ここから先には行っちゃだめ

「ゆでガエル理論」「ゆでガエルの法則」と呼ばれるものがある。熱湯にカエルを入れると、カエルはすぐに異常事態を察して飛び出すので生きながらえることができる。しかし冷水に入れた状態で少しずつ温度を上げていけば、気付かずにそのまま茹だって死んでしまうというものだ。

「いや熱湯だって一発だろ」「上げてく途中で気付くだろ」と思った人ー!ハーイ\(^o^)/ ……と言いたくなるのはさておき、「ゆっくりとした市場の変化は気づきにくい。ヤバいと気づいたときはすでに身動きが取れなくなって死ぬ」というビジネスの例え話である。そうやって消えていった会社が数多あるのは誰しも想像がつくだろう。

そしてこれは日常生活においてもそうだ。たとえば泥沼でしかない恋、依存しあう人間関係、ブラックでしかない仕事。最初は「あれ、ちょっと最近おかしくない?」と思っても「きっと気のせいだろう」「自分が我慢すれば丸く収まるはず」と思ってしまう。現状は安定しているわけだから「こんなのおかしい!」と騒いですべてをブチ壊してしまうのも、かえって立場を悪くしかねない。そんなことをしているうちに感覚が麻痺して、いつの間にか身動きができなくなっているというわけだ。

こうした物事は、第三者から見ればおかしいことは明白だ。「なんで気づかなかったの!?」「普通おかしいと思うでしょ!?」などと言いがちだが、これがわからないものだ。よく「私は絶対詐欺に遭わない」という人があっさり引っかかるといった話があるが、慢心も危ない。当事者になると、人は誰でも麻痺してしまう、と思っていたほうがまだ安全なのだ。

危険なのは、ビジネスならまだ関係者が多いだけに「ちょっと待って、おかしくない?」と言い出す人もいる可能性が高いけれど、自分自身のことは誰にも見えないということだ。気づいたら心が潰れてしまっていたり、体が壊れてしまっていたりすることは多い。

そのためにも、いくつか“やばいリスト”を作っておくといい。目に見える基準を決めて、心の中に「ここから先立入禁止」の看板を立てておくのだ。いやまあ「危険」でも「熊出没注意」でもなんでもいいんだけど。

一番わかりやすいのは睡眠と食欲で、これはうつのサインとして真っ先に挙げられている。ただ、個人的にはもうちょっと具体化したほうが気づきやすい。私の場合は「料理が著しく手抜きになる」「ばらの鉢が枯れそうになる(水やりや剪定がおろそかになる)」「iPhoneに入れている曲で聴きたいものがひとつもなくなる」という3つ。過去を振り返ってみると、これらがダメになったときは本当に、茹で上がる寸前だった。若い頃は実際に茹で上がってしまったこともあった。どれかひとつ出たら危険信号、2つ出たらすぐに留まって引き返すと決めている。それ以上前には進まない。諦める。具体的な策を講ずる。身体的な疲れならば、何はともあれごはんを食べて寝る。

「私は今おかしいんだ。だめになってしまっているんだ」と気づきさえすれば、戻ってこられるから大丈夫。そしてダメージが少ないうちに自分を引き戻せるのもまた、自分しかいないのだよね。

というわけで、元気のないばらを前に安堵しているところである。ばらよすまん(∪ ´ω` ) そしてありがとう。無事戻ってきたので、もう大丈夫。


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真木あかり

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