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日刊 かきあつめ

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駆け出しのライターたちが、(ほぼ)毎日更新していく共同マガジン。 ※最近は「月水金」更新となっております。 今回のテーマは「#お笑い」です。
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2023年12月の記事一覧

まだラストじゃない Aden Arabie.

ぼくは二十歳だった。それがひとの一生でいちばん美しい年齢だなどとだれにも言わせまい。 J'avais vingt ans. Ne laissez personne vous dire que c’est le plus bel âge de la vie d’une personne. という有名な書き出しで始まるアデンアラビア。 20歳で終わるもんか、なんて、全人類をハッとさせてくれるくらいビビットな発言かもしれない。 私はこの出だしをたまたま偶然耳にしたら、耳に残っ

なにもかも「子」が中心の一年だった

息子は、この12月で2歳になる。子どもを育てるまでは、1歳と2歳の違いすらよく分からなかった。けれど、いまならよく分かる。何が違うというか、何もかも違う。1歳までは「赤ちゃん」の趣きが強かったが、2歳に近づくにつれ、彼は確かに「人」になってきている。 まずは食べ物。1年前は、まだ流動性のある離乳食を卒業したばかりで、やわいものでないと食べられなかった。最近では、ちょっと焼きすぎて硬くなったトーストの耳なども、がんばって食べる。逆に、べちゃっとした食べ物はあまり好まない。味覚

会わなくても済むこの時代に

今年1年を振り返るとトピックは山のようにある。その中でも一番大きいのは「大学院に入学した」ことだ。 さすがに大学院に通いだすと生活がガラリと変わった。とりわけ、仕事をする時間が短くなったことと、明け方まで酒を飲むことが減ったので、身体的に健康になった(と思う)。 今年から大学院に行くことにして良かった。昨年まではコロナの影響もありオンラインでの授業が多かったらしい。もちろん、そのおかげで今もオンラインで授業を受けることもできるのだが、やはり直接会って授業を受ける方が圧倒的

ChatGPTに頼りっきりの「楽」な一年であった

もう年末である。 仕事を理由に記事執筆を少しステイさせてもらっていたが、「このテーマなら気軽に書けるのでは」と書き出してみてふと驚愕する。あぁ、たったこの数ヶ月で文字が描けなくなっている、と。 理由は分かっている。ChatGPTだ。 そう考えると、今年はChatGPTに頼りっきりの一年であったなぁ。 ChatGPTに頼りっきりの一年であった昨年から使っていたが、今年は完全に『ChatGPTの年』であった。今では彼無しでは仕事ができないくらいで、「こんな機能をプログラムで

会いたいは、きっと、縁だ

「会いたい」と思う人がいるのは、素敵である。 「会いたい」と思ってくれる人がいるのは、もっと素敵である。 直接、顔を合わせなくても、コミュニケーションが成り立つこの時代に、「直接、会いたい」と突き動かされるのなら、それはもう、縁なのではないか。 振り返ると、私の今年の漢字は「会」だった。 理由は、会いたいなと思っていた人たちに、たくさん会えたから。ここ数年、オンラインで定期的にお話をする機会はあったのだけれど、直接会うことが叶わないままに時間が過ぎていた方々がいた。今年

40にして惑いまくり

40にして惑わず とか言ったの、どこのどいつだ〜い? …孔子だよ!! ええ、40にして惑いまくりの毎日でした。 私こんなんでいいんだっけ。 多分こんなもんなんだろうなあ。 自分にしてはよくやっている方だ。 ずっとぐるぐる考えている。 例えば仕事。この歳で管理職やれてないのは遅いよなあ…というかそんな時が来る気がしねえなあ。 管理職、なりたいのか。部下にも上司にも気を遣ってやりたい仕事もできず時間外の仕事も増えて、役職手当たかだか5万とかだもんな。5万でももらえないより

我がライター人生に幸あれ

気づくと今年も1ヶ月を切った。早いもんだ。日刊かきあつめのテーマに倣い、今年1年の自分の人生を、漢字で表したらどうか考えてみる。 うーん、「停」かしら? 停滞、停留…etc. ネガティブなイメージが付きまとうかもしれない。でも、本当にそうなのだ。今年は新規クライアントを獲得することもなく(獲得に動くことすらせずに)、既存クライアントさまのお仕事を粛々とこなしてきた。言い訳させてもらうと今年はインボイスの問題もあり、なかなか営業がしづらかったのだ。いや、本当にしょうもない言

バイアスがかってる!?思い込みと偏見からの脱却

人間はどうしても先入観からモノを見ている。 それはCMでみた商品かもしれないし、先日話に出た話題が原因かもしれない。 これは社会心理学で研究されている永遠のテーマである。 いまどんな気分? 私たちはいつも何らかの記憶に左右されている。いまの気分やいまやりたいこと、食べたいもの・・等々は自分で無意識にコントロールしている。ふとした瞬間の無意識に訴えかけるには?そう考えるとどのような気持ちを普段心掛けていると良いのだろうか? ◆基本的には楽観的思考の方がおトク!? ポジテ

どうでもいい悩みをこねくり回すだけ

ここ1か月ほど、息子について悩んでいることがある。1か月どころではないかもしれない。息子は今月で2歳になるが、彼が生まれて数か月経ったころにはその悩みは頭にあったから、1年以上は悩んでいることになる。 悩みは、長男に息子を見せに行くか否か、だ。半分以上、いや、9割くらい「どうでもいい」と思いつつ、どうも適当なところで割り切れないでいる。 兄には、息子が生まれる前から会っていない。兄の家は車で1時間ほどの距離だから、行こうと思えば行ける。しかし、息子はコロナ禍真っただ中に生