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読書感想文「否定しない習慣」

自分の話になってしまうが、これまで僕は何度も人を否定し、傷つけてきた。最近は多少マシになってきたとはいえ、自分の周りにいる・いた人に比べたらまだまだダメだ。
そんな自分にとってこの本は最高の教材だ。

この本は、
第1章:気づかないうちに否定する人の心理
第2章:「否定しないマインド」のつくりかた
第3章:否定しない技術
第4章:「否定しない自分」をつくる習慣
第5章:「いい人間関係」をつくる会話の技術
という5章で構成されている。
心理面から自分の思考から否定しないための技術、習慣という風に「否定すること」を分解して解説している。

その中で特に心に残ったキーワードを書きます。

否定することで心理的安全性が損なわれる

自分は万人に好かれるタイプの人間ではないのだが、それは人に対して否定することで心理的安全性を生んでいないことが原因なのだろう。
「これを言ったらその人はどう感じるだろうか?」
という思考を返事をする前に挟めると理想なのだが、それも難しいかもしれないので、まず反射的に否定することをやめ、少し待ってから返事する。
そもそも否定して良いことなどないのだ。

「未来の着地点」「かもしれない思考」

コミュニケーションはそもそもその人と何をしたいか、どういう関係になりたいかの「未来の着地点」を考えることが大事。
なので否定したり攻撃的にならずに「〜かもしれない」を常に持ち、視野を広げるとうまくいく…かもしれない。

「能動的に黙る」

相手が話しているのに遮って自分が話し出したりしてしまうことがあるが、なぜ自分が話しているのだろうか?それは「相手の話を聞かないという否定」になっているのではないだろうか。
なので相手の話を遮らず、意識して黙ることで「否定しないか」を思考する時間が取れ、反射的に否定することが減らせる。

「承認する」技術

自分の感情は置いておき、ひとまず「そうなんですね」と事実のみ受け取る。そもそも相手はあなたに対してあなたの意見を求めているわけではないかもしれない。なのでひとまず受け取り、相手の話を聞いてみること。
その際、アイコンタクトを取ったり、会話以外のことをしないようにする(スマホをいじるなど)。

「さすが」

褒めるのは時と場合によるので簡単に使うのは難しい(褒めれば良いという話ではない)が、「さすが」は会話の潤滑油になるらしい。
確かにパッと言われても悪い気はしないし、その人に対する尊敬を表せるかもしれない。

「実況中継」

一日やあるシーン事実だけ捉えて振り返ることで、その時に自分が撮った行動とは別の選択肢が思いつくかもしれない。

「自分はそこにいるだけで良い」

相手が成熟した大人であれば、解決策などを自分が提示する必要もない。そもそも会話には正解の答えがある場合の方が少ないので、自分はそこにいて、話を聞くだけで相手が自己解決する場合もある。

「わかる」から「わかる気がする」へ

本人になれるわけもないのに、「わかる」はずがない。
思い込みは無くし、「わかる気がする」程度に留めた方がスムーズに会話を進められる。

まとめ

いくつかのキーワードをピックアップして紹介しましたが、事例や実践方法などまだまだ書ききれていない内容がるので是非購入して読んでいただきたい。
自分も定期的に読み返し、実践していこうと思います。


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