第34回大会 ツールドおきなわ 2022 市民レース140kmオープン


コースプロフィール

136.4km 獲得標高2600m
道の駅くにがみをスタートし北部を回って南下し名護に至る従来の140kmコースの終盤の羽地ダムの登りが通行止めとなったためオリオンビール側のルートに短縮。
勝負所の羽地ダムの登りが少し長くなり平坦部分が短くなったため自分のような脚質の人間には歓迎?

レース前(当日)

5時起床し、もそもそとバナナ2本とブルガリアヨーグルト1つ、蒸しパン1つを頬張る。
木曜日にTGWを走った後は回復に努めてきたので脚の調子は悪くなさそう。
昨日気づいたスプロケのスペーサー問題を解決すべく人類の叡智が集まるというTwitterにスプロケ外しを貸してもらえないか投稿。
すると程なくしてFin'sのケンタ店長から会場オフィシャルに尋ねることを助言いただけました。
準備が終わり外に出るとしっとりウェット。
天気予報ではレース開始時刻あたりから晴れるとのことでしたが…少しずつ夜も開け始めた6時半過ぎにスタート地点の道の駅に移動。
オフィシャルの方に聞いてみたところ、無事スプロケを調整いただき万全の体制でレースには臨めそう‼︎まだ2時間ほどあるので知り合いの選手たちと挨拶をしながらゆっくり待つ(長いw)
国際レースに続いて市民210kmのメイン集団を見届けてから国道に移動。

機材



フレーム:Bridgestone RP9
コンポーネント:R9250 52-36×11-30
両ホイール:DT Swiss ARC 1100 DICUT 50 CL運用 F:6.6 R:6.7
チューブ:SOYOラテックス
ハンドル:EASTON90
ステム:RP9専用ステム
サドル:S-WORKS ROMIN EVO
重量:7.1kg程度

ヘルメット:KABUTO R1
アイウェア:bolle aeromax
シューズ:S-WORKS EXOS
HRM:airfit+THINKRIDER

補給

ボトル600ml×2(パラチノース2袋+水×1、水×1)
胚芽ロールにチョコクリーム×3
かしはら塩羊羹×3
梅丹ゴールド+水(フラスク)
ブーストショット(フラスク)
計1200kcalほど

国頭⇒普久川KOM1回目

道の駅駐車場にロードバイクが順番に並んでいたが移動時の声がけ(?)で並び順があってないような感じに…
路面がまだウェットなのを見て少し空気圧を下げてたら、隣にいた雑賀選手から「もっとやっちゃいましょ笑」とのファーストアタックw
それから国道に移動してすぐにスタート。
最初はパレードランでしたが、今までもそうだったのだろうか…?

リアルスタート後、全体的に隊列が伸びるも前に行きたい人が次から次へとラインを崩していくので少々危ない感じに。
まずは「いのち大事に」をモットーに前の人のお尻を見ながら周りを観察。
大体の人が前へ行っても先頭には出たがらないようでなんかごちゃついているのを見て、右からスーッと1人で上げて先頭まで。
先頭に出てからローテを促して少し後ろへ。
この時に後ろをチラチラ気にしてたら「前方注意しましょう」と往来佐藤選手から声をかけてもらい、高揚感で緩んでいた気持ちが引き締まった。本当ありがたい。
トンネルに入るあたりで湾岸の選手が右から位置を1人であげていったのだけど、アレは普久川に入るポジションキープだったのだと後から理解。この辺が百戦錬磨!

