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どこよりも輝く☆コミュプラ

昨年度からはじめた、小中学校の頃に不登校経験のある高校生と大学生の子ども達のグループ『コミュプラ』も今年で2年目。

去年の3月、中学生の頃休んでいて参加できなかった文化祭を、自分達の手でやりたい!と言うコミュプラさんの想いをきっかけに、みんなで創り上げた「どこよりも輝く☆ミニ展示会とワークショップ」のイベント
(去年のイベントの経緯はこちらから↓↓↓)

ミニ展示会は、スペシャルサポートルーム(SSR:不登校の子ども達の校内の居場所)を利用している小中学生の作品を募集して、コミュプラさんの作品と一緒に展示しました。

コミュプラさんの作品だけでなく、SSRの子ども達にも作品を募集したのにはいくつか目的があります。

①SSRの子ども達が自分達の作品を表現できる『場』として

来場されたおうちの人からのアンケートにも
「このような展示会に作品を出すことが出来てとても喜んでいました」
「不登校の我が子は学校で作品が見れないので、こういう場で展示されるのが見れ親として凄く嬉しい」
などの感想がありました。

当たり前のことかもしれませんが、改めて「学校に行かない」を選ぶことは、自分を表現する場が減ることでもあったのだと気付かされました。
SNSでの表現は広がっているけれどもしっかり大人によって守られた安全なゆるやかな繋がりの中で、子ども達がしっかり自分自身を表現できる経験を創っていきたいなぁと感じました。

②『今』不登校であることに苦しんでいる子ども達が、不登校経験のあるコミュプラさんに出会い、「自分もしっかり元気になれるんだ!」と自信を取り戻せる『場』として

来場した子ども達のアンケートには
「作品を見てとても楽しかった」
「みんな上手で私ももっと上手になりたいと思った」
「色んなアイデアを取り入れられる場があって嬉しい」
など子どもらしく可愛らしい感想が!

お母さんやお父さんと一緒に、たくさんの子ども達も来場してくれました。
みんなとても安心したリラックスした表情をしています。
応募してくれた作品について尋ねると、まるで宝物を見るかのように、目をキラキラ輝かせて語ってくれた子ども達。
「不登校の子ども達は元気がない」何て決めつけてはいけない!
磨けば光るダイヤの原石がたくさん発掘できた気分になりました。

③『今』お子さんが不登校にあり不安を感じているおうちの人が、コミュプラさんに出会い、「うちの子もきっと元気に前に進んでいけるんだ」と安心してもらえる『場』として

作品を応募してくれた親子以外にも、コミュプラさんのお父さんやお母さんやきょうだい達、市長さんから学校の先生や支援者さん達、お子さんが不登校のおうちの人など、たくさんの方が来場して下さいました。

「土居さん」
あるママさんが私に話しかけてくれました。
お子さんが学校に行きにくい状況が続いているママさんでした。
「彼女達に話しかけても良いんですか?」

「彼女達が学校を休んでいた時に、親からどんな声をかけて欲しかったか、どんな風にして欲しかったのか、聞いてみたいんです。子どもの気持ちが知りたくて・・・」

コミュプラさんはそのママの質問に、中学生の頃の当時の自分を思い出しながら答えていってくれました。
その頃の自分が、親にどうして欲しかったのか、親からどんな声を掛けて欲しかったのか。。。
「私の時は・・・」と丁寧にゆっくりと語ったコミュプラさん。

「子どもの気持ちが少し分かった気がします。ありがとう!」
ママさんもしっかり答えてくれたコミュプラさんに驚いた様子でしたが、土居さんも然り。
中学校や小学校の頃から見守ってきた彼女達の成長ぶりに胸を打たれる。
不登校だから○○だ!って決めつけてはいけない!

イベントの最後みんなでふりかえり。
コミュプラさん1人1人が感想を話します。

「自分の(不登校の)経験が、『今』不登校中の子ども達だけでなく、不登校のお子さんを育てているお母さんの役にも立てるんだと驚きました。嬉しかった」
と、話してくれたメンバーの少し誇らしげな笑顔に成長を感じて目が潤む。

今年度の新制コミュプラ☆
今年も「イベントはやりたい」と話していたメンバーですが、ややモチベーションが上がらない様子?
(イベントが)「やらされること」になっていないかな?

対話しながら彼女達のやる気スイッチを探っていく。
ついつい大人は焦りたくなるけれど、彼女達のペースを守って。じっくりじわじわ探していく。

前回のイベントを少しづつ思い出していく。
するとメンバーの中からこんな案が・・・。
「もっと来てくれた人達と話がしたい!」
「どうしたら話せるかなぁ」
初対面の人に自分から話しかけるのが苦手な彼女達が一生懸命考えている。

去年のイベントで、自分達の不登校の経験が、知らない誰かの気付きになり学びとなった。
不登校の経験がある自分だから誰かの「役に立つ」ことができた体験。
しっかり彼女達の『こころ』に残っていたのだ!

「スタッフに『話しかけてね』って伝えようよ」
「その前にスタッフって分かるようにしとかなくちゃ!」
どんどん、どんどん「やりたいこと」、自分事になり始動していったコミュプラさん。

今年はどんなコミュプラさんの成長が見られるかな?
どうぞ皆さんもお楽しみに!

「色んな人生の選択肢があり、いつでもスタートできるんだって、コミュプラのみんなを見て感じました」
来場された方のこころに響くコミュプラさん達の活動。
大きな社会に飛び立つ前の『羽休め』

皆さんもちょっとのぞいてみませんか?
子ども達のあふれ出す輝く感性
コミュプラさん一同、『あなた』の来場をこころからお待ちしています。
『あなた』のこころも『羽休め』。。。

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