【美術】松方コレクション展に行った

先日、国立西洋美術館で開催されている松方コレクション展に行きました。

1.松方コレクション展とは

松方正義の息子、松方幸次郎氏がコレクションしていた絵を集めた展覧会です。国立西洋美術館所蔵のものもあれば、彼の会社(現・川崎重工業)の債務整理時に売られてしまい、世界の美術館に所蔵されているものもあります。それらが一堂に会するというのがこの展覧会の売りのようです。

2.美術館に行く意味

もともと美術に造詣が深いわけではないのですが、ちょくちょく絵を見に行っています。ベタに印象派が好きで、松方コレクション展も印象派の作品が多数展示されているとのことで行きました。実際の絵を見ても技術的なことはわからないのですが、

・本やネット上で見るのと実物を見るのとでは違う印象を受ける

・一緒に展示されている画家で、知らなかった好きな画家が見つかる

のが好きです。例えばミレーの絵は、実物を見るまでは地味だなあ…と思っていたのですが、実物を見ると何とも言えないあたたかみを感じ、好きになりました。また、モネと一緒に展示されていることが多い、モネに戸外制作を勧めたと言われるウジェーヌ・ブーダン。彼はモネやルノワールと比べると有名ではないですが、絵が明るくかつ素朴なところがいいなあと思い、好きになりました。美術展に足を運ぶことで、自分の好みが発見されていくのがおもしろいです。

3.松方コレクション展の感想

いろんな時代の有名画家による作品が多数展示されており、ボリュームがあるなあと感じました。終了が近い時期に行ったせいか混雑が気になりました。目玉はオルセー美術館からやってきたゴッホの「アルルの寝室」。ゴッホは割と好きなのですが、残念ながらこの絵には、自分はあまり何とも思いませんでした。よくよく考えると、自分の寝室を描いただけの絵がこんなに仰々しく展示されてたくさんの人が有難がって見ているって、不思議だなあ…等と皮肉なことを思ってしまいました。(10月から開催されるゴッホ展には行こうと思っています!)
ただ、見所がたくさんあって、行ってよかったとは思いました。

4.気に入った絵

ウジェーヌ・ルイ=ジロー「裕仁殿下のル・アーヴル港到着」
裕仁殿下(のちの昭和天皇)が日本の軍艦でル・アーヴルに到着した時の様子が描かれた(展覧会の解説によると、松方氏が描かせた)絵です。なんか日本の国旗らしきものが描いてあるなあ…と思い、タイトルを見て、なるほどと納得しました。その気づきが面白かったのと、軍艦がモチーフなのに絵が明るい雰囲気で良いなと思いました。この絵は国立西洋美術館所蔵らしいです。

5.常設展も良かった

 国立西洋美術館は、常設展も充実しています。しかも、企画展のチケットを持っていると、大抵無料で見せてくれるので、ぜひついでに行くことをおすすめします。企画展で並んでいれば人が殺到しそうな印象派の絵もさらっと飾ってあります。そんなに混んでいません。また、展示品も時期によって変わっています。今回の発見としては、シニャック「サン=トロペの港」が綺麗だなと思い、撮影させていただきました。今回知ったのですが、常設展は写真撮影OKでした。(フラッシュ撮影はおそらく×と思いますが)さらに、今まで全く魅力を感じなかったキュビズムの作品を面白いなあと思えました。(アルベール・グレーズ「収穫物の脱穀」)ここ5年くらい印象派を追いかけてきて、ようやく飽きたというか、新しいものに面白みを感じられるようになったのかもしれません。
 このnoteを書く中で気づいたのですが、国立西洋美術館の常設展で何が今展示されているか、美術館のWebページで全部確認できるんですね…すごい!

 今回は日記のような文章になってしまいました。が、最近、なるべく見たもの・聞いたこと・経験したこと・考えたことは早めにアウトプットしたいと考えているので、こんな感じの雑記も書いていきます。

以上

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