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過去を再定義

※書籍『子育てを最高の宝物に』
第3章 <今はまだ10代の君へ> より抜粋(十数回に分けて公開中)


僕が経験した出来事は今の僕を作っています、それは間違いありません。

僕は小4頃から中3まで間、いじめ受けていました。

過去の1つ1つの出来事を今の自分がどう捉えるか、それ次第で「「いじめ」も”経験”に変えられます。

勿論いじめを肯定しませんし、経験する必要のないことはいくらでもあります。
しかし、経験してしまったことは取り消すことはできませんから、過去に対する捉え方を自分なりに工夫することが重要になります。

今では自分の過去を再定義できたのでは、とも思っています。
しかし、どう捉えるかは自分の中に知識がないとどう捉えていいかわからなくもなります。

経験したことに対してどう認識するか、どうアプローチするかは自分の中の引き出しからアプローチの方法を探さなければなりません。
その引き出しが空っぽだったり少ないと辛い出来事も辛いままです。

引き出しの中に様々な知識があれば辛い出来事に対してどう対処するべきかを選ぶことができると思います。

逆に「知らない」ということは選択肢を持たないということに似ています、というか同じだと考えています。

そして僕自身は、「自分が何をしたいか」という目標を見つけることで過去を再考察・再定義することができるようになりました。

僕が体験したいじめも、あまり思い出したくないことはいくつかありますが、それでも「なぜそんなことが起こったのか」を、当事者として考える必要があると思っています。

これは他人事ではなく自分ごと、当事者として大切なことなんじゃないかと思います。

その出来事が起こった理由は環境的な背景や時代的背景、その時の成り行きなどを振り返ってみると意外な発見があるかもしれません。

こうやって【新しい事実】を見つけ出すことで、過去の意味が変わってくるのかもしれません。



ただ、もし過去に戻れるとすれば1つだけやっておきたかったことがあります。
学生時代、色んな疑問や矛盾に対して、


自分なりに考える


ということをもっともっと、とにかくもっと考えていたかったと思っています。

その時に答えは出なくてもいいんです、アウトプットしなくてもいいんです。
考え続けることが何よりも重要で、この訓練が新たな視点を見つけ出すきっかけになるからです。

今の僕は、やっと少しは物事に対して深く考えられるようになったかもしれません。
これがもっと若い時から考える経験を積んでいたらどれだけ世界をもっと多角的に見ることができたかもしれません。

これは経験値としては大きなハンディキャップを負ったと思っています。


過去は変えられませんが、過去の意味を変えることはできます。

過去の意味を変えることができれば、今が変わります。

今が変われば、未来に対する考え方も変わります。


過去を再定義して、未来への一歩をみんなで踏み出しましょう。



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