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相手を想う「透明」な聞き手

皆さんは、誰かとコミュニケーションを取る際に、大切にしていることはありますか?

私にとっては、それが「聞く」です。

とはいえ…

『聞く』の重要性は分かっているけど、自分はどのくらい実践できてる?」

と、自問自答することも、しばしば。

そんな私が最近、心から「出会ってよかった!」と思った本があります📖

宮本恵理子さん『聞く技術』

それが、今回ご紹介する、宮本恵理子さん『行列のできるインタビュアーの聞く技術』。

フリーランスライター・編集者の宮本さんは、ビジネス界の著名人が「宮本さんに話したい」と続々指名する、超人気インタビュアーです。

先日、朝渋のイベントに登壇された際は、宮本さんがいらっしゃるだけでその場の温度が1度上がったような温かさに包まれた感覚に😊

宮本さんに話したくなる人が後を絶たない理由が、分かった瞬間でした。

透明な存在として聞く

まず、今回の本で最も印象に残ったのが、この一節。

聞き手は何も主張しなくていい。
ただの”透明な存在”として、話を聞く。
時に話し手に寄り添い、時に受け手に寄り添いながら。
常にニュートラルな存在として、話し手と受け手の間を、しなやかに行き来する。

透明とは、つまり「無色」です。

何色にでも染まれる自由さを備えて話を聞くから、聞き手は透明なんですね。

第三者だから引き出せること

そして、本書では、宮本さんの「聞く」に対する考え方が多く紹介されています。

例えば、コチラ💡

第三者だからこそ持ち得る視点を思う存分活かして、本人が自分だけでは思いつかないような話を引き出していく。
それが「話し手・聞き手・受け手」の三者それぞれにとっての満足。

特にインタビューの場面であれば、「話し手や受け手、どちらか一方に偏っていないか?」を意識するのは大切なことの一つ。

「この人になら話してもいい」と思ってもらえるような事前準備を行うことが必要ですし、”聞き手が聞きたいことを聞くだけ”の時間にすることは避けたいですね。

聞き手と話し手をつなぐ「地点あわせ」

また、初対面の方にインタビューする際のTipsも多く紹介されています。

その一つが、聞き手と話し手をつなぐ「地点合わせ」。

「地点合わせ」とは、宮本さんがつくられた言葉で、最初に聞き手の知識レベルを話し手に伝えることです。

伝える方法は、以下の2つ💡

①言葉で
例:冒頭の挨拶や企画説明の際に、「先日の記事読みました!」など一言添える。
②モノで
例:資料として読んできた著書を置く

インタビューに限らず、初めましての方とお話する時を思い浮かべてみましょう💡

例えば、事前に「どんな人なのかな?」とSNSを見ること、ありませんか?

そこで知った情報を「〇〇見ました!」と一言添えるだけで、きっと、相手の心も温かくなるはず。

「地点合わせ」、ぜひ試してみてくださいね💡

話し手の「本当に言いたいこと」は?

最後に、宮本さんは「聞く技術」について、こんな風に述べています。

✔聞き手の力で話し手の「本当に言いたいこと」を解きほぐしていくこと

インタビューも、日常のコミュニケーションも、全ては相手を想うことから始まるのではないでしょうか?

想うことで、相手の考えを想像することができ、自身も透明な存在として受け止めることができるのかもしれませんね。

最後までお読み頂き、ありがとうございました!

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