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部屋 第3話

ベッドから降りると床の冷たさが足元から伝わってきた。

スリッパもこの部屋には無い。

立って周りを見回した。静かな部屋だ。

おれはゆっくりとベッドの周りを歩いた。

いつも寝ていた部屋は6畳ぐらいだった。

でもこの部屋は明らかに広い。10畳はある。

歩いていると足に汗をかいているのがわかった。

こんな状況だ。身体がストレスを感じて発汗している。

次は壁だ。

おれは壁に沿って歩いた。
白いクロスの壁だ。人差し指で押すとかすかに弾力がある。
その奥はおそらくコンクリートだ。

壁に沿って歩きながら天井も点検した。
背伸びをすれば届く。同じような白いクロスの壁だ。

一周したが出口は見当たらなかった。

続く。

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