私の専門は外科です。

外科ってどんなところ？？そう手術をする科です。

でも、どんな部位でも該当するわけではなく、主に体幹（胴体ってことですね）です。手や足は整形外科、目は眼科、耳や鼻、喉は耳鼻咽喉科（頭頚部外科って言っているところもあります）等、等。

医者は学生の時に全科を勉強しますが、これはごく基本的なことばかり。医者になって各科へすすみ、その科の医師として一人前にはなりますが、他の科のことはできないし、わからないことも多いです。お肉屋さんと八百屋さん・・・っていうくらい違います。

手術だけでなく、外来診療、検査、入院患者さんの診察や説明など、日々いろいろなことはしていますが、その中心は手術です。手術した方の外来診療や、手術前の方の検査など、どの仕事にも手術が絡んでくる、というわけです。

手術は3－4時間が多いですが、長いものだと8時間以上、朝から始めても夜になってしまうこともあります。その間はほとんど立ちっぱなし、飲まず食わず、トイレにも行かないので、まあ、体力勝負の労働という側面がありますね。手術以外で長時間立ちっぱなしという経験はない（…ような気がする）ですが、手術だとできちゃうものです。

しかし、手術が終わって、さあ帰ろうというわけにはいかないのです・・・。術後の患者さんの容態を確認したり、手術で切除した臓器の確認作業があったりして、しばらくかかるのが常です。容体が安定しなければ夜通し呼ばれてしまう、ということにもなります。

また、緊急手術をしなければならないこともあるので、夜間や休日でも手術に呼ばれ、仕事に向かうこともあります。

そして翌日は普通に仕事。でも、みな、外科を志して、手術が好きで外科医になっているので、それ自体が苦痛になることはあまりないのではないでしょうか。これが外科医、これこそ外科医！という感じで。

私も忙しいことは気にもならず、仕事の充実を感じつつ生活していました・・・・・子供が生まれるまでは！

今は子育てと仕事にいっぱいいっぱいの日々です。そんな日常の備忘録です。