【本の感想】自由になるための技術 リベラルアーツ/山口周 感想



前職の先輩でもある山口周さんの本。(面識はありませんが)
あまりビジネス書を読まなかった僕ですが、
初めて面白い、と思ったのが山口さんの本。
これまでに何冊か読んできましたが、今回も良書でした。
ページをめくりたくなる本は良書です。

■「学べ!学び続けろ!」
そんなふうに言われている気がしました。
先の見えない時代、「役に立つ」という価値が飽和しているこの時代を生き抜くために必要なもの「自由になるための技術」がリベラルアーツである、とこの本では定義しています。

「リベラルアーツ」をテーマに著者が様々な方と対談する模様を収録している本なのですが、共通して唱えられているのは「こんな大事だからこそ客観ではなく主観が大事、そしてその主観を磨くために様々なことを学ぶことが大事」ということ。(少なくとも僕はそう感じた)

数字や、昔からある物差しで良い悪いを判断するのはとても便利。
しかし、そんなことは誰でもできる。
誰もがわかる基準に加えて、自分ならではの、自分だけの尺度やモノの考え方で主観的に見つめることができるか。
それが大事であり、そしてそのチカラを養うためには「学び続ける」ことが大事。

読んでいてハッと思ったのは、
「学びとは『本』『人』『旅』である」という部分。
「本」→新しい知識を吸収する
「人」→人と出会うことで新たな視点を得る、人と話すことで知識を定着させる
「旅」→自ら体験することで一次情報として新たな世界を見ることができる

これを繰り返すことで自分の中の世界や尺度が広がっていく。
「旅」というのは知らない土地にいくということだけではなく、Comfort Zoneを出て新たなことに取り組むということも「旅」だと思ってます。


そういったことを学んでいくことこそがリベラルアーツであり、それが自分の世界を広げ、結果的に思考的に解放され、自由になる。
だから学び続けることが大事。

そんな風に僕はこの本を読んで思いました。

知らないことは想像できないし、想像できないことから創造はありえない。

もっと良い自分になるために学び続けようと思いました。


私的おススメ度
★★★★★ 5/5




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