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めをつぶっていてもできることが、ひとにはむずかしいこともある。


「才能とは、自分ではなかなか気づけない」

とは本当によくいったもので、先日とても些細なできごとだったのですが、自分には目をつぶっていてもできるぐらい簡単なことが、他の人にはなかなか難しいということを実感しました。

それは

箱折り


みなさん、箱折りって分かりますか?

たとえば旅行に行ってお土産にお菓子を買いますよね?
その箱、だれが組み立てたと思います?

人です。

お中元にお肉を贈るとしますよね?
その入れ物、だれが組み立てたと思います?

人です。

大きな工場では箱折りまで全自動でおこなうところもあるかと思いますが、おそらく今でも人間の手で箱を組み立てている会社も多いでしょう。

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わたしは現在、経理事務でOLをしているのですが、経理って、とにかく書類が多いんです。しかも法人税法・所得税法などの法律により、7年間は保管していないといけないものばかり。

となると、年度ごとに大量の箱をつくって、書類を保管しておかないといけないのです。

この大量の箱をつくる作業が、他の人たちが悪戦苦闘している間にテンポよく倍以上の数の箱を組み立てられるほど、わたしには目をつぶっていてもできるぐらい簡単なことだったのです。

まさか自分にこんな才能があるとは思いもしませんでした。

なんでこの人たちは、こんなに遅いんだろう?
なんでそんなにグシャグシャになるんだろう?
と、疑問に思うぐらい自分にとっては簡単だったのです。


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しかし、この才能は元々備わっていたものではありません。

実は経験と努力の結果だったのです。
あまりに昔のことだったので、自分でもすっかり忘れていました。

わたしが小さい頃、母は内職をしていました。
お家でできる仕事です。封筒の糊付けだったり、チラシを折り込んだり。

内職の一つに箱折りの仕事がありました。

わたしは内職のお手伝いをすることが大好きだったので、箱折りのお手伝いをよろこんでしていました。


また大人になってからも、わたしは前の職場で畜産業に関わっておりまして、お肉の卸売りを行っていました。その際、商品を梱包する段ボール箱だったり、商品を提供するギフトボックスを組み立てる業務があったのです。

これらの経験が、自分の中にちゃんと生きていたのです。

長い間自転車に乗っていなくても、久々に乗ったら意外と自転車に乗れるように、一度身に着けた能力は、なかなか失われないということが分かりました。(失われやすい能力もなかにはありますが。)

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今回、気がついた才能は、なかなか日の目を見ること
はないかもしれません。活かせるタイミングもないかもしれません。

でも、他人はうまくできないことが、自分はうまくできるって、ちょっと自信になりませんか?


些細なことでも、あなたには簡単にできるものがある。

ぜひ探してみてくださいね。


牧 真姫子🍙エッセイスト(@makicome1986

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