見出し画像

クリスマスの香りと歴史/自分の本質に繋がる瞑想♡

こんにちは。ロサンゼルスからメディカルアロマセラピストのみゆきです。

クリスマスの香りと言ったら、皆さんはまず何を思い浮かべるでしょうか?やはりもみの木の香りでしょうか。

世界中の多くのキリスト教を信じている人にとってクリスマスの香りを聞いたとしたら、乳香とミルラの香りと答えるかもしれません。

乳香とミルラは、Biblical Magi 東方の三博士(または三賢人)と呼ばれる方々がキリストの誕生時に金と共に贈った贈り物だからです。そして乳香は今もなお教会で焚かれる香りです。

東方の三博士については様々な意見がありますが、マタイの福音書では、ローマ帝国初期、ヘロデ王が統治していたユダヤのベツレヘムの町でイエスが
生まれた直後、「星を研究する何人かの人々が東からエルサレムに来て、『王になる赤ん坊はどこに生まれたのか』と尋ねた」と書かれています。

男たちは星を辿り、イエスとマリアのいる家に行き、黄金、乳香、没薬を届けに行ったのです。

<<金と乳香とミルラ>>

金はご存じのと通り権威の象徴ですが、当時、乳香とミルラは金と匹敵するくらい価値の高いもので、東から来た賢者は、莫大な富と権力を持った人々であることを示しています。

乳香ことフランキンセンスは神と繋がる香りであり、儀式で儀式で捧げられていたことは寺院やお墓などに描かれていることからからも、当時の様子が伺えます。

エジプト🇪🇬で乳香はセネチェルと言われ、ボスウェリア属の小さなボウルがツタンカーメンの墓で発見さているそう。その少量を木炭の残り火の上に置いたところ、 3000年以上経った今でも、同じ懐かしい香りが漂っていたというから驚きです。

乳香はエジプトの学者により伝統的にこの「香」という字をあてがわれていますが、当時は現代の意味の「かおり」ではなく、「神々の」や「神聖な」という意味であったようです。つまりこれを使うことで「神聖なものになる」という事につながると思っていたようです。

そしてミルラは没薬という名前の通り、当時防腐処理をするために使われていたものでした。もちろん、軟膏などのケアにも使われていましたが、わざわざこの没薬を贈り物にすることは、「死の予言」を意味していたのではないかとも言われているのです。

実際にバージニア コモンウェルス大学の宗教学准教授クリスティン・スウェンソン氏は、キリストが十字架にかけられる前に、鎮痛剤として没薬入りのワインを勧められたと仰っています。興味深いですよね。

私はクリスチャンではありませんが、エドガーケイシー療法をお伝えしている光田先生がマタイの福音書について話されている動画を垣間見た時に、その奥の深さに一度読んでみてもいいのではと思っているところです。

ただ、ここまで世界的にクリスマスにおけるマギたちや香りがフォーカスされるようになったのは、マタイの福音書ではなく、クリスマスという伝統を中世の美術により視覚化されたことが大きく関係しています。

メトロポリタン美術館の美術史家によると、絵画による三賢人が視覚化された事で、大衆の想像力を
大きく膨らませ定着していったと言っていますし、

音楽の世界でも、1857 年当時ペンシルバニア聖公会の牧師ジョン・ヘンリー・ホプキンス・ジュニアが「We Three Kings of Orient Are」と呼ばれる歌を書いたことがきっかけで、アメリカで人気のクリスマス・キャロルになっています。

香りと歴史の世界を辿るのもとても面白いと思いませんか?

フランキンセンスの香りは心を鎮め、呼吸を深くしてくれるので、瞑想をする時に焚くのにとてもお勧めです。

今は化学的成分から、その根拠が解き明かされていますが、古代の人々はこのフランキンセンスの香りに、心が鎮まり内なる力が整う事を感覚的に知っていたのだと思いますし、そしてそこに神なる力を見出していたように思うのです。

冬至を迎えここから世界が生まれ変わっていくタイミングと言われています。日本はイベント色が強いクリスマスですが、今年はフランキンセンスの香りを灯し瞑想をして、ここからの新しい人生において、自分にとって何が大切で、何を軸として歩んでいくのかを心静かに内なる魂と会話して心を整えてみては如何でしょうか?

フランキンセンスがきっと導いてくださるはず😌

みゆ♥️

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?