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アフリカ、アマゾン、一帯一路、海洋底、火星、サイバー空間、そして、縮んでいく社会のなかで。。。

テスラ・モータースの創業者のイーロン・マスク氏が火星への移住計画を進めているけれど、かなり本気みたい。

そのために死ぬ覚悟までしてるようだし。。。

なんで火星? って思ってしまうんだけれど。。。

でも、人類の経済活動が成長し続けるには、常にフロンティアが必要とされるんだよね。

フロンティア。。。未開拓の広大なスペース。。。

なんで、そんなスペースが必要か、と言うと、そのスペースを使って、モノを作ったり、売ったりするため。

で、そのスペースがモノで飽和状態になったら、次の空きスペースが必要になる。

そうなると、空きスペースをめぐって、国と国が取り合いする。20世紀の2つの世界大戦って、まさにそれだよね。

人類が経験する悲惨な「悪」の原因は、つきつめると、空きスペースの不足から来てる、ってことになるのかもしれない。

空きスペースと言ったって、ほんとうは、空いてなんかいないわけで。。。

だって、そこには、ずーっと昔からの住人がいるんだから。

❝ 空きスペース ❞ をフロンティアとして、ぶんどるには、そこにいる人間や生き物を追い出し、抑圧し、命を奪う、ということが行われる。。。

人類はそういう歴史を歩んできた。悲しいことに聖書のなかにもそれが記録されている。

そして、21世紀を迎え、いよいよ空きスペースが不足してきた。

最後のフロンティアと呼ばれるアフリカは、どんどん開発が進んでいて、飽和するのは時間の問題。

アマゾンのジャングルもフロンティアとして焼かれているけど、それをやると「地球の肺」が死んで全生物絶滅になるので、早晩ストップ必至だ。

北京とロンドンのあいだの陸と海が「一帯一路」と名付けられ、フロンティア扱いされている。でも、Made in China の商品は、すでに世界の隅々まで行きわたっていて、みんなお腹いっぱいだ。

今日の聖書の言葉。

悪に負けることなく、善をもって悪に勝ちなさい。
ローマの信徒への手紙 12:21 新共同訳

地球の表面の大半を占める海洋底をフロンティアに、っていう意見もあるけれど、どうなんだろう。。。

ロケットで火星に行ってコロニーを作るより、海洋底に移住したほうが安上がりなんじゃないかと思うんだけどねー。

海に入っちゃだめ、っていう謎の心理的ブレーキが、人類にはあるんだろうか。

火星でもなく、海洋底でもなく、サイバー空間に! っていう意見もあるよね。

コンピューターのネットワーク上に仮想の「空きスペース」を作って、そこをフロンティアにすればいいじゃん、って言う。

これだと、モノが1個もないガラーンとした地球を作れる。サーバの熱量がリアルな地球を滅ぼさない限度に達するまで、何個でも好きなだけ。。。

フロンティアが深刻に必要とされるいま、火星に行くにしても、海洋底に行くにしても、サイバー空間に行くにしても、全人類が考えなきゃいけないことがあると思う。

人類が経験する悲惨な「悪」の原因は、空きスペースの不足から来ているわけだから。。。

だから、考えなきゃいけない。。。

「悪」を避けるために、どうしたら新しいフロンティアで、自分はちゃんと他者(人間にも生き物にもアバターにも)への配慮ができるだろうか?

あるいは、新しいフロンティアを必要としないライフスタイル。。。つまり、ずーぅと経済が縮小していく生き方に。。。自分は移行する覚悟があるだろうか?

前者について言えば、残念ながら、過去のクリスチャンたちは、フロンティアの開発に際して、他者への配慮に失敗して来た、と言うほかない。

同じワダチを火星や海洋底やサイバー空間で踏まないためには、どうしたらいいんだろう。。。

後者について言えば、もしかしたら日本の社会は、もう、その壮大な実験に入っているのかもしれないね。

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