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「お金はあるだけ使え」という教え

幼い頃に亡くなった祖母が言っていた言葉。

「お金はあるだけ使いなさい。使って経済まわしとけば良いのよ。」

祖母は幼い頃の私にもわかるくらい見た目も行動も生活の全てが派手で、死ぬときまでも派手な人だった。

そんな祖母から金銭管理について学んでいるので、私の両親はもちろん私だって貯金なんてしない。稼いだら稼いだ分だけ使って生きてきた。

大学生のときバイトで稼いだお金はほとんど英会話教室に費やした。4年次に友人との卒業旅行のために奨学金を借り、残ったお金は多分、当時の彼氏に貢いだと思う。

看護師になってからは日々の業務が忙しく、どんどんお金は貯まっていった。しかし気がつくと残高はゼロになっている。それはなぜか。綺麗になりたいという思いもあったが、それよりも心身の疲労を癒すために美容エステにかなり貢いだ。

断るのも面倒だし(というか断れない)、細かく説明を聞くのも面倒で、とりあえず良さそうなものは即決で契約していた。私って楽勝すぎる顧客だった。その結果、おそらくトータル300万くらいは消費しただろう。自分の身を削って働いた分、自分の身を労る必要があったのだ。

バリバリ看護師は3年で辞め、退職金やらがヤッホーイと入ってきた。

そして、「人生変えてやる!」と思い立ち、無職の私は都心の高級住宅地で一人暮らしすることに決めた。引越し代やらで一瞬で200万ほど飛んでいった。

ニートに飽きることなく気付けば1年半が経過し、手持ち金がなくなってきたので仕方なくバイトを再開することにした。またお金が手に入ると、自動的に使い切るマインドの生活が始まる。

だから思いついた。お金は持たないほうがいいんだ。

お金ってあればあるだけ良いんだろうけど、私にそんな大量のお金って必要なのだろうかと考えた。理想とする生き方のために、私にお金はそんなに必要ない。とりあえず生きていれば良い。そもそも日本っていう国は簡単には死なせてくれないから。弱者には優しいのが日本だし。強い人間になろうなんて思わず、自分が弱いままでも強いパートナーや友人に頼ればいいか。そう思った。

そしたら働く目的が、金だけじゃなくなった。

実際に金がある人って強そうで、かっこよく見えるけど。その人が幸せなのかはわからない。人と比べるよりも自分がどう生きたいか、それが大事なんだと思う。


私も亡き祖母のように、なんでも派手に、楽観的に生きていこう。んじゃ、みんなあとはよろしく。



MAKO

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