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伊藤貫セミナー②拝米主義で日本が滅ぶ―外交、軍事

月3回と言っていた伊藤貫セミナーだったが、ペースを早めたらしい。3日後に2回目が出た。

1992年、旧ソ連の崩壊によって覇権国家となったアメリカは、年1回ペースだった軍事介入を年7回くらいに上げる。アメリカが世界を一極支配するのだという傲慢なガイダンスを掲げる。冷戦が終わり世界が平和になったはずなのに、内政干渉に応じない国にどんどん軍事介入して行き、世界中から恨みを買った。特にイラクに対する医療制裁、経済制裁のせいでイラク人を150万人殺害したが、当時の外交官マドレーヌオルブライトはそれについて、「良いことじゃない(イラク人を殺すことによってイラク人がアメリカのコントロール下に入るなら)」と言った。それに怒ったイスラム教徒は同時多発テロでニューヨークを攻撃する。

アメリカは報復としてアフガニスタンを攻撃、首謀者のオサマビンラディンを殺害する。さらに、イラクに濡れ衣の難癖をつけて滅ぼす。その他、中東で勝手な偽旗作戦をでっち上げては攻撃した。

その結果、アメリカはウクライナ、レバノン、シリア、イエメン、イラク、イラン、リビア、スーダン、ソマリアとあらゆる軍事介入に失敗し、欧、中東で統治力を失う。極東でもあと4~5年で中国に軍事介入することが不可能になる。さらにアメリカは赤字国債が膨らんで経済的にも力を失っている。利子の支払いだけで軍事予算を超えているありさまだ。アメリカは軍事力を維持する能力はない。

アメリカの覇権国家への夢はもう終わりだ。

そんな中、日米同盟にしがみついてアメリカ様を拝んでいる日本は滅ぶしかない。日本政府高官は昭和22年から積極的に属国主義だ。天皇陛下(私がすり替えと呼ぶところの)は「沖縄はずっとアメリカに占領していてほしい」と言う。

(※私見
この日本政府の性質は、東京裁判でA級戦犯として処刑される時に、命乞いをしてアメリカのスパイになることによって、死刑を免れた上に、アメリカから日本政府を任された者だけが生き残っているからだろう。つまりは裏切り者であって日本人の敵なのである。)

ウクライナ戦争において、ロシアを追い詰めすぎると、NATOアメリカは戦術核を撃たれ、それに対処する術がないため、ロシアをあまり攻めないということになった。戦術核を持つ限りロシアを負けさせることは不可能である、となった。

それで戦術核は戦略核と違って中国や北朝鮮でも容易に持てるものであり、これが通用するならアメリカの通常戦力は問題にならない、ということになった。アメリカはダブルコンテインメントで日本を支配することによってアジアを抑えようとしていたが、戦術核を持てる中国や北朝鮮はそれが不可能であると悟った。

アメリカ、中国、北朝鮮、すべて核保有国である。核兵器を持たない日本はこれらの力関係に従属するしかない。

感想
それで今回は「だからどうすべき」とか言うことは一切言っていないわけで、まだ日本が滅ぶことの説明に終始しているわけである。その態度は前回も同様なわけで、核保有すべきとも何とも言ってないわけである。再度聞いても、そういう学説として紹介していただけだ。それを先走って核保有すべきと言っている、とする原口氏は何か変だ。

日本が滅ぶのは分かったが、精神の根っこからアメリカに隷属している大和魂なきゾンビどもに何を訴えても仕方ないのではないだろうか。

反グローバリズム勢力の論客たちは、盲目的にこの国の人民が反グローバリズムに目覚めともに立ち上がる日を夢見ているようだ。しかし、骨の髄から腐りきった死体どもにはそんな日は来ない。

政府高官が日本のためにではなく、自分の立身出世のために、支配者たるアメリカCIAのために立ち回っていることに、学生運動など起こさずおとなしく従属しているのは、官僚だけではなく下民までが全部同じ精神性だからである。官僚の態度に怒るのではなく、「出世出来てセコイな~、羨ましいな~」としか思っていないのである。

もはやこの国に存続する価値など無い。

中国に乗っ取られることに危機感を抱いている人が多いようだが、骨の髄から腐り切ったキョンシーが操る国家よりは、中国人の支配になった方がマシかもしれない。

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