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#日刊かきあつめ

もらう指輪を決めている女性が苦手

今回の日刊かきあつめテーマである「#指輪」と聞いて思い出した。独身ばかりが集まるの飲み会である女性が言っていた話だ。独り身の人たちが集まれば、自然と結婚の話にもなる。その時に結婚指輪の話題になった。 「私、欲しい結婚指輪が決めてあるの」 彼女はなぜその結婚指輪が欲しいのか、エピソードを語ってくれた。このままそのエピソードを書きたいのだが、いかんせん覚えていない。 まったく興味がない、というか、その話を聞きながら別のことを考え始めていたからだ。 (理想があるのは素敵なこ

『みなさん、さようなら』から考える引っ越しの未来

一番古い記憶は団地に住んでいた時のことだ。 3-4歳くらいだっただろうか。おそらく2LDKの間取りだった気がする。その団地に友達がいてよく遊んでいた。ある日、その子の家で遊んでいたら、親が迎えにきたことがあったのだが、「帰りたくない!」と言って、その子の家の柱にしがみついた記憶がある。 そんな団地からもいつのまにか引っ越していた。 それから今日まで団地に住むことはなく、これからもない気がする。ひとつの閉鎖空間というか、何号室の誰とバレてしまっている感じがして、住みにくい

「結婚しても、しなくても、どのみち君は後悔することになる」

今回の日刊かきあつめテーマは「#結婚」である。 結婚を扱った映画はこの世にごまんとある。 二人が出会って、愛し合って、結婚するまでを描いた王道作品もあれば、結婚している二人が問題を乗り越えて愛を深める作品もある。 さらには結婚しない選択をする人たちの映画や、離婚を通じて愛とは何かを考えさせる映画まで。 人の数だけ結婚の考え方があり、その数だけ映画がある、といっても過言ではない。 結婚の映画についてあれこれ考えて、ふと思い出したフレーズがこの記事のタイトルである「結婚し

恋愛に奥手な人にオススメのYouTube『世田谷ラブストーリー』

今回の日刊かきあつめテーマは「おすすめのYouTube」である。 家で映画を観るには、AmazonプライムやNetflix、U-Nextなどの映画配信サービスを利用することが多いが、YouTubeでも観れる映画がある。 (中には違法でアップロードされた映画もあるので気を付けて) YouTubeで観れる多くの映画は興行目的よりも、多くの人に観てもらいたい、知ってもらいたい、という目的で作られたものが多い。長編映画よりも、短編・中編くらいの尺のものが多い。 そんな数あるYou

銭湯と温かさの秘訣

段々と寒くなってきた今日この頃。今回の日刊かきあつめのテーマは「#温かい話」だ。 間もなく、都内で一人暮らしをして4回目の冬を迎える。寒くなってくると行きたくなるのが、銭湯である。 自宅はユニットバスなので、足を伸ばしてお湯に浸かれる銭湯は、寒くなると週1回以上は必ず行くようになる。家から徒歩10分くらいのところに銭湯があるので、とても助かっている。 お湯に浸かって足を伸ばした瞬間、身体と共に、冷え切った心まで温かくなる。家の近くに銭湯があって本当に良かった。ありがとう

ラジカセをくれた父へ

はじめて買ったCDの話には続きがある。 CDを学校で流すために買ったは良いものの、家で聴くには多少の苦労があった。 なぜなら、自分の部屋にCDプレイヤーは無く、聴くためには毎回リビングにあるラジカセで聴かなくてはならなかったからだ。 真っ黒で横長のラジカセは、小さい頃から家にある年季モノで、我が家ではCDを聴くよりもラジオを聴くために使われていた。 最初はリビングにCDを持っていったものの次第に面倒になり、自分の部屋にラジカセを持ってきて、リビングで必要な時には逆に持

言いたいことは言葉に出来なくて

初めて買ったCDはFLOWの『贈る言葉』だった。海援隊の名曲を、ロック調にカバーしたものだ。 何故買ったのかというと、小学校の給食の時間に流したかったからだ。 うちの小学校は給食の時間に、放送委員が選んだ曲を全校に流す決まりがあった。放送室にない曲をリクエストしたい場合には、委員会の子にCDを渡すことでかけてくれた。 クラスの仲良い友人と「『贈る言葉』が名曲!」と盛り上がっていた当時、僕らは間もなく卒業を控えた小学6年生。卒業したら遠くの中学校に行ってしまう友人もいたの

本当に、冷蔵庫は必要だろうか?

