてみた

2)配置MAP付きのショップカード配布
 自分のブースの前で立ち止まってくれた人には必ずお渡ししていました。見てもらう時にわかりやすい情報をまとめて、かつデザイン的にかっこいいものを目指しました。ショップカードの色違いデザインにして遊び心もいれています。表はlitlinkへのQRコードを掲載。アイコンでどのプラットフォームとSNSを使用しているかをわかりやすく。裏面は引きのMAPと拡大MAPに場所を分かりやすく記載。どんな作品かわかるように作品写真も載せるともらったお客様も、このブースはこんな感じだったなと思いだしやすいのでおススメです。

裏表で必要な情報を最小限で入れました
ダイソーの名刺用紙です。10面10枚入り110円とかなり安い。


3)バックヤードを使いやすいように改善
 商品点数がとても多いのに、私本人しか在庫の場所が分からないというのを改善しました。棚のストックにはよく出るアクセサリーの在庫を大好きなヨックモックの缶に入れて収納。壊れやすい物や単価の高い物は3段のクリア引き出しに収納していました。
 また、デザフェスのレンタル机には引き出しが無いので、アクセサリー金具交換用の作業工具やショッパーの収納場所を作るために布製の折り畳みができる引き出しを取り付けています。

棚はキャンドゥで購入したジョイントラック(簡単な組み立て式)3段を2つ購入して2段で使用。手前の布製の引き出しはショッパーや作業用工具をいれています。デザフェスの机は引き出しが無いので取り付ける事をおすすめします。
ガラス容器や単価の高い物を1段目と2段目に収納。3段目はあまり使わない物を入れて使いやすく改善。ケースに入れたまま搬入搬出できるので時間短縮にもなりました!

4)キャッシュレス端末の導入
 
支払の半分以上はキャッシュレスでした、導入したほうが良いです。(10.キャッシュレス決済導入がおススメな理由をご覧ください)

5)ノベルティ配布
 
イベントにわざわざ足を運んでいただくお客様に、イベント限定の特別なノベルティを配布すると喜んでいただけるので、無理のない範囲で用意すると良いかなと思います。ちなみに私は制作で手いっぱいで毎回用意が出来ないので次の次のデザフェスでは何かノベルティをご用意したいと思っております・・・。

 初参加でしっかりとノベルティまでご用意していたflowさん。波のペイントとflowロゴは全て手書き!!!すごすぎる!!!

 廃棄デニムからバッグやお洋服をつくるbeebirdさんは制作過程で出た端切れを張り合わせて世界に1個しかないメッセージカードを制作。販売してもいいのでは?というレベルでした。私もお部屋に飾っています。

6)オリジナルショッパー
 
一定金額以上のお客様に特別なショッパーでお渡しするのも特別感があっていいですよね。プレゼントを探しているお客様もいらっしゃるので、有料で付けるというのもアリかなと思います。
 また、オリジナルショッパーは会場内での宣伝にもなります。展示会などで様々な企業さんが紙袋を配布しているのはそういう事です。歩きながら宣伝をしてもらうという作戦だったりします。

7)ラッピングを用意する
 来場するお客様の中には、プレゼントを探している人もいます。ラッピングをその場でしますというPOPを表示しておくと、ラッピングしてもらえるならと購入されるケースもありますのでおススメです!

8)自分の商品を身に着けて接客
 アクセサリーを販売されている方や、洋服を販売されている方は身に着けた時のサイズ感などを見た目でお伝え出来るので、ご自身の作品を身に着けて接客することをおススメします。

9)椅子用座布団
 
これは絶対に用意した方が良いアイテムの一つ。hammyちゃんにお勧めされて丸椅子用の座布団を敷いて座っていましたが本当にお尻が楽でした。立ったり座ったりを繰り返してパイプ椅子で休憩する状態だと思いのほかお尻に負担がかかっているのだなと思いました。2日間快適に過ごせるのでおススメです!100円ショップとかの安いやつで大丈夫です。

10)売り子さん
 
デザインフェスタは11時~19時と時間が長いので一人で切り盛りするのは結構疲れます。途中でおトイレに行ったりするときにも、売り子さんやお手伝いの友人がいると心強いです。頼める方がいたらお願いして数時間だけでもブースにいてもらう安心です。Sブース1個だと2人~3人までが丁度いいかなと思います。

11)電卓
CASIOとかのしっかりした大きめの電卓あると便利です。スマホの電卓はイベント時には使いにくいので電卓を別で用意することをおススメします。安い電卓はボタンがふにゃふにゃしているのでCASIOの買ってください。確定申告や棚卸でも使えますし。

