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(94)Ryntblueさんとの出会い

2012年4月に起業して今年は10周年、「職人」の矜持とその手仕事による作品を紹介するという基本姿勢は変わらないのですが、商材・販路をはじめ、色々な意味で方向性を変えていきたいと漠然と思っていました。



そんな中、パリに出張行く直前、Ryntblue(リントブルー)さんに出会いました。
RYNTBLUEホームページ
彼女はジュエリー作家さんで、複数の宝石会社で仕入れ・デザイン・製造管理・宝飾品が出来上がるまでの全工程での経験を積んだ後、満を持して独立起業し、フリーランスで制作を続けています。
並行して「ジュエリー研究会」を立ち上げ、後進の育成にも尽力しています。

以前から欲しかった、大粒の南洋パールのイヤリングの制作を紹介者を通じてお願いしたところから意気投合し、私が漠然とやりたいと思っていた案件で、制作の一部を助けてもらえることになりました。

そのプロジェクトのデザイン起こしは、ピアジェ・ディオール・ショーメ等トップクラスのブランドでデザイナーとして活躍しているパリの女友達セゴレンにお願いしました。それをリントブルーさんの手で型として三次元化し、懇意にしている職人さんに制作してもらえることになりました。

なぜ、彼女と仕事をしたかったか、理由はとてもシンプルです。
技術はもとより、彼女が信頼に値する「誠実な人」だからです。
そして「私にとってジュエリーの魅力は、身に付けた人の笑顔であり、喜びなんだと思います」と言い切る真っすぐな姿勢。
リントブルーの「リント」はなんと「凛と」だそうで、まさに私が人として大切だと思う要素の一つでもあるからです。

とことん自分を追い込んで最善を尽くす人、優先順位がはっきりしている人との仕事は、たとえ一瞬の行き違いが起きても、お互いの想像力・包容力で、きっと軌道修正が難しくはないでしょう。
「ひとつひとつベストを尽くす」彼女には安心して仕事を依頼できますし、人を紹介することができます。
これから彼女とのプロジェクトがどういう展開になっていくか楽しみです。

人生は長いようで短い。
直感で「信じられないな」「違うな」と思う時は、その輪には入っていかない、経験上それははっきりしてきました。
アンテナの感度は10年のうちに研ぎ澄まされてきたように思います。

さて、私の2022年は現在出店中の日本橋高島屋さんの一階アクセサリー売場イベントスペースで仕事納めとなります。
来年も引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

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