マガジンのカバー画像

日刊 かきあつめ

946
駆け出しのライターたちが、(ほぼ)毎日更新していく共同マガジン。 ※最近は「月水金」更新となっております。 今回のテーマは「#お笑い」です。
運営しているクリエイター

2023年9月の記事一覧

作ってあげたい彼ごはん

駆け出しのライターとして出会ったメンバーたちが、毎回特定のテーマに沿って好きなように書いていく「日刊かきあつめ」です。 今回のテーマは「#このレシピが好き」です。 「料理がうまいところ」が強いて言えば好きだと言われたことがあった。 ああそうかえ? なんともぴんとこないねぇ。 じゃあなんと言うのが正解だったのかわかんないけども。 料理がうまい…??? あまり言われたことなかったから意外である。今まで彼に料理を振る舞ってきた人たちがたまたま料理が下手だったことにただ感

子どもは分かってる

歳を重ねたことで、友人の子どもたちと会う機会が増えた。かつて一緒になって騒いでいた彼も彼女も親になり、騒ぐ子どもたちを嗜める。 自分は子どもを育てたことがないので、本当にすごいなアと思う。子ども中心の生活に切り替え、時には子どもの機嫌を取りながら、それでも、楽しそうに暮らしている。 そんな子どもたちを見ていてた思うのが、大人が思っている以上に、子どもは大人に気を使っているということだ。(もちろん、歳の頃による) 言い換えると、大人との付き合い方が上手い。 「ランドセルを

無我の線を描けるか

「子供に教わることなんかねぇよな」と思っていたが、親戚の子供が描いた絵を見て「あぁなるほど、これは見習うものが多いな」と感じた機会が、ついこの間あった。 夏が終わる頃、兄が「息子の進路について話を聞いてほしい」というので、彼の家族全員を家に招くことにした。 子供は3人兄妹。中3の甥の下に小6と小2の妹が続く。その甥っ子がエンジニア職を知りたいというので、私は彼と両親とでヒアリングを行い、妹2人の対応は妻に任せた。 妻は画家をしており、他の作家の作品も買うので家には絵画が多

子供番組ってすごい

駆け出しのライターとして出会ったメンバーたちが、毎回特定のテーマに沿って好きなように書いていく「日刊かきあつめ」です。 今回のテーマは「#子どもに教えられたこと」です。 テレビドラマ等の続き物が苦手である。クイズ番組は、がやがやとしているから、そんなに好きではない。何処に行きつくのかよくわからない旅番組も好きではない。どれも良いところでCMが入るのがイライラする。長時間テレビの前に座っていなければならない映画も、覚悟がいるので苦手である。だからなのか、好んで観るテレビ番組は

【あなたはどっち?】姉と妹

駆け出しのライターとして出会ったメンバーたちが、毎回特定のテーマに沿って好きなように書いていく「日刊かきあつめ」です。 今回のテーマは「#子どもに教えられたこと」です。 その姉妹は、幼馴染の娘たちで、9歳のお姉ちゃんと5歳の妹。たまに家族に混ぜてもらう形で遊ぶ小さな友人でありcuteなgirlたちである。 旦那が留守でふたりの娘との休日を持て余していると言うので、一緒にショッピングモールへ行くことに。立ち寄ったサンリオショップで、シナモンロールの定期券入れが欲しいとママの目を

発想力の源

仕事柄、絵本屋さんやおもちゃ屋さん、教育活動をしている方など、子どもと深く関わる方にインタビューする機会がある。その中で印象的だったのは、みなさん“子どもの発想力の素晴らしさ”について語ってくれたことだ。 たとえば以前、静岡にあるおもちゃと絵本の専門店を取材した時、店主の方がおもしろい話をしてくれた。子どもに積み木を買って与えると、ただ単に上に積み上げるだけでなく、積み木を建物などに見立てて、ひとつの街を作るのだという。ある一定の場所で(その都度片付けさせずに)何日間も積み

茄子三昧!茄子万歳!The eggplant is‥

茄子の季節が終わってしまう。 茄子は6月〜9月が旬の野菜である。9月に入るともうそろそろ茄子の食べ頃は終わりを告げる。 今回日刊かき集めのテーマは#このレシピが好き。 9月に入り、茄子を食べておこうという気持ちになった。 ◆世界の茄子たち 茄子は世界中で愛され、食べられている。アメリカではeggplantと呼ばれ、卵のような形をしている。所謂一般的な日本の茄子のような形状はしていない。揚げ物や煮物で使われる。 タイではカレー。中国では炒めモノ。 ヨーロッパではラタト

カヌレを焼くのが楽しい。

日ごろから料理はするが、レシピにこだわることは少ない。同じ料理を作っても、毎回味が変わる。家庭料理なんてそんなものだろう。それなりにおいしく食べられればいいのだ。 ただし、お菓子は別である。とりわけ焼き菓子は、分量を守らなければ料理としての体裁を保てなくなることも珍しくない。 以前、スポンジケーキを焼く際に、砂糖を甘味料(ラカント)に変えてみた。するとまったく膨らまず、どら焼きみたいにぺっちゃんこになってしまった。砂糖には泡を安定させる役割があり、足りないと泡が潰れてしま

ちょっと足すだけの生活

「丁寧な暮らし」に憧れて、前より少し広めな部屋に引っ越して1年半。あっという間に過ぎゆく生活の中で、当初予定していた「丁寧な暮らし」からはどんどん遠ざかっている。 家で作るメニューは片手で数えるほどだし、油断したら冷蔵庫のモノがほとんど賞味期限切れになる。外食の方が多くなってしまっている。 今日もまた、同じようなところを歩き、同じような景色の中で、同じようにご飯をいただく。 ただ同じご飯でも楽しむコツがある。 それが、「ちょい足し」である。いつもはそのまま食べるところ

料理を科学するレシピ集 「調理科学のなぜ?」

今回のテーマ「#このレシピが好き」を直感的に捉えるなら、「美味しい」とか「柔らかく作れる」とか、そういったことを目的とした材料及び工程をイメージするかもしれません。前の記事で彩音さんもいくつか紹介していますが、そういったレシピブックは読んでいるだけで本当に楽しくなりますよね。 僕も肖って、あるレシピブックを紹介したいとおもいます。その本とは、女子栄養大学名誉教授である松本仲子著「楽しい食品成分のふしぎ 調理科学のなぜ?」です。 実はこの本、レシピを書いてあるのですが、その

わたしの料理の教科書

先日、自宅で五目豆を煮た。味見をして美味しく出来上がっていることを確認し、ふと、「感慨深いなあ……」と思った。何故なら、料理を始めた頃の自分からすれば、煮豆を作る自分なぞ想像できなかったからだ。あの頃の私が知ったら、泣いて喜ぶだろう(いや、未来の私の目頭が熱くなったのだから、泣いてもらわないと困る)。五目豆は、私にとって成長の証なのだ。 子供の頃から食べることが好きで、料理上手に囲まれて育ってきた。だからなのか、彼らの邪魔をすることなく、喜んで食べる専門で、料理本は集めてい