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娘の好きなもの。

コロナ禍で月齢近い子と触れ合う機会が少なかった娘(1歳3ヶ月)。

私も初めての育児で分からないことだらけでしたが、これまであまりなかった子供同士の触れ合いが増えることで、その子によって得意不得意や出来ること出来ないこと、好き嫌いは本当にバラバラだなぁと感じました。

娘が特に好きなものは「絵本」です。

毎日、読んでほしい本を持ってきて、本の前にちょこんと手をついて座ります。

1ページ読むごとに「うー」と相槌を打ち、読み終わると"もう一度読んで"と言わんばかりに本を差し出してきたり。

最後のページになるとくるっと向き直って高速ハイハイで次の本を取りにいき、右手に本を差し出しながら左手で床を這ってこちらに向かって突き進んでくる、なんてこともあります。


多い時は同じ本を連続で5回ぐらい読む事も。読む方は正直飽きてしまい他の本を薦めたくなるんですが、それほど集中して聞く力があるって凄いなぁと感じるんですよね。

繰り返し読みは記憶力アップにも繋がるそうで、ポジティブに捉えて根気強く何度も読むようにしています。




絵本好きなエピソードはまだまだ続きます。


早朝から1人先に起きて、まだ布団に包まって横になる私たちに突きつけてくるのも、もちろん絵本。

早い日は5時半ぐらいだったかな。冬だったら外は真っ暗です。それでも眠い目をこすりながら朝一番の読み聞かせをしたこともありました。


寝起きの状態で「うまれてきてくれて、ありがとう」とか「たからもののあなた」とか、ママと子供の絆を感じさせてくれるような感動ストーリーを選ぶセンスよ...

そんな本を手に、早朝から私に読んでもらおうと懸命に近づいてくる姿を見ると、クスッと笑いながらも結局読んじゃうんですよね。どんなに眠たくても。そしてページ数が極端に多く、一番長い話の絵本だとしても。笑



そんな感じで早い日は早朝から絵本を引っ張り出してくる娘ですが、我が家にある20数冊の絵本は大体午前中の早い段階で全て引っ張り出されていることが日常茶飯事です。

以前は散らかるごとに直していたんですが、その後目を離した隙に思わず二度見してしまうぐらい本が再び散乱していて。

しかも本を入れている箱から単に引っ張り出すだけじゃなくて、大体の本は開いてあるし、仕掛け絵本もご丁寧にめくられていて、どれも目を通している痕跡が残っています。

散乱する絵本の真ん中で満足気な笑みをこちらに見せる娘を見て、本当に絵本が大好きなんだなぁとしみじみ。



絵本を読むときの集中力は大人の私でも尊敬しちゃうぐらいです。お風呂上がりに裸の状態でたたたたーっとハイハイして向かうのもやっぱり絵本のもと。

それを阻止してなんとか先にオムツだけ履かせて、ジタバタ動く娘を落ち着かせる為に絵本を読みながら着替えを済ませます。

上から服を被せたり、腕を通そうと必死に私が格闘しようとも。本人は目の前の絵本に夢中です。それぐらい熱中出来るものがあるっていいなぁ。

とにかく絵本に一生懸命すぎる姿が、とっても愛おしいです。




ずっと、子供ってみんな絵本好きだと思ってたけどそうじゃないんですね。

「じっと大人しく聞いてられない」「勝手に次のページをめくりたがる」とかいろんな子の話を聞いて、その行動一つを取ってみてもその子の個性の一つなんだと最近気付かされました。



ちなみに我が家は1歳を過ぎてようやく「しまじろう」だけ解禁したけど、ずっとテレビなし育児を続けてきました。

テレビに関わる仕事をしていた私の過去から想像できないくらいテレビから離れた生活です。

もちろんテレビが悪いとは思っていなくて、育児本で読んだりして自分なりに考えた結果こうしてきただけです。でも一番は「テレビに興味を持ち過ぎて一緒に遊んでくれなくなったら寂しいなぁ」という個人的な考えが強かっただけですが。


だから、テレビより興味のある何かを見つけてくれて、それが絵本であることはまさに狙った通りであって心の中でガッツポーズしています。


これまで夫がリビングでテレビをつけようもんならカッと睨みつけたり、冷ややかな視線を送り続けて今すぐ消すように促したり。
オリンピックでさえプレイマットで四方を囲んだ狭いスペースで観るように指示したり、娘にテレビを観せないように徹底してきたもんなぁ。

夫さん、私のワガママにお付き合いいただきありがとう。



娘はいつまで絵本を好きでいるんだろう。

最近は前よりだいぶ1人で本を読むことが上手になり、以前に比べて「読んで」と持ってくる頻度が減っただけで寂しさを感じています。


私を求めてくれる時間は永遠じゃないんだな、と。だからこそ目の前のやるべき事は緊急でない限り、多少手を止めてでも娘との時間を大切にしたいなぁと改めて感じるのでした。


私の読み聞かせの声を、大きくなっても覚えてくれていると嬉しいなぁ。
私もワンフレーズだけ、絵本を読む母の声を覚えています。

でもワンフレーズだけだから、記憶ってそんなもので。きっと娘も覚えていないだろうなと思っているけど、別にそれでいいんです。私自身が読み聞かせをした娘との時間を覚えているから。

永遠じゃない一瞬の「今」を重ねて、大切に過ごしていこう。

これから娘が何に興味を示したとしても、好きなものに熱中する姿を見守っていけたらと思っています。


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