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ふたつの創造性

創造性には「大文字の創造性(Big-C)」と「小文字の創造性(Mini-c)」があると言われます。
前者は、iPhoneのように、社会にインパクトを与えるような革新的なアイデアやイノベーションを指し、後者は個人の日常生活や成長における価値の創造を指します。
創造性は、スティーブ・ジョブズのような天才にしか与えられておらず、自分にはないと思うことが多いかもしれませんが、誰にでも備わっており、実際には日本は世界的にも高い創造性を持つ国の一つとされています。

創造性は誰にでもある

「Mini-c」も創造性と言っていいのであれば、創造性は、程度の差はあっても、誰もが有していると考えられます。
かのジョブスも「創造性とはいろいろものをつなぐ力だ」という言葉を残しています。
彼はこんな言葉も残しています。「技術だけではだめだ。技術がリベラルアーツ(職業や専門に直接結びつかない教養)や人間性と出会い、“結婚”することで人の心が喜ぶ(歌う)ものが生まれる」

多くの日本人が「自分には創造性がない」と考えています。
しかし、「最もクリエイティブな国は?」という質問に対して、なんと日本は、アメリカを大きく引き離してトップに立ったこともあるのです。
つまり日本は、世界から非常に創造的な国であると思われているのです。
現に、グローバル・イノベーション・インデックス (GII) と呼ばれる世界の国々の創造性を比較する2023年のランキングでは、日本は13位にランクインしているのです。
にもかかわらず、創造性に自信を持てないのは、実にもったいないと思います。

日本には創造性の産物ばかり

日本の製品やサービスは、ときに「ガラパゴス」と言われることはありますが、日本人・日本の消費者のマインドを実にうまくすくい取っていて、こんな心配りの行き届いている国は、世界にはないだろうと思います。
心配りは、他人のことをまず考え、その人の身になって物事を考えることから始まります。
日本の製品やサービスは、独自のアレンジや心配りがなされ、そのことが創造性を表しています。
これは、もうずばり「創造性」だと思います。
そうです、日本人が得意とするのは、「想像」することから「創造」することなのです。
例えそれがオリジナルの製品やサービスではなくても、実に見事にアレンジする能力に長けているのです。

little-c

現在、創造性の研究においては、「Big-C」と「mini-c」との間に、「little-C」と呼ばれる、学校や職場、コミュニティなど、個人が日常生活でアイディアや問題解決方法を生み出すことや、「Pro-C」と呼ばれる、専門的な知識やスキルに基づいて、科学や芸術のみならず、ビジネス領域で新しい発見や問題解決を行うことが加えられ、「4つの創造性」が提唱されているそうです。
日本人は、この「little-c」が際立って得意な人々だと痛感します。これこそが、まさに日本文化の特徴と言ってもいいのではないでしょうか?

Noteの効能

この1カ月弱、Noteを始め、皆さんのたくさんの記事を読み、参考にしている中で、創造性がうずき始めているというか、いろいろなアイデアが浮かんで行っています。
これこそが、Noteの素晴らしい効能であると、日々痛感しています。

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