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明日の大地を生きよう

突然、なのですが皆さま「とはずがたり」をご存知でしょうか。
昨今のご長女さまの、結婚をみるにつけてずっと頭からはなれないことがあります。

自由闊達に女西行とも謳われた彼女の猛烈ア太郎な情熱。とにかくパワーが漲って
激しすぎます。宮中でさえもちょっとタブー視されがちな「とはずがたり」
詳しくお知りになりたい方は海野つなみさん著作「後宮」という漫画がありますのでそちらを....。

その時代、二条という女性がいました。将来の若紫にと強く推されて入った後宮は、
平安後期の退廃した空気の中翻弄されてゆきます。
夢見がちな少女は帝の命のままに最初からもつれた糸をどうして解決策のないまま
進みます。腐敗気味な密教、倒錯気味な帝。「一体どうするのか、これは?」と
困惑気味にページをめくっていくと、二条は後宮を追われます。

出家して巡礼の旅に出た二条は「問われなくても語ります!!」と鳥のように唄う
のです。

このパワーこそタブーでもはみ出して隠しきれない情熱です。
「私は自由に生きるんだ!」とはみ出てとまりません。

どうなってしまうのか「品性が」「人格が」と問われようとも止まらないのです。
そこには、言いようのない悲しみと渇望と無常感があります。

だからこそ二条にしか描けない迫力があるのです。
悠久の流れに添い、様々に受け継がれてきた民族です。

この激動の時代をくぐり抜け明日があるのです。

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