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013プラネタリウム

こんばんは。
今週は月曜日からの大雪で大変な一週間となりました。

仕事が休めなかったので、無理に出勤したのですが、やはり予報通りの大雪となり、帰りの電車は大幅に遅れ、最寄り駅から家までの道のりは、靴も服もびしょびしょに濡れてしまいました。そんな疲れた体と心を休めるために、前から行きたかった横浜のプラネタリウムに行きました。

最新のLEDドームプラネタリウムは投影機がなく、今までにないリアルで鮮やかな映像で、まるでその場にいるような臨場感でした。作品の内容は、昭和・平成・令和と時代を超えて愛される名曲「上を向いて歩こう」の歌詞になぞらえながら、仕事、恋、趣味や人生に悩む四季それぞれの主人公を通して、季節の星空を眺めるというものでした。

プラネタリウムなので星空は、もちろん美しいのですが、星空と同等に、天竜浜名湖鉄道をモデルにしたノスタルジックな田舎の風景、電車が美しく印象的でした。電車の窓ガラスへの映り込み、駅の灯りに集まる小さな羽虫まで、とてもリアルで、まるで自分がその場にいるようでした。

さて、作品の中で宇宙の端っこから、地球に向かっていくシーンがありました。色とりどりの星々の間をすり抜けていく演出はとても綺麗で心奪われるものだったのですが、少しばかり悲しいような表現し難い気持ちになりました。

地球の外に広がる宇宙は、我々が想像できないほど広く、鮮やかで美しいものだなぁと感じさせられたのですが、宇宙に比べると、ちっぽけで風が吹けば飛びそうな地球の上で、せわしく生きる我々は、自分のことも、周りのことも見えておらず、いつも自分本位で勝手に振舞って、比べあって争っている現実を考えると、どうにも、そのことが悲しくてやりきれません。

しかし、同時に、こんなに愚かで醜い自分ではあるのですが、これだけ広い宇宙の中で、今を生きて、このように考えていることも奇跡のように思われてならないのです。

「人身受け難し、いますでに受く。仏法聞き難し、いますでに聞く。」

今の世界は、眩しすぎて大切なものが見えなくなっているように思います。時には喧騒から離れて、星空を見ながら、心静かに本当に大切なものを忘れないように生きていきたいものです。

合掌。南無阿弥陀仏。

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