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004祖父のお見舞い

こんばんは。
いかがお過ごしでしょうか。
 
先日、一周忌の法事にあわせて祖父のお見舞いに行きました。
 
祖父は、昨年の初夏に脳梗塞で倒れて、救急車で運ばれました。それ以降、転院を続けていたのですが、徐々に容体が悪化してきています。救急車で運ばれた時には、普通に会話が出来ていたそうですが、コロナ過で会えない日が続き、私が最初にお見舞いに行った時には、半身不随となり、言葉も話せない状態でした。
 
そして今では、「胃ろう」となり、骸骨のように痩せ細り、目も半眼しか開かない状態となっていました。建築、農業系の仕事をしていて非常に体格がよく、昔、腕相撲で何度勝負しても勝てなかった腕は見る影もなく、枯れ木の枝のようになっていました。
 
「胃ろう」の功罪についての議論は別の機会に譲ることといたしますが、自分で食べることもできず、右腕をわずかに動かせるのみですが、ベッドの上の祖父は、懸命に生きているように私の目には映りました。
 
人は生まれた時に、天寿を授かります。天寿がどれほどかは分かりませんが、その日が来るまで、この苦しみの世界を生きていかなくてはなりません。
 
祖父が今をどのような気持ちで生き抜いているのかは、同じ状況にならない限り分からないでしょうが、その姿を通して我々に何か伝えてくれているのではないかと思います。
 
 
合掌。南無阿弥陀仏。

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