12)領収書
 スタイリストさんや企業の方などが購入されることがあり、領収書を求められることがあります、念のため用意しておくと安心です。ダイソーなどで売っているものを使用すると簡単です。書き方などはGoogleなどで調べてほしいのですが、必ず転写式の物を使用するようにしてください。

13)ごみをひっかけるアレを用意した

14)荷物のつめる順番を工夫する
 当日会場で設営がしやすいように荷造りするのがとても重要!特に敷布を一番下に入れてしまうと、さぁ大変!全部荷物を出さないといけないので設営に時間がかかります。またイベント設営に慣れてない人は一度荷物をしまった後に時間を計りながら設営のデモを家でしてみると当日慌てないのでおススメです。その時に必ずスマホで写真を撮っておいてください。当日その写真を見ながら設営をするとスムーズに行えます。

15)お品書きを用意する
 イベント前に販売物の一覧と価格をSNSなどでお知らせで載せると、お客様も予算を組みやすく、わかりやすいのでおススメです。

16)下半身強化のトレーニングをした
 若い時に比べて体力が持たなくなってきたので、最近はしっかりトレーニングをしています。半日立っていても倒れない&3時間歩き回っても翌日起き上がれるぐらいには体力を維持しています。
 普段から全く運動しない方は、ウォーキングやスクワットで下半身を鍛えることを特におススメします。イベントは思っている以上に体力を消耗します。普段使わない筋肉を使うので全身筋肉痛になります。またデザフェスは設営準備を含めると朝から晩までの丸1日となり、2日間出る人は1日目の疲れをひきずったままの状態で2日目を迎えることになるので要注意です。普段から運動をして基礎体力つけておかないと倒れます。

17)ドーピング&ケアが大事
 
アミノバイタルのまわしものではないのですが、飲むと本当に効きます。疲れた時はクエン酸!途中でチマチマ飲むのがポイントです。帰宅後は休息時間やサロンパスを足にはると翌日も元気に動き回れます。立ち仕事に慣れていない方は特に下半身が筋肉痛になります。ハンドメイド作家さんはインドア派が多いと思うので本当に注意しましょう。
 私はイベントの朝は必ず、お米を食べ、味噌汁を飲んで、牛乳をのみ、トマトジュースを飲み、梅干しを食べます。このルーティンが1日元気に過ごすポイントかなと思っています。会場に着くと食べている暇が無いので朝ご飯はしっかり食べて会場で元気に動き回っています。

18)看板をつけた
 デザフェスは人が多いので、遠くからでも目立つような看板を付けるとブースの位置が分かりやすいのでおススメです。ブースNoとかも入れると良いかも。足元のブースNoは荷物で隠れてしまうし、沢山のブースが並ぶので自分のブースは勿論、お目当てのブースへ行くのにも迷います。壁の上にブランド名を提示することでかなり離れた場所からも認識することが出来ましたし、お客様にも分かりやすいと好評でした。

遠くからでも目立つの迷子にならなかった!

 また、今回はYURIKAさんに作っていただいた金のブランドアクリルロゴを貼り付けました!ちょっとした高級な洋菓子店みたいな感じでいろいろな方に褒めていただきうれしかったです。YURIKAさんお仕事丁寧で早いので凄くおすすめです!

ゴールドにすることで高級感が増し増し!

↓YURIKAさんへのご依頼はこちら!

19)展示装飾を完全に外注にする
 今までは全部自分でやろうと思っていたのですが、DIYが苦手な私が頑張った所で折り紙の輪飾りとティッシュペーパーのお花ぐらいしか作れないので、餅は餅屋ということで得意な方へ全部お願いしました!ざっくりとこうしたい、ああしたいというイメージを共有してあとは丸投げしました

私のひどい依頼書・・・
にちかめさんの作られたブース案
細かいところまで作り込みの案が凄い!
自分じゃ絶対に思付かないので感動しました

その結果がこの出来。素晴らしすぎる~~~~~!

デザフェスvol.56での魔女のレシピブース
壁と机の装飾は にちかめ さんへ依頼
陳列は 弟と弟彼女がやってくれました!

 これを一人で作り上げるのは私にはとても難しいので本当に感動しました。また装飾を丸投げすることで制作に集中できたのも良かったです。今回は什器の加工も全てお願いしてやっていただきました。自分でやるよりはお金はかかりますがクオリティの方を取りました。また一度作れば、次回も使いまわしが出来るので結果的には時短になります。


19.差し入れについての本音

 いつもイベントでは沢山の差し入れを頂きます。本当にうれしくてありがたいなと思うのですが、正直困ってしまう事もあるので私の経験からの注意点をご紹介。(あくまで私個人の見解です)

・賞味期限の短い物は避ける
賞味期限が長い物を選んだ方が食べる人は気を遣わないので、よほど仲がいい人以外は日持ちする物を選んだ方が良いです。遠方だと差入れも一緒に配送してしまうので、届いた時には賞味期限切れなんてことにならないためにも期限が長めの物を選ぶと安心です。

