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「自分のため」ではなく「大切な人のため」に本を読む

今朝ご紹介する本は、喜多川泰さん『書斎の鍵 (父が遺した「人生の奇跡」』です📖

2055年、未来の東京が舞台の物語💡

主人公・浩平のお父さんが亡くなる所から、物語が始まります。

父からの唯一の遺産が、”鍵がかかったまま"の「書斎」で…。

読書する理由について、改めて考えるきっかけになる1冊です📖


読書=他人との「違い」を教えてくれる

本書を読んで、特に心動かされた考え方があります💡

それは、本を読む目的は「自分のため」ではなく「大切な人のため」、という考え方です。

なぜなら、他人との「違い」を教えてくれるのが読書だからと、喜多川さん。

「同じ人などいない」、そう考えることができれば、他人を無理やり自分の常識に当てはめるのではなく、自分と「違う人」として受け入れられるようになります。
こう考えると、どうやら読書というのは、「自分のため」というより、むしろ、「自分以外の人のため」にするのではないか…とすら思えてくるのです。

書斎の鍵

物語の冒頭で、主人公が他人と比べて「自分なんて…」と卑下するシーンがあります。

これは、自分も無意識にやっていることだなと。

だけど、勝手に自分の常識に当てはめていただけだったと、気付かされました。

だから、読書を通じて、他人との違いを受け入れることが大切なんですね。

大切な誰かを幸せにするために

物語の中で、主人公が「自分が幸せになることで、相手が幸せになる」と気付くシーンがあります。

その相手が、主人公の幸せを願い、読書して、努力を重ねてきたことを知るからです。

このシーンを読んだ時、「『誰かのために』って、なんて強いパワーなんだろう」と実感しました。

喜多川さんは、本書の中でこんな風に解説されています📝

自分の愛する誰かを幸せにするためには、知識も、物事の見方も、今の自分より少しでも広く深い見識を持っていたほうがいい――、だから、本を読む。

書斎の鍵

今まで、読書をするのは自分のためだと思ってきました。

でも、実は、大切な誰かを幸せにするための読書でもあったのだと気付かされたんです。

大切な人を思う読書

「誰かのために」という視点で、読書を考えてみると💡

例えば、読書で新しい考え方を手に入れることが、分かり合えない誰かを理解するきっかけになるかもしれません。

また、困っている誰かを応援するために、自身の行動を変えるきっかけになるかもしれません。

そう考えると、読書に対する向き合い方も変わるような気がしました。

皆さんは、何のために読書をしますか?

私は、大切な人を思って読書したいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました🌻

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