普久川に入っても特に前半の緩斜面部分では前へ前へという動きが多い。
ここもあまり動かず待機し、少し勾配が上がるあたりでヒョッと踏んで先頭付近へ。
この辺でEMUの小林選手と久保田選手が積極的に前で展開してくれる感じなので自分は少し控えつつ5倍強キープを心がけながらウォーミングアップも兼ねてペース走。
単純なPWR勝負なら嫌がる人も出るかなと考え、ここはなるべく集団を牽引しつつ強度は上げておく。
KOMまで残り3kmあたりから数人の山岳賞狙いと思しき逃げ発生。
少し色気を覚えたけど此処は自重し、あくまでFTP程度まで。

1回目の普久川は17分58秒。
ここまでドリンクを一口程度しか飲んでいないので補給は取らず。

普久川KOM1回目⇒奥

普久川から奥に向けてのダウンヒルはまだウェットなこともありRxさん、湾岸さんの呼びかけで少し速度を落としながら安全第一で。
こういう時に強豪チームのコントロールはありがたい。
COMMからの情報だと逃げ2名とのこと。
まだ道中は長いのでローテをしながら奥へ。
奥の登り手前で道路中央のカラーコーンの存在を注意喚起した数秒後に誰かがコーン落車、自分の少し前だったのでかなりビビったが右によけて回避。
これは危なかった💦
数名巻き込まれていたようで、ここでトラブルに遭うのは無念だったはず…

奥⇒普久川KOM2回目

奥の登りは10分41秒 4倍弱と非常にゆったりと流れていったので、あまり印象に残らず。
西海岸に出てから与那までの平坦は前の逃げを捉えるべく皆でショートローテ。
ローテに30人くらいは入っていたので50人くらいの集団だったのか?
与那の手前から雨が降り始める。
2回目の普久川は先頭から3番目で入り、前目で展開。
ここの登りも5倍前後を意識してペース走。
しばらく進むと前に黄色ゼッケンの2人を発見、遠くから見る感じは古谷選手ともう1人。
ここで初めてプチアタックをかけて前にブリッジしてみたが、集団も追随してきていて程なく吸収される。
この後も前を5倍強くらいで踏みあわよくば山岳賞をと考えたがCOMMから逃げ2名50秒との情報を受け諦める(実はこれが誤報というか古い情報で自分が先頭だった模様…)
その後は少し強度高めに踏んで山岳賞争い前に後方へ。(前を漢牽きしたら、そのまま山岳賞くれたりしないかなーとか考えてたなんて言えない笑)
あと、他の登りだったかもしれないけど、どこかスピードがあまり出てない所で後輪をハスられた記憶が笑
誰も落車しなくてよかった笑笑

2本目は17分54秒。
程よい強度で難所をクリア。

普久川KOM2回目⇒東村へのダウンヒル

少しボトルの残量が心許ない気がしたのでKOM後の補給で水のペットボトルをもらう。
人生初のボトル補給‼︎

妻に手伝ってもらって練習も何度かしました😅

一本目は失敗…二本目は上手くこちらも腕を引けてゲット。
ホッとしたのも束の間、補給後に前の強度が少し上がったので少し口に含み、それと少しだけ頭にかけて即廃棄。
ここの強度アップで取り残された人もいたのでは…

学校坂へのダウンヒルでは210kmの数人が落車していたようで救急車が右側に停まっていた。
有力選手と思われる方もチラホラ目にした気がしたので本当リスクと隣り合わせのスポーツなんだと実感。

学校坂

スタートしてから70km強、普久川以上に振るい落としポイントな通称学校坂にやってきた。
1.8kmと短いものの前半を8パーセントから入る平均7%の勾配は選手の脚力と体力を確実に試してくる。

5分 5.5倍弱だが…

登り始めと共に強度は上がる。
前の方で田﨑選手や佐藤選手あたりがアタックをかけていただろうか、自分も先頭から10番以内をキープすべく脚と腹に力を込める。


何度かのアタックがあり、8倍強と閾値のインターバル地獄だった。
なんとか緩斜面パートまで辿り着き、ここのセレクションでの生き残りに成功。
この後の緩い登り返しなんかで少し踏んだだけで後ろと間が空くようなことが何度かあり。
みんな疲れてるんだなというのがヒシヒシと。