・要冷蔵冷凍はかなり困る
過去に大量のアイスクリームや、氷を差入れされて対応に困りました。暑い日なのにアイスを大量に食べてガタガタと震えが止まらなくてやばかったです・・・。

・季節柄とけそうなものは避ける
5月のデザフェスも11月のデザフェスも館内が暑いんです(特に南館)。5月はチョコレート類などのとけやすいものは避けるようにしています。

・アレルギーの有無が分かっていたら避ける
渡す相手のアレルギーが事前にわかる場合は避けると喜ばれます。

・個包装の物を選ぶ
大袋をリパックしたお菓子をいただくと、賞味期限やアレルギー表示がわからないので泣く泣く捨てる場合があります・・・。また個人的にはキャンディ包みのような完全包装じゃない物も念のため避けています。

・大きくて場所をとるものや重い物は避ける
出展されている作家さんは荷物が多いので、荷物になるような差入れは控えたほうが良いです。特に人気作家さんだと頂く数が尋常じゃないので差入れだけで軽く段ボール1箱分になります。また飲み物関係は用意する作家さんが多いので、ペットボトルを沢山貰うと全部持ち帰るなんてことになります。意外と重いんですペットボトル・・・。

・差入れにはお名前やSNSアカウントがあると助かる
誰からもらったのかを後で確認する時に、お名前とかハンドルネームがあるとわかりやすくて助かります。何も書いてないと誰だろう?ってなってしまうのです・・・お礼が言いたいのに言えないってなってしまいます。

・お手紙が一番うれしい
正直、一番うれしいです!何度も何度も読み返してニヤニヤしちゃいます。今まで頂いたお手紙は全部大事に保管しています。ありがとうございます!


20.楽しむことが最も重要

 ここまでいろいろと準備の事を書いてきましたが、一番重要なことは「楽しむ事」です。初めてデザフェスに出展する人は緊張に押しつぶされそうな気持ちになるかもしれません、売れるのか?売れなかったらどうしよう?という不安でいっぱいになるかもしれません。

 もちろん出店するのにもお金がかかり、遠方の人は交通費も宿泊費もかかります。経費を回収する事も大事ですが、初めてで売り上げを達成できる人なんてほんの一握りです。SNSでよほどバズったか、ファンが多い方ぐらいで殆どの方が目標とする売上に届かないのが現状だと思います。デザフェスの出展目標を「売上」にしてしまうと売れなかった時の落ち込みがヤバいので初めは「無事に出店する事」を目標にしてください。家に帰るまでがデザフェスです。

 自分が一番楽しむんだマインドでデザフェスに挑んでほしいのです。だってお祭りだから。トラブルは何とかなるさ~ぐらいの気持ちでいた方が上手く行きます。初めてのイベントでアレもコレも完璧なんてまず無理です。何回も参加している私ですら、毎回完璧な出展などはしたことがありません。必ず「あーやっちまった」があります。なので、自分のブランドを少しでも知ってもらえればいいなぐらいの気持ちでデザフェスを楽しみましょー!


 デザインフェスタvol.56に参加した作家さんとTwitterスペースで反省会をしました。録音を一部編集してYoutubeで公開していますのでよかったら聞いてみてください。会場の美味しい食べ物のお話とかもしていますがこちらも長いです。チャプター付けたので気になるところだけ聞いてもOK!


お時間ある人はこちらもどうぞ!
デザフェスアレコレスペース(2022年9月28日)
5月のデザフェス後のスペース録音したもの


 私がこのnoteを初めてやりたかったことの一つに、デザフェスに関するTipsをまとめて無料で公開する。という目標がありました。
 自分がイベントに出ようと思った時に、こういうまとまった情報があったらどんなに助かっただろうか?と常に思っていました。初めてイベントに出る方の憂いを少しでも払拭出来て、またこのnoteを読んでイベントに挑戦してみたいという気持ちになってもらえたら嬉しいです。

 誰かの行動を起こすきっかけに、背中を押せていたら良いなと思っています。いつかデザフェスで私と握手しましょう。

今回の記事を書く上で、SNSでいつも仲良くしてくれているハンドメイド作家仲間にご協力いただきました。みんなの英知が集まったからこそとても意味のある記事を書くことが出来ました。皆様の温かいご協力に感謝申し上げます。いつもありがとう。

NOMOAYAさん 公式リンク集
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hammyさん 公式リンク集
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beebirdさん  公式リンク集
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flowさん  公式リンク集
https://lit.link/flowseaglass

YURIKAさん  公式リンク集
https://lit.link/yurika02

かりん&にちかめ 公式リンク集
https://lit.link/nichikame

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