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アンビエント・ミュージック

全世界がコロナ禍に襲われて、一切に社会生活がシャットダウンされた2020年〜2021年の間、クラブ・ミュージック界隈もクラブの閉鎖など大打撃を被った。
そして、ダンス・ミュージックのクリエイター達の興味はクラウドへの訴求から内省へと向かったのは必然だろう。

その結果、配信ではゴリゴリのテクノを作っていたようなアーティスト達はこぞってノンビートのアンビエント・ミュージックをリリースしていた。

もちろん、それ以前からアンビエントな要素を持ったトラックやアルバムをリリースをしていたアーティストも多く、僕の好きなアーティスト達も多分にもれない。

大御所Aphex Twinしかり、ActressやAndy Stottしかり、Nicokas Jaarしかり。
Lee Bannonが「Pattern of Excel」をリリースした時には驚いた。
というか、正直少しがっかりした。あんなゴリゴリだったのに「日和ったな」みたいな。

そう、当時の僕はノンビートの音楽、アンビエント・ミュージックの良いリスナーではなかった。

2020年から2022年(日本のシャットダウン期間は世界より1年長かったね)の期間でさえも僕はあまりノンビートの音楽を聴いていなかった。
エレクトロニック・ミュージックを聴く時には圧倒的にビートを求めていたから。
例外はApex Twinくらいかな。

かといって、ノンビートなものが嫌いなわけではなく、フィールドレコーディングは好きで、自分でも旅先にはいつもレコーダーを持っていって、写真を撮るのと同時にレコーダーを回していることも多い。
そんな環境音を帰宅してからずっと聴いているなんてことも多い。
Spotifyの"Field Recordings"関連のプレイリストもいくつかライブラリに登録している。
でも、音楽としては聴いていないかな。
単純に「音」を聴いているのが楽しいし、
後でableton liveやサンプラーに取り込んで切り貼りしてコラージュ作るのが面白いので、素材として聴いていたり。

さて、そんなアンビエント・ミュージックの良いリスナーではなかった僕は何をもってアンビエント・ミュージックというのかがよく分かっていない。
Brian Enoの「Ambient1: Music for Airports」みたいなのがそうなんでしょ?
くらいの知識しかない。

そして、困ったことに最近、「ノンビートなものを聴きたい」というムードになってきている。
ドローンも面白いな、と思ってきた。
Chihei Hatakeyamaのアルバムも聴き始めた。

そんな時に本屋に行って見つけたのが、この本だ。
elekingから出版された「アンビエント・ジャパン」
なんてタイムリーなんだろう。
表紙の載っているInterview掲載のアーティストは2人とも知らない。
デイヴィッド・トゥープ、スペンサー・ドーラン。
誰だ?
ZAKという名前は知っている。
サウンド・エンジニアのZAKさんでしょ?違うかな。

ということでここで紹介されている音楽を聴いてアンビエント・ミュージックに少しアクセスしてみようと思っています。

<了>

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