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牧野信一「蘭丸の絵」

本日は牧野信一「蘭丸の絵」を朗読しております。

皆のあいだで流行している写絵(うつしえ)を、「僕」は大嫌いでした。
けれどある日、友だちが持ってきたその絵の美しさに、心を奪われてしまうのです。
なにかに魅せられてしまったら、もう、そのことしか考えられなくなるってこと、ありますよね。
そんな少年の心が、まっすぐに描かれている作品です。

牧野信一は私の従伯父(いとこおじ・父の年嵩の従兄)です。

牧野信一の作品はほかに、「地球儀」「香水の虹」「ライス・ワッフルの友」「街上スケツチ」「どうしたら私は憐れな彼女を悸さずに済せるだらう」「センチメンタル・ドライヴ」「鸚鵡の思ひ出」「I Am Not A Poet, But I Am A Poet.」「四郎と口笛」「蛍」「心配な写真」「舞踏学校見物」「小田原の夏」「満里子のこと」「秋雨の絶間」も朗読しております。
あわせてお楽しみいただけましたら幸いです。