今回の日刊かきあつめテーマは「#素朴な疑問」だ。 先日、我が家に冷蔵庫がやってきた。それまでかれこれ3年ほど冷蔵庫が無い生活を送っていた。(たまたま友人から譲り受けることで、無冷蔵庫生活は終わりを迎えた。) 別に冷蔵庫が無くて困っているワケではなかった。 ただ冷蔵庫が家に無いことを話すと、必ず「えー、冷蔵庫はあった方いいよ~」と言われる。冷蔵庫が無いことよりも、無いことを説明することに困ることが多かった。 実際、大流行の新型ウィルス禍中であっても、冷蔵庫が無くて困った

なぜ野球部だけ、高校をあげて応援しにいくのか?

今回の日刊かきあつめテーマは「#素朴な疑問」だ。 個人的に、そのことに不満は無かった。 中学校からの親友は部長だったし、監督は1年生時の担任。部員にもたくさん友人がいたから、普段は見れない彼らの勇姿に心躍った記憶がある。 それにしても、なぜ野球部だけ、高校をあげて応援しに行くのだろうか? 夏。甲子園出場を目指す野球部を応援するために、多くの生徒が球場に集まる様子を毎年目にする。私の学生時代も例外ではなく、野球部を応援するため県内の野球場に行った。普段は野球を全然見ない

「夢に見た人」に会うというロマン

今回の日刊かきあつめテーマは「#私の不思議体験」。 前回の記事をお読みになった方は察して頂いたかもしれないが、私は宮崎あおいが好きである。 好きになった理由はなんて事ない。会ったことがあるからだ。夢の中で。 待って待って。もう少し聞いてくれ。 その時の夢がなんとも不思議だったのだ。 その夢の中で来たことがない街にいるのだが、何故かその街を知っていた。 私は街の中を走っていて、あの角を曲がればレンガ造りの家が三軒並んでいて、突き当たりの柵を超えると街の広場に出れて…と

「一度は行きたいあの場所」をあれこれ考えてみたけれど

今回の日刊かきあつめテーマは「#一度は行きたいあの場所」である。 休日も家と映画館を往復するばかりで、旅行をあまりしない私にとっては、なかなか難しいテーマだ。これといって行きたい場所がない。 頑張って色々と考えてみよう。 東京に住んでいるので、都市よりも自然溢れる所が良い。それでいて木々が鬱蒼としているのではなく、日の光が差し込んでくるような、湖の畔とかが良い。 例えばこんな場所。 (映画『ただ、君を愛してる』より) いきなりキスしている男女の写真で申し訳ないが、

花粉を待ちわびて

いつだったか。その日はコメダ珈琲でドリップコーヒーを頼んでいたから、まだ少し寒さが残る今頃の時期だろう。 「花粉を待ちわびて」 隣のボックス席にいる女性たちの会話からその言葉を聞いたとき、私は耳を疑った。 長年花粉に悩まされ続けている私には想像もつかない言葉だ。 私は店内でもマスクを外さず、珈琲を口にする僅かな瞬間だけマスクを顎にスライドさせるほど、花粉を嫌っている。 花粉を待ちわびていると語る女性は、嬉々として話を続けている。 花粉に戦々恐々としている私のすぐ後ろ

「自分なんて産まれてこなければ良かった」と思ったことがある君へ

あなたが生まれたとき、 周りの人は笑って、 あなたは泣いていたでしょう。 だからあなたが死ぬときは、 あなたが笑って、 周りの人が泣くような人生をおくりなさい これは映画『グッモーエビアン!』の冒頭に流れる字幕である。 (Yahoo!映画より) この映画はちょっと複雑な家族で育つ、思春期真っ只中15歳の女の子・ハツキのお話だ。 ハツキ(三吉彩花)の母はシングルマザーで元パンクバンドのギタリストで、大雑把でロックな生き方が好きなアキ(麻生久美子)。 そして父親でもない

世界一熱いアイスの食べ方〜映画『きみに読む物語』

暑い日のお散歩デート。見つけたら食べたくなるのが「アイス」ではないだろうか。 2人でひとつのアイスを買って「美味しいね」って言い合うもよし、2人で別々のアイスを買って「あーん」して食べさせ合うもよし。 溶けるアイスと反比例して固まっていく二人の愛に、見ているこっちが熱くなってくる。 でも一番熱いデート中のアイスの食べ方は映画『きみに読む物語』に出てくアリーとノアの食べ方だと思う。 1940年の夏、南部の小さな町で始まる物語。休暇を過ごしに都会からやって来た17歳の