慶佐次⇒有銘⇒安部

ここも準要注意ポイントが連続。
慶佐次の補給ポイントではスポドリを1本取りそのままバックポケットに。
往来霜出選手がここで一人逃げを図ろうとしていた(もしくは補給を見越したポジション取り?)ので後ろから数人の追随があれば乗ろうかと考えたが集団は見送りの様相、自分も集団に戻る。
ここも補給後に強度が上がり9倍近くまで踏む場面があったが、なんとか喰らいつく。

ここからしばらく海岸沿いの平坦路を進み数キロで有銘の登りに、ここで湾岸さんからうろ覚えだが雑賀選手と鵜澤選手が抜け出し他に2選手の計4人が上がって行ったのでここでブリッジをかけ5人のローテで逃げを形成。
だが程なくダウンヒルを下り切るところで集団に捕まり振り出しに。

再び海岸線を南下し、ここでスポドリをちびちびと飲む。気づいたら集団も30人程度に絞られていて最終局面が迫ってきている感じがジワジワと。
最後尾に下がった所でCOMMカーから空になったペットボトルを受け取るよとの合図が背中のポケットに手をかけた瞬間、ボトルを落としてしまった…
これには向こうも苦笑い😅
余談だが暫く失格になるんじゃないかと少し気掛かりだった…

有銘の登りも序盤でカチ上がるが途中で緩む。
と、油断してるとまた高強度といった具合でここはグッと耐え忍ぶ。

安部の登りではコースが片側1車線になる所で前がつまりブレーキ。危うく落車の引き金になりかねないところだった。
多少のアップダウンはあるものの集団は変わらず、そのまま大浦に。

羽地の登り

大浦のマングローブ湖沼入り口あたりでローテを下がるタイミングで3人ほど抜け出していくのが見えた。おそらく井上さん、ここで動くかーと少しビックリ‼︎
これを追うべく羽地への登りが始まるとあっという間に縦一列に。
ここで残れれば後はご褒美という気持ちで必死に集団についていく。
前半はトンネルまで6倍前後、少しずつ前の3人の後ろ姿が大きくなってくる。
トンネルに入るところで前に出て少しでもと先頭牽引。


追走は10人ほどになり登りが終わる前に逃げを吸収し、13人で名護へのダウンヒルに入る。
この時点で残っているのは元オリンピアンでバルバの井上選手、往来佐藤選手、湾岸サイクリングユナイテッドの雑賀選手、石橋選手、鵜澤選手、六本木エクスプレス菊川選手、内房レーシング古谷選手、F(t)麒麟山の田﨑選手らいずれも雑誌やネットで名の知れた有名選手ばかりだ。

名護ダウンヒル⇒フィニッシュ

4kmのダウンヒルだが二車線使えてブラインドコーナーもほぼないため安心してラインを取れる。
唯一の危険箇所とされたバンプも特に問題なく下り切り、オリオンビールの前を横切り国道を右に曲がり最後1km強の平坦直線に。
ここでサイクルフリーダムの高山選手が早駆けをし、集団と数十mの差が開く。
残り距離が迫ってきた所で湾岸さんが隊列を組み、前にはRx菊川選手、井上選手、古谷選手あたりの姿が。
残り300mほどで高山選手に追いつく。
非力な自分は勝つならここしかないと湾岸さんの後ろにつけ1発を狙う。
途中、他の選手とホイールが数センチまで近づき焦るが残りの力を持って踏み込む。

photo:Satoru Kato from Cyclowired.jp

リザルトと総括

結局、スプリントで前には届かず6位となりました。

3年間、このレースを目標に取り組んできてここまで来れた安堵感と足りない物を実感する焦燥感でレース後は複雑な感情でした。
ただ家族の協力とチームやいつもの練習仲間、zwiftやネットで自分の弱い気持ちを叩き直してくれる皆さんとの繋がりがなければこの名護のフィニッシュラインまでは辿り着けなかったのは間違いないです。
ここで少しゆっくりとしたいなとは思いますが、ZRLをはじめ引き続きトレーニングは続きます。



来年はさらに色々な目標もできました。
沖縄も来年は210kmを目標に臨みたいなと考えています。
ここまでの長文、読んでいただきありがとうございました。

